サンティアゴ・デ・コンポステーラ

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聖ヤコブはキリストの12弟子のひとり。約2000年前に実在した人です。でもその後は伝説と史実が混じりあう。スペインに伝導に来たかどうかも定かではなくエルサレムでヘロデオ・アグリッパによって首を切られて殉教している。

サンティアゴ デ コンポステーラ

星降る野原の聖ヤコブ「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」 街の名前です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ
街の名前でこれほど素敵なネーミングは他にあるのか知らないですがとっても詩的な名前の街は伝説から始まる。

<巡礼姿のサンチアゴ>

聖ヤコブ

聖ヤコブをスペイン語でサンチアゴ、野原をカンポ 、星をエストレージャ
全部くっつけて「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」

スペイン北西部ガリシア地方にあるカトリック3大巡礼地のひとつ。今はその道が世界遺産になっている。そして多くの人が今も歩いている。

11世紀頃セルジューク・トルコの侵入で聖地パレスチナへの旅行が危険になり
サンティアゴへの巡礼はエルサレム、ローマと同じくらい賞賛される様になった。

「カミーノ」は道

それに定冠詞「エル」をつけると「 エル・カミーノ」「The Road」「あの道」と言うとサンティアゴの道だけを指す。

<道を歩く人>

カミーノ
今の「道」に「巡礼」という言葉から受ける禁欲さは無い。でもそこにはなにかピュアな物。みんなが持っている心の奥底に流れる神聖な何かがある。きっと人間は自分の本質の中にある何かを探して旅に出るんだと思う。

 

この「道」が導いていく終着点。それが「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」

<サンチアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂>

道が導くサンティアゴデコンポステーラ
道は何種類もあり様々な地域から中世の旅人が歩いてここまでたどり着いた。片道の旅だった人や到着さえできなかった人もさぞいた事でしょう。

フランスの道をスペイン国内だけで約800キロ。ピレネー山脈のフランス側の街サン・ジャン・ピエ・ドポーという町から歩くと1日20キロ歩けて40日間もかかる。

巡礼証明証が欲しければ最低徒歩で100キロ、自転車は200キロが必要。辿った街でクレデンシアル(巡礼者用のスタンプ帳)にハンコを押していき最後にサンチアゴの街の巡礼者オフィスに持っていき証明書を作ってもらう2ユーロ。

*クレデンシアルは日本でも購入可能。通常歩き始める街の巡礼者オフィスで2ユーロで購入する。

 

別に一度に全部歩かなくても無くても大丈夫、仕事や学校の関係で長いお休みが取れないなら何度かに分けても構わない。そして何年かけても大丈夫。

 

パウロ・コエーリョの星の巡礼がベスト・セラーになり道が再び見直された。アメリカ人の女優シャーリーマックレーンとかブッシュ大統領の娘とかいろんな人が歩いています。

 

物語はここから始まる

 

物語の始まり
西暦813年星が綺麗に瞬いていた。その星を追いかけて行った羊飼いが達が洞窟を発見。

その洞窟の中にサンティアゴ様の遺体を発見した。サンティアゴ・デ・コンポステーラから20キロ南のパドロンという町に教会がありその時船をつないだ石が祭られている。

<パドロンの教会、船が繋がれていた石>

パドロンの教会
遺体はサンティアゴに運ばれ埋葬するために最初は小さな教会が作られ時代と共に大きくなり拡張して行った。

教会周りの門前町は「カンプ・ステラ」「星の野原」と呼ばれる様になって栄えていった。巡礼の街はみんな細長くて街道が先に出来て街が出来ていった様子がわかる。

 

巡礼者が増えるたびに教会を大きくしていく必要が出来寄付金を集めたり誰かの援助だったりで教会が大きくなって行った。今のサンチアゴの大聖堂は巨大です。

栄光の門 プエルタ・デル・グロリア

12世紀巡礼盛んなロマネスク時代に石工「マテオ」により彫られた栄光の門が素晴らしい
「マエストロ・マテオ」「マエストロ」はスペイン語でで先生、師匠なので「マテオ師匠」と呼ばれた石掘り。(現在修復中で見れませんが2017年中に完成予定)

現在はその外側にさらに大きな門が出来ている

ロマネスク時代は彫刻が素朴で表現力がなかった時代なのに彫刻の聖書に出て来る聖人達の表情が生き生きしていて今にも動き出しそう。一人一人の表情が本当に豊かに作られていて見ているだけで楽しくなる。

 

栄光の門
栄光の門
上の半円アーチにある旧約の預言者達がまるでコンサートホールで音楽家達が隣同士お喋りしている様な感じ。
指揮者が来る前のリラックスした時間を演奏者達が過ごしている様な臨場感。只今修復中(2017年4月)で写真は工事中の栄光の門に貼られたビニールシートです。

 

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7月25日が日曜日になる年を聖年という。遺体がコンポステーラに運ばれた日。聖年に免罪の門が開けられ、ここから大聖堂に入ると特別な恩寵をうけられる。次の聖年は2021年。120回目の聖年になるそう。

免罪の門
免罪の門外から
運が良ければ巨大な香炉が動くのを見ることが出来る。ボタフメイロト言って大きな香炉に香をたいて大聖堂中これを揺らして清める。これは巡礼者から大きな寄付があった時のみです。

重さ80キロ、160センチの高さの銀製の香櫨。お清めの香で本当は巡礼者の臭い消し。当時ずっと歩いてきた巡礼者が何十人も集まってきたら相当な匂いだった。

 

巡礼者は長かった道を思い出し導いてくれた神に感謝する。今日は沢山の巡礼団が各国からやって来ていて奇跡的にボタフメイロが見れました。

*大聖堂は巡礼者の為24時間お祈りが出来るようになっているので一年中いつでも入場無料で入れます。お祈りの場所なのでふさわしい行動が必要。写真やビデオは許可されています。

ボタフメイロ
サンティアゴの道は実はサンティアゴで終わらずさらに70キロ西に行ったフィニステーレで終わる
フィニステーレ
0キロの道標
巡礼者達が最後に使った物を燃やしていった残骸です
フィニステーレ

ゴミにしか見えないけど・・・それぞれの想いでの詰まったスニーカーやシャツやカバンです。

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