皇居に行って来た。高齢の母(88歳)が皇居にゆっくり行ってみたいというのだ、行くしかない。日本に一時帰国する7月、梅雨の真っただ中だがホテル探しから始まった。パレスホテルが一番皇居に近いが近すぎてタクシーに乗れないのは困る、で東京ステーションホテルに2泊予約を取った。ほぼ自分の忘備録。
東京ステーションホテルと皇居見学
神戸から新大阪、ひかりで東京へ
新大阪駅から東京行き。私は外国人用のJRのパス1週間を在住地スペインで用意、母はジパング倶楽部で3割引きで新幹線の切符を購入。デメリットはどちらも「のぞみ」は乗れない。
という事でJR新大阪駅「ひかり」の扱いが低いのでホームは端っこの方だ。
今日はグリーン車の8号車、いつも富士山が見えるCD席を選ぶ、が本日は曇り空で富士山姿を見せず。
ひかりの東京行きはいつも空いている。こんなに沢山列車を走らせる必要があるんだろうかと心配する。
旅の楽しみは駅弁やおにぎりやサンドイッチ、どれも美味しそう。今回は新大阪駅で「中の島ビーフサンド」を購入した。
高級品、ですが滅多にいただけない物なので。
新幹線ひかり号約3時間で東京駅到着。
東京ステーションホテルは丸の内南口が近いみたいだけれど表示が見つからず、八重洲口の方から改札を出た。中で移動できるでしょ、きっと。
結局一旦外に出て正面入り口から東京駅ステーションホテルに。八重洲南口からだと直接ホテルの方へ入る通路がある。
まだ早いのでいったんホテルに荷物を預けて皇居に行く。「荷物お願いしまーす。」
東京ステーションホテル
2003年に国の重要文化財に指定された東京駅。その東京駅に1915年に開業したホテルが東京ステーションホテル。2012年に改装が終わりリニューアルオープンした。東京駅にあるという立地で非常に便利、今回は皇居に行く目的なので丁度いいと東京ステーションホテルに2泊の予約にした。ツインルーム一泊6万円強で2泊で13万円程支払った。
チェックインは15時から。皇居を見て戻って来たが少し早かったので喫茶でお茶します。少し並んだが10分程で席に案内された。
広々していて優雅な空間、隣の席とも距離があって座席が広い。母はアイスティーとケーキ、私はアイスコーヒー。
15時になった、母を喫茶に残してチェックインに行く。チェックインはタッチパネルのタブレットで個人情報の確認とサイン。
ロビーのスペースはかなり狭いなあ、でもここは東京駅だから仕方がない。
荷物は既に部屋に入れてくれていた。宿泊者専用のエレベーターで2階へ。
駅を利用しているので横に長い。こんなに歩くとは思わなかった。ほぼ丸の内南口から北口への移動となった。300メートル程の移動は足の悪い母にはつらかった。
スタンダードルームのパレスサイド。32平米は少し狭い。部屋のグレードは色々あって40平米、80平米等、部屋のクラスを上げると広くなる。
デスク周りにコンセントが無いのは不便だった。インターネットも殆どつながらず。横に長い形状の為なのか、面倒くさいので自分が持っていたポケットWi-Fiに繋ぐ。ホテルに確認しなかったので私のやり方が悪かったかもですが。
バスルームは手すりが丁寧に付いていて使い易い。高齢者と一緒でも問題なしだ。
洗面台はひとつ。タオルやシャワージェル等は良いものが使われているのが判る。
湯沸かし器、各種お茶やコーヒー。
ハンディ―フォンは自由に外に持って出れるタイプ。これはありがたかった。
部屋の窓からの景色。
朝食ビュッフェは3階のアトリウム。天上部分に屋根を付けて太陽光線が入るように改築したらしい。
天井が高く広々とした空間、お料理も美味しく2日間とも1時間以上朝食を楽しんだ。
両側に並ぶビュッフェは一方が洋食で反対側が和食。
玉子焼きコーナーにいるコックさんは随分年配のベテランだった。料理長か?キッチンの中にも監修する人が必要なはずだし、と母としばらく「あ~だ、こ~だ」と会話に花が咲いた。女同士の会話は何でもネタになる。
*部屋の近く、JR東京駅丸の内北側よりに宿泊者専用エレベーターがあり普段はそこから出入りした。
*地下に温浴施設あり、見に行ったが一旦ホテルのエレベーターから別のエレベーターに乗り換え。すなわちホテル内ではなく着替えたりが面倒で行かなかった。
*東京ステーションホテルは全体的に満足。立地、サービス、部屋、食事全部満足です。
皇居見学へ行く
今回の東京滞在の目的は皇居見学。突然「皇居が見たい」と言われても「えっ皇居って何を見るの?」と調べてみると皇居は広大で見学できるところも分かれていて色々規定があることが分かった。
皇居(見れる部分)はザックリ3つの部分に分かれている
①皇居外苑=いつも自由に入れる
②東御苑=公開時間なら自由に入れる⇐無料
東御苑休園日:月曜日と金曜日(天皇誕生日以外の国民の祝日は公開)⇐月曜日が祝日で公開した場合は火曜日が休園。12月28日から1月3日まで。行事がある日
開園時間:春9時から17時、夏9時から16時、冬9時から16時
季節によって変動します。詳しくは宮内庁ホームページから確認してください。
③皇居参観(見るのは上の地図の緑のマーカーで印をしたところ)=毎日午前と午後、定員500人、宮殿、2重橋に入れる⇐入場無料、要身分証明書
午前と午後、事前予約200名と当日300名⇐予約なしでもたいてい大丈夫だと思う。
(それ以外に北の丸公園、一般参賀、桜の季節の乾通り一般公開がある)
この記事では私たちが入った②皇居東御苑と③皇居参観について書いています。
で、まず初日は②の皇居東御苑に行きました
東京ステーションホテル前からタクシーに乗って大手門、じゃ近すぎて申し訳ないと思ってぐるっと「皇居廻りをひとまわり回って貰って大手門へお願いします」といったらどうやら東京不慣れなタクシー・ドライバー。いろんなところで曲がる所間違えて「舌打ち」が聞こえる。 東京の道路はそう簡単ではないようだ。最後に「大手町でしたっけ?」と大手町で降ろされそうになり「いえッ、皇居に行くんです、大手門」。タクシー代3500円程、余計な事しないで直接行けばよかった・・・・。教訓=東京のタクシードライバーは不慣れな人も多い。
皇居東御苑てなに?
