マドリード在住の私が関空へ帰るルートはいつもパリ経由かアムステルダム経由。これが最速で最も快適なので毎回どちらかのルートを使っている。今回は往復エアーフランス、パリのシャルルドゴール経由でビジネスクラス利用。
パリのシャルルドゴール空港ターミナル2EーFの乗り継ぎが複雑で質問を受けることが多いので記事にまとめてみました。私はマドリードから帰るので日本から来られる方とは逆ルート、関空~パリ~マドリードは記事の後の方になります。
エアーフランス・マドリードからパリ経由関空へ
*マドリードから不要な方は目次からジャンプしてください。
*記事は先にパリ〜関空、次にパリ〜ヨーロッパ乗り継ぎになっています。
マドリード、バラハス空港ターミナル2
マドリードのバラハス空港は4つのターミナルに分かれている。エアーフランスとKLM等スカイチームはマドリード、バラハス空港ターミナル2利用。マドリードの空港のターミナル2は小さく大変わかりやすいので迷うことはほとんどない。チェックインを済ませてラウンジへ向かう。
マドリードの空港は大変シンプルでエアーフランスが使うラウンジが有るのはEゾーン。E69のゲートのすぐそばだ。表示は解り易くAからFと順番に並んでいて矢印に従ってすべて徒歩移動。下写真の上の方のガラス張りの所がラウンジ。
プエルタ・デル・ソルという名前のVIPラウンジで休憩します。
広い空間に椅子やソファーが置いてあって仕事をしているビジネスマンも沢山。
朝からしっかりワインやリキュールも置いてあって魅力的ですが今日は長い一日なので見るだけ。
マドリード~パリ間で簡単な機内食が出るが朝食を頂くことにします。
AF1001パリ・シャルルドゴール行きは出発の約30分前に登場が開始。E75ゲート、ラウンジから近いゲートなのも嬉しい。
ヨーロッパ内のフライトはどこの航空会社も機材が小さく今回はエアバスの318。ビジネスクラスでも座席はエコノミーと同じ配列で3列の真ん中は使用しない設定。私はいつも一番前の1Aで取る。パリでの乗り継ぎが短いので早く外へ出るためだ。通常は乗り継ぎ2時間以上で予約を取るがマドリード発が早朝になるのもつらいので今日はパリはダッシュ移動と昨日からイメージトレーニング。
携帯電話の充電用USBジャックがある。パリの空港で何かあったときの為に電話の充電は満タンで降りたいと思うので充電開始。空港の乗り継ぎは何かとトラブルが想定されるものです。フライトの遅延によるミスコネクション、突然のゲート変更や天候によるキャンセル等ひどい目に何度もあって来た。
暫くするとシャンパンが配られてきて一人乾杯の後簡単な朝食をいただきます。
パリは曇り空でしたが定刻通りシャルルドゴール・ターミナル2Fに到着。1時間の乗り継ぎなのでさっさと降りて移動します。パリ・シャルルドゴールはヨーロッパ主要空港からの到着は通常2Fに到着し日本へのフライトは通常2Eから出発する。
パリ・シャルル・ド・ゴール・ターミナル2Fから2E-Mの移動
パリ・シャルルドゴールに着いて乗り継ぎの場合まずはこの表示を見逃さない事だ。Flight connectionとBaggege Exit。乗り継ぎの場合は「フライト・コネクション」の方へ移動して行く。もちろんパリで降りる場合はSortie=Exitの方へ行きスーツケースを受け取る。
フライトコネクションの方へ移動するとモニターがあって次のフライトがどこから出るかが表示されている。出発時間ごとに出ているので探していくと。
{13:10 Osaka Kansai}この文字の右の方に移動するとどこのゲートから出るかが表示されている。関空行きは2EのMゲート。同じパリ・シャルルドゴール2の中の移動だが随分大きい空港なので表示を見逃さないように移動する。
ターミナル2の注意はターミナル2Eに「K,L,M」の3つのホールが有りそれぞれに数字が付いたゲートが有る。「2EのK53」とか「2EのM38」とかアルファベットが2回付くので勘違いしやすい。
<パリ・シャルル・ド・ゴール空港全体図>
2EのKゲートからの出発だとこのまま徒歩で移動しパスポートコントロールを受けてゲートに移動できる。
今までほとんどの乗り継ぎがこのケースだったが今回は2EのMゲートまでバス移動になる。
2EのMなのでこちらへ進みます。ゲートは毎回違うので確認が必要。
表示を確認しながらターミナル2EのL,Mの方へ移動。乗り継ぎ時間が1時間と短いのでどんどん移動あるのみ。
