サグラダ・ファミリア(聖家族教会)
あまりにも有名でどこから手をつけよう。
カタルーニャという国があった
バルセロナがあるカタルーニャ州はスペイン北東部
緯度は青森くらいにあるが地中海に面した温暖な気候
カタルーニャは元々ひとつの国
民主主義の発達した立派な国家だった
民族はカタラン人
話している言葉はカタラン語
南フランス一体で話されているオック語(オクシデンタル語圏)の仲間
「ありがとう」はスペイン語の「グラシアス」では無く「メルセイ」
「出口」は「サリーダ」では無く「ソルティーダ」
フランス語に近い
入江の港があって古くから戦略的にも重要な場所
王様の結婚や戦争で中央のカスティーリャ王国に併合され
独立のチャンスは2度あったが今もスペインのひとつの州だ。
歴史ある誇り高い民族がフランコ独裁政権時代弾圧されて来た。
今も独立問題が度々ニュースになり彼らは自分たちの国旗を持つ。
ところで日本の皆さんスペイン人は働かないと思っていませんか?
しかしカタラン人は良く働くんです。
お金儲け大好きな商魂逞しい民族でケチで有名。
多くの若い企業も沢山あって活気あふれる地域です。
19世紀産業革命の中いち早く機械化を取り入れ
スペインで最初の鉄道もバルセロナからマタロ間
芸術が花開くのには後ろに経済の発展が必要で
イタリアのルネッサンスをメディチ家が支えたように
カタルーニャも多くの実業家達が登場し
財をなした豊かな人々がアーティストのパトロンとなった。
バルセロナオリンピックまではあまり知られていなかった
特に注文が建築だったこともあり外国へ出ることが不可能だった。
フランコ独裁政権時代は紹介されることも無くあまり知られていなかった。
1992年のバルセロナ・オリンピックでほとんど初めて世界に紹介され脚光を浴びた。
ガウディを語るのにエウセビオ・グエルは外せない。
青年実業家だったグエルがまだ若かったガウディを見つけ
そのパトロンとなり多くの建築や家具、内装を依頼した。
ガウディの作品にグエルの名前が付くものが多いのはそのせい。
1882年からガウディの手に
1882年明治15年最初の建築家と教会側の意見が対立し
まだ若かったガウディが引き継ぐことに。
構想を一気に変えてあの不思議な建物を作り始めた
未来の技術が必ず完成させると信じて
テクノロジーの核はこの部屋
3Dプリンターで模型を作っていく。
晩年は着るものも構わず浮浪者に間違えられる事も有ったようだが
投げられたコインも有難く頂戴して教会建築に使ったと言われる。
中に入ると森の中のイメージ。
柱は樹木で天井は森の木々の葉っぱ
天から注ぐ太陽は木漏れ日のよう。
あと6年で完成?
以前は資金が無く後300年かかると言っていましたが今では2027年完成予定
凄いスピードで建築が進んでいます。
入場料も随分上がって15ユーロ
エレベーターも別料金。
後10年。
完成の頃ここはまだスペインなのでしょうか?
光が差してステンドグラスが輝き始めると頭の中で色が音楽に変換されていく。
行き方時間等
行き方 地下鉄2号線・5号線 Sagrada Familia
時間 9時から20時
不定休 ミサなど宗教行事は閉まる
切符 インターネット予約する方がいい。大変混んでいます。当日券もありますが並ぶ。又は売り切れも。一緒に塔に上る切符も予約するといいです。