あれはあるカトリックツアーの出来事
あの時はあるカトリックの神父様と信者さん達のツアーでした。フランスのルルドからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ、アビラなどの聖地を巡るツアー。その日はガリシア地方のラ・コルーニャという小さな町で宿泊。次の日はサンティアゴ・デ・コンポステーラの観光後アビラという聖地まで600キロ以上の移動という凄い予定。
明日ボタフメイロだって
ところが明日サンティアゴ・デ・コンポステーラで特別なミサがあり普段は見れない「ボタフメイロ」という大きな香炉を大聖堂で動かすのが見れるという情報が。今の予定は移動距離が長いので朝早く出発して簡単なサンティアゴ観光後アビラに向かう予定でした。それでも到着はきっと20時頃。現行の行程のままでは「香炉ボタフメイロ」は見れませんがと神父様に御相談。神父様随分悩まれましたが年配の方が多く移動距離も長いので今回は皆様にそれは伏せて予定通り早く出発をしてアビラに向かいましょうということに決定。
突然バスが故障
では出発という朝突然バスの調子が悪くなりボンボンボンと音を立てて止まってしまった。昨日まで絶好調に動いていた最新型バスが。アララ・・・・ドライバーも汗をかきながらエンジンを見たり計器を調べたりするけれどとても600キロは無理でしょう。
慌てて替わりのバスを探してもらうことに。ところがア・コルーニャの田舎からそんな距離を移動ができるバスがそう簡単には見つかるわけも無くやっと見つかったのが2時間後。田舎のスクールバスのようなのがやって来てさあ出発。このバスで着けるのかしら・・・・
まさかの軌跡の到着
新しいおじいちゃんドライバー見た目よりやるなあって感じでビュンビュン飛ばしてくれてサンティアゴ・デ・コンポステーラ到着はそのミサの約15分前。杖のお客様も結構な数いらしたのですが皆さんやればできる。すごいスピードで大聖堂迄ダッシュ。奇跡的にミサに間に合い全員で「ボタフメイロの香炉」の香りに酔いしれました。
アビラに到着したのは22時頃になりましたが皆さんこれぞ神様の導きと泣きながら喜んでくださり今思い出しても不思議な出来事でした。
サンティアゴ様有難う。