ここでパスポートコントロール、パリでEUの出国となる。シャルル・ド・ゴール・ターミナル2E-Kの出国はいつも長蛇の列だがここは空いていた。パスポートと搭乗券、私の場合は更にスペインの滞在許可証を提示してEUの出国手続き。ヨーロッパ在住者はパリ出国のハンコを押してもらう事。
エアーフランスのスカイ・プライオリティー・メンバーとビジネスクラス客は出国検査も優先ゲートを通れる。
今度はエレベーターで地上階に行きバスに乗り換えだ。パリ・シャルル・ド・ゴール・ターミナル2E-Mを目指して今日は大変な移動です。
ここからバスに乗る。バスの乗り場などは撮影禁止なので写真無しです。このバスはターミナル1まで行くので車内放送と電光表示でターミナル2E-Mを確認してバスを降りる。
ターミナル2E-M無事到着。そして時間があれば必ずラウンジを探し飲み物を飲んで一息ついてビジネスクラスを楽しむのだ。
飲み物をいただいたら登場時刻、優先登場が始まっているのでゲートに移動する。
パリのシャルル・ド・ゴールで1時間の乗り継ぎ時間はぎりぎりです。マドリード発が遅れたら厳しい、そして「飛行機は遅れる」と思った方が良い。
パリ、シャルルドゴールで1時間乗り継ぎは結構辛い、出来ればパリは乗り継ぎに2時間あるのが理想です。
チケットが発券されたということは航空会社エアーフランスが承認したということなので安心して、でもしっかりどんどん移動しましょう。
下はマドリード〜シャルルドゴールターミナル2Fから2EーMからの出発をビデオにまとめてみました。記事は2E-Mからの出発ですがビデオは2EーLからの出発の時です。参考にどうぞ〜
ボーイング787ドリームライナー
エアーフランスのパリ・シャルル・ドゴール~関空間の機材はボーイング社の787機が投入された。ボーイング787はドリームライナーと呼ばれ新素材を使った広い空間が特徴。炭素繊維(カーボンファイバー)を使う事により機材の重量を減らした軽量化で省エネに成功。使われている部品の35パーセントは日本の企業が担当しているそうだ。
機内の騒音の低減に成功し内部のライトはLEDが使われている。実際機内は従来機よりもかなり静かだ。カーボン素材を使う事で機内の乾燥度を抑える事ができたので長距離飛行でも肌やのどがカラカラにならないメリットもある。座席はフルフラットで窓側1席なので1人旅の場合完璧に個人の空間が守られる。
ドリームライナーの窓は従来のボーイング機よりかなり大きい。そして日よけの為に上下していたシェードが無いのが特徴。
長距離フライトなどでは中央で窓の開け閉めをコントロールしていてパネル操作で一気に窓を閉める技術。通常時は航空機用電子カーテンで5段階で乗客は窓の採光をコントロールできる。
下のボタンを押す事でガラスの色が次第に変わって電子カーテンの色が変わって行く。
電気を加える事で色を変化させることが出来る物質が窓の間に入っていてスマートウィンドウとも呼ぶそうだ。
電子カーテンを完璧に降ろした状態。食事の後の就寝時は中央のコントロールにより閉められ各自で開けられなくなっていた。
真っ暗になるとこんな感じで後は映画を見るか就寝するかですね。
ボーイング787ドリームライナーはモニターがしっかり大きいのも嬉しい。
座席を倒した状態でもチャンネルが変えられるように手元にもコントローラー。
座席はほぼ水平になるフル・フラット・タイプ
酸素量も従来機より多いので時差ボケも少ないらしい。
関空行きエアーフランスAF292
今は各航空会社、航空券を購入する時に既に座席を選ぶことになる。私はビジネスの最後部8番のAを選んだ。窓側両側1席、中央2席の合計4席x8列でビジネスクラス合計32席ほぼ満席。
エアーフランスはパーサーにそれぞれ独自のサービスを任せているので人によってサービスのやり方が違う。今日は手書きのメッセージが入っていた。マニュアル通りのサービスより居心地がいい。
エアーフランス、ビジネスクラスのアメニティはスリッパと靴下
歯ブラシ、歯磨き粉、ボディークリーム、アイマスク、耳栓とボールペン等。
落ち着いたころシャンパンが配られてきた。ジュースも有るけれどもちろんシャンパンで無事乗り継げた乾杯。1時間の乗り継ぎは荷物が間にあうかが心配だけれど仕方が無い。
今日のメニューを確認。チョイスメニューをどれにするかを決めておく。カモの胸肉、鶏もも肉、海老とイカのソテー、ポルチーニ茸のリゾットの中から私は海老とイカのソテーとレンズ豆を選ぶ。
食事を決めたらワインリストに目を通す。