徳川将軍の居城だった江戸城の本丸、二の丸、三の丸や大奥があったところ。江戸城の中核だった。現在は皇居付属庭園となり公開している。
皇居東御苑
皇居東御苑の入り口は3か所、大手門(おおてもん)、北桔橋門(きたはねばしもん)、平川門(ひらかわもん)
皇居に行くなら「正門の大手門から入るのが正当じゃない?」と思い大手門から入場。大手門は1620年江戸城修復時に伊達政宗によって建てられた。
入口で手荷物検査、持っているカバンの中身を警察が検査。簡単な手荷物検査で危険物さえなければカバンの大きさとかは規定は無いようでした。
中に入ったところで小さな入場票をもらう、出るときに返却するので失くさないように。
同心番所(写真下)は幕府の下級武士たちの詰所。
綺麗に切られた立派な石垣。
フリーWi-Fiと観光ガイドが有りました。
百人番所(写真下)。江戸城最大の検問所。ここには百人組と呼ばれた根来組、伊賀組、甲賀組、二十五騎組の4組が交代で昼夜問わず警護にあたっていた。
二の丸庭園(写真下)は3代将軍家光の命で1630年に作られた庭園。家光と秀忠の茶会が催された。
本丸のあたりは工事中でした。また次回ゆっくり見学します。
本日月曜日で閉館日だったが祝日で入ることが出来たのは良かった。おまけにお天気予報は雨だったが曇り空。暑くも無くてのんびり観光楽しめた。
2日目皇居参観
雨だった。「もう行かない」という母を説得してタクシーに乗る。桔梗門(ききょうもん)とタクシードライバーに言ってもわからなかった。そんなもんなんだ、と思った。教訓:タクシードライバーが東京を知っていると思ってはいけない。
皇居一般参観
*9時から整理券配布(公式ページから予約も可能)
*10時から見学⇒中国語⇒英語⇒日本語の順
*見学は約1時間で終了
私たちは9時過ぎに桔梗門到着。少し列が出来ていたが並んだと言うほどではない。
身分証明書が必要です。入口で渡されたこの紙に必要事項記入。これは建物の中に入ってからゆっくり書ける。
この看板を目印に並ぶ。
待合室で書類を書いて首からかける証明書をもらう。ここにショップとお手洗い。ほぼ外国人で日本人は少ない印象だ。
途中でグループから離れたり出来ないらしい。係りの人が「車いすがありますよ」と勧めてくれた。母のペースで歩いていたらグループには追い付かない、そりゃそうだ。
富士見櫓。江戸城にはもともと19の櫓があったそう。現在は3つのみ残る。
ガイドさんの説明を聞きながらまわる。が、車いすを押してグループに追いつく頃にはもう説明は終わっている感じ。仕方が無い。
宮内庁
長和殿。毎年新年と天皇誕生日に行われる一般参賀で両陛下が立たれる所。意外と低いなあと感じた。
2重橋の内側から。向こうに石橋が見える。
伏見櫓。3代将軍家光の時に京都の伏見城から移築された。
晩餐会場
約1時間2キロ程の見学。雨の中だったが面白かった。また季節のいい時、お花が綺麗な時期に来てみよう。
雨が随分降って来た。パレスホテルでお茶とサンドイッチで休憩。
パレスホテルはゴージャスで一度泊まってみたいホテルだが値段も一流です。お茶とサンドイッチで6500円ほど支払った。
東京ステーションホテルと皇居見学まとめ
東京は緑が多いなあというのが第一の感想。東京は何度も来ていたが見るものなどないと思っていた。是非また別の季節、お花が綺麗な時に来てみたいと思った。東京ステーションホテルも満足だ。次に泊まるかといえばちょっと考えるが、東京駅直結というのが良い。母と一緒の旅の条件はあまり歩かせない、ある程度のレベルのホテル、で丁度よかった。