旧約聖書に挑戦②エデンの園の物語ーアダムとイブは神と共に暮らしていたんです

ヒエロニムスボス、快楽の園部分

旧約聖書の最初の5つの章はモーゼ5書と呼ばれモーゼが書いたと伝えられている。実際は異なる時代の合成文書であるという説もあるようで今も謎の世界だ。旧約聖書の創世記は天地創造から始まりエデンの園やノアの箱舟等のどこかで聞いたことがあるお話。このページではエデンの園のアダムとイブの物語を楽園追放までを読み物にしてみた。

旧約聖書エデンの園の物語


旧約聖書の創世記2番目のお話はエデンの園

旧約聖書の創世記の天地創造で神は7日間をかけて世界と人間を造り1日休まれた。

下の絵はプラド美術館にあるボスの快楽の園両側の木の扉を閉めた状態。天地創造の地球、植物が創られ始めたところ。

ヒエロニムスボスの快楽の園
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旧約聖書ーそして神は人間を造った

神が世界を造ったときそこには植物は無く雨も降らず耕す人もいなかった。神は土を手に取り人間を造った。神はその鼻に息を吹き込むとその男は生きた。

神は東の方、エデンにひとつの園を設けて造った人をそこに置かれた。神はエデンの園に「見ると美しく食べるとおいしい木」を土からはえさせ、さらに園の中央には「命の木と善悪を見分ける知恵を与える木」をはえさせた。

神はそこが彼の家になるようにして男に言われた。

「この園の世話をしなさい。ここはお前が必要な物を何でも与えてくれるであろう」

「だがひとつだけ、やってはいけない事が有る。この善悪を知る木の実だけは食べてはならない。この実を食べると死んでしまうだろう」

それから神は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。彼に合う助けてを与えよ」そこで神は土を手に取り全ての動物と鳥とを形作られた。

神はそれらを男のもとに連れて来てそれぞれに名前を付けるように言われてた。そこで男は全ての動物と全ての鳥に名前を付けたがそれらの中には男の仲間になり助け手になる物はいなかった。

そこで神は男を深く眠らせ、彼が眠っている間にそのあばら骨を取りそこから女を形作られた。男は神が造られた女を見た時、自分が本当の助け手を得たことを知った。

下の絵はプラド美術館にあるボスの快楽の園の部分、神がアダムにエバを合わせた場面。

ヒエロニムス・ボスのエバの創造
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「ああ、私はやっと自分と同じ種類の物を見つけた。これは私の骨の骨、肉の肉。男から取ったものだからこれを女と名付けよう」

男は女と一緒にいる事が嬉しくてたまらなかった。ふたりとも裸であったか恥ずかしいとは思わなかった。

下の絵は同じくプラド美術館のボスの快楽の園の左側部分。様々な生きとし生ける生き物と神とアダムとイブが描かれている。

ヒエロニムスボス、快楽の園部分
By ヒエロニムス・ボス – Galería online, Museo del Prado., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=45147809

旧約聖書ーエデンの園、禁断の実

蛇は神が造られたこの世の物でもっともずる賢い生き物だった。ある日園の中で座っている女に蛇は近づいて囁いた。

「ひとつ聞きたい事が有るのです。神様はこの園のどの木の実も食べてはいけないとおっしゃったのですか?」

女は答えた「どの木の実を食べてもいいのよ。園の真ん中にある木の実以外はね。死んでしまわないように」

蛇は声を出さずに笑って体を震わせた。「それは本当の事ではないよ。神様は貴方たちを騙すためにそういわれたのさ。あなたたちがこの実を食べたら善悪を知って神の様になってしまうからね」

女は木の実を見た。すると木の実は大変美しく、見つめているうちに神の様に賢くなるって素晴らしいと思えてきた。

彼女は木の実を取って食べ、男にも与えた。

その実を食べたとたんに彼らは自分が裸であることが恥ずかしいと思いイチジクの葉を取って腰を覆った。

下の絵はプラド美術館にあるドイツのデューラーのアダムとイブ。イブの横に禁断の実と蛇が描かれている。

デューラーのアダムとイブ
Galería online del Museo del Prado de Madrid
wikipedia Public Domain

夕方になって神は園に来られた。男と女は木の間に隠れた。

神は2人を探しに来られ「お前たちはどこにいるのだ?」と大きな声で呼ばれた。

男は「いらっしゃるのが判ったので隠れました。裸でしたので」

神は悲しい声で「お前たちが裸だと誰が言ったのか?お前たちはあの禁じられた木の実を食べたのだね」

男は神に

「女が私にあの木の実をくれました」

神は女に聞いた

「なぜそんな事をしたのか?」

女はうなだれて答えた

「蛇が私を騙したのです」

旧約聖書ー楽園追放

ギュスターブ・ドレ楽園追放
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神は蛇に言われた。

「お前はこの事をしたので全ての生き物の中で最も呪われる。お前は腹で這い歩き一生チリを食べるであろう。私はお前と女に恨みを置く。人々はお前を忌み嫌いお前の頭を踏み砕き、お前は毒のある歯で人の踵に噛みつくであろう」

次に神は女に言われた。

「お前は苦しまなければならない。私はお前の産みの苦しみを大きくする。あなたは夫に従い彼はあなたを治めるであろう」

最後に男に言われた

「あなたは私が食べてはいけないといった木の実を食べたのであなたは一生苦しんで地から食べ物を取る。収穫を得る為に辛く苦しい労働をしなければならない。地は茨とアザミを強くはびこらせお前の必要な植物を枯らそうとする。辛く苦しい労働の一生が終わるとお前の肉体は土に帰るであろう」

アダムという名の男は妻の名をエバと名付けた。

神はアダムとエバに動物の皮で作った服を与えエデンの園から彼らを追放させた。

それから園の東に羽の生えた生き物ケルビムと燃える剣を据えられた。

もうこれで誰も命の木に近づくことは出来なくなった。

旧約聖書に挑戦③カインとアベルの物語

旧約聖書エデンの園の物語最後に

旧約聖書に挑戦します。難解で長文の旧約聖書、内容は人類の創造から始まって読み進めると意外と面白い物語になっている。分厚い旧約聖書を手に取るチャンスがある人は少ないかもしれないがヨーロッパ旅行をするなら少しだけ知っていると絵画等の理解にとても役に立つ。