エアーフランスの楽しみはワインのセレクション。まずラングドックの白から始めます。チーズによく合いそうな濃厚なワインでした。
アミューズはホタテガイの燻製
次のワインはフォアグラに合わせて赤にした。ローヌ谷のワインでガルナッチャとシラーも入っているバランスのいいワインだ。
前菜はフォアグラとスモークサーモン
メインはチョイスしたエビとイカとレンズマメ
ワインいかがですか?とクルーが再び来てくれた、では遠慮なく最後にボルドーの赤。メルロー、カベルネソービニオンとカベルネフランク入りのボルドーらしいしっかりしたワイン。
デザートはチョコとかアイスもありましたが軽めにシャーベットにしました。
食事の後は映画を見ながらくつろぎます。私は機内はいつも殆ど眠れないので映画のセレクションは大切だ。
パリから関空までは約12時間、到着1時間ほど前に朝食が配られる。
朝の到着なのでアルコールは控えてジュースをいただきます。クロワッサンが機内食になのにぱりぱりで美味しい。マドリードのその辺のバルでは出ないレベルの高さ。
朝日が当たって綺麗ですよとクルーが教えてくれひとつ前方の窓から写真を撮ってくれました。ありがとう。
エアーフランス関空発パリ経由マドリードへ
関空から
出発の24時間前からウェブチェックインが可能。関空の出発はKIXターミナル1。北入り口と南入り口があるが小さな空港なのでどちらで降りても問題ない。私はMKタクシーの乗り合いで神戸から空港へ出発の約2時間前を目安に到着。出国審査は日本人は自動ゲートから出国出来て殆どならばない。エアーフランスのラウンジはモノレールに乗る手前にある。ラウンジでくつろいだ後ゲートまでモノレールに乗る時間を見ておかないといけないのが面倒です。
巻き寿司と稲荷寿司をいただくことにする。
ワインやお酒類はしっかり置いてある。
エアーフランスAF0291KIX-CDG
関空からパリ・シャルルドゴール行き、今回もビジネスの最後列8番のAを取った。ここは後ろに人がいない快適さが好きなのかもしれない。機材は行きと同じくボーイング787ドリームライナーです。
関空発エアーフランスは何故か忙しそうなバタバタしたムードに満ちる機内。シャンパンが飲みたかったがオレンジジュースを渡された。「忙しいですッ」オーラ満載のクルーにシャンパンが欲しいと言えず後で「いただきますから」と心に決める。
メニューが配られてきたのでメインディッシュを何にするか考えるのも楽しい時間だ。
食前酒が配られてきたのでさっき飲みそびれたシャンパン。アミューズは生ハムとマンゴーの串
前菜盛合せはカモのパテ、サーモンのマリネ
メインディッシュはワインに合わせ牛肉にした。ほかには鴨、カレイのグリル、ピーマンのマッシュルーム詰め合わせが有った。
デザートはピスタッチオのとヘーゼルナッツのケーキ。
シベリア上空を飛びパリまで約12時間
いつもと同じで殆ど眠れないなか到着1時間ほど前に軽食。チョイスメニューに何と海鮮焼きそばがありました。迷わず「ヤキソバ、シルブプレー」
冬のパリは曇り空。夏ならこの時間まだ太陽は上の方ですが。エラー・フランス0291便パリ・シャルルドゴールに定刻に到着しました。
パリ・シャルルドゴール・ターミナル2Eから2Fの移動
関空からのエアー・フランスはシャルルドゴール空港ターミナル2Eに到着。ターミナル2EはK,L,Mに分かれている2EのLに到着した。
マドリードに乗り継ぎなのでフライトコネクションFlight Conection=Correspondancesの方へ移動。パリで降りるならExitバゲッジの方へ。
表示に従って移動する。
到着ではなく乗り継ぎなのでTransferの表示に従って移動。
途中でBageggeとTransfer荷物受け取りと乗換の表示に分かれるのでこれさえ見逃さなければ世界中どこの空港も同じです。
*もし間違って出てしまっても入りなおすだけです。
乗り継ぎの方へ行くとモニターが有るので乗継便がどこから出るのかを確認する。
巨大なモニターで世界中へのフライト便が表示される。出発時間から探すのが一番わかりやすい。17時10分発のマドリード行きAF1100はターミナル2F50からの出発。
表示を見ながら2Fへ向かっていくと手荷物検査。「ヨーロッパからパリに着いて長距離便」のへの乗り継ぎの場合は手荷物検査は無いが逆ルート「長距離便で降りてヨーロッパ便に乗り継ぐ」場合は再び手荷物検査があるので100cc以上の液体物やクリーム状の物はジップロックに入れる事。
手荷物検査を抜けると更にゲートごとに分かれるが表示はしっかりしているので迷うことは無い。ターミナル2Fを目指して移動するだけだ。
ターミナル2は大きく2EのLから2Fは遠いが徒歩でい移動できるのは簡単でいい。まだまだムービングウォークを移動しますがバスや電車に乗らないの方が楽でいい。
ここで入国審査になる。EUへの入国審査なのでパスポートと乗り継ぎの搭乗券が必要。ヨーロッパ在住者は滞在許可証も一緒に出して入国のハンコを押してもらう事。エアーフランスのスカイ・プライオリティー・カード所持者とビジネス・クラス客は優先レーンが有ります。
パスポートコントロールを超えると出発ロビーに到着。私はお買い物はしないのでラウンジへ直行します。
地下にエスカレーターで降りたところにエアーフランスのラウンジ。
シャルル・ド・ゴールのラウンジはいつも込み合っていて座る場所を探すだけでも大変。
カップヌードルがあってビックリしましたがもうお腹いっぱいで食べられません。そのうち試します。あ、フランス製か見るの忘れた。
シャルルドゴールターミナル2F50ゲートの準備が整ったようです。
出発時間の30分前に優先登場
座席はやはり1Aを取りました。マドリードで早く降りたいので。
雲に反射する夕陽、あ~帰って来た。
軽食が配られた。家に帰って夕食が待っているのでいつもは食べないのですが記事様にいただいてみました。あ、それとシャンパンおかわり。
19時10分予定通りにマドリード到着。エアー・フランスのこの乗り継ぎはヨーロッパ経由でマドリードに到着する一番早い時間に着けるフライトです。最短で最速、夏ならホテル・チェックイン後バルに行ける時間ですね。
マドリードの到着時は力尽きて写真撮り忘れました。
エアーフランスが到着するターミナル2は大変小さく迷うことは無い。到着Arrival スペイン語でLLegada とバゲッジbaggege スペイン語でMaletasの表示に従えば預けた荷物を受け取るところに着きます。荷物の受け取りの後は出口はひとつしかありません。
パリ、シャルルドゴール空港ターミナル2E~Fの乗り継ぎまとめ
*パリにはシャルルドゴール空港とオルリー空港がある。エアーフランスなどのエアーラインのホームページから自分で航空券を購入する場合は注意が必要。オルリーに到着しシャルルドゴール発の乗り継ぎも購入リストに出てくるので到着も出発もシャルルドゴールの航空券を購入するように注意が必要だ。
*シャルルドゴール空港はスリーレターコードCDGで表される。オルリーはORYとなり荷物のタッグには最終目的地のスリ―レターコードが入ったタッグが付く。マドリードならMADバルセローナならBCN。
*シャルル・ド・ゴール空港にはターミナルが3つある。ターミナル1,2,3と名前が付いていてターミナル間の移動は無料シャトルバスを利用する。
*エアーフランスはシャルルドゴール空港ターミナル2を利用している。
<パリ・シャルルドゴール・ターミナル2の図>
*ターミナル2はAからGに分かれていて日本からの長距離便はターミナル2Eから出発と到着。ターミナル2Eは更にホールK、L、Mに分かれていて徒歩やバスや電車で移動する。どこに到着してどこに行くかによって徒歩、バス、電車となるが表示をしっかり見て移動すれば難しくは無い。(2EのKに着いて2Fへの移動なら徒歩だが2EのMに着いて2Fへの移動ならバス等)
*新しく2Gというターミナルが出来ている。使っているのはエアーフランスのLCCやイタリアやスペイン北部の都市など近距離のフライト。2Gという表示に従ってE-Fの間からバス移動になるらしいです。(私は未体験ゲート)
*日本からCDG経由で他のヨーロッパ都市(フランス国内含む)へ旅行する場合荷物はスルーバゲッジと言って最終目的地で受け取る。エアーフランスで乗り継ぎなら乗継便の搭乗券も既に出ているのでパリの空港では自分の体の移動のみ。(エアーフランスの搭乗券は一枚に2つのフライトが出ているのでの最後まで失くさないように)
*EUの入国・出国はパリで行う。ヨーロッパのシェンゲン条約国内に国境は無いので例えば「関空からパリ経由でマドリードまで」ならパリで入国手続きをするのでヨーロッパへの入国は終了。パリ~マドリードは国内線扱いとなる。他のヨーロッパの殆どの都市も同様。
*ロストバゲージの可能性があります。万が一預けた荷物が着かなかった場合に困らないように当日必要な薬や電話の充電器、日本帰着時は家の鍵などは手荷物にいれましょう。
以上パリのシャルルドゴール、ターミナル2E~Fの乗り継ぎの場合の参考にしてください。