スペインのクリスマス時期のお店やレストラン情報と過ごし方。意外と注意は12月24日の夜。

 

 

年末年始のお休みを利用してクリスマス時期にスペインを訪れる方も多いと思う。スペインのクリスマスは12月24日から1月6日まで続きお店や商店やレストランが閉まってしまう日がある。旅行に来る方は観光やお食事にショッピング注意が必要。

スペイン・クリスマス時期の祝日扱いの日や注意事項とイベント

2020年11月26日からマドリードのクリスマス・イルミネーションが始まりました。動画を作ったので見ていってください。


クリスマスシーズン注意事項箇条書き

*12月24日はカレンダー上は平日ですが店は早く閉まり飲食店も夕食は開け無い所がある。マドリードは20時頃からタクシーも少なくなりメトロは22時までで終了。地方都市はタクシーは無いと思った方がいい。

*12月25日と1月1日はモニュメントと商店は休み。飲食店はマドリードは少しは開く。

*12月25日と1月1日にマドリードにいるならトレドやセゴビアへ行くのはひとつの方法。バスは動いているので時刻や行き方を調べておく。又は日本のオペレーターの会社のバスツアーに問い合わせる。

*12月31日カウントダウンには赤い下着を付けてブドウを食べる事!(作法は記事に書いてあります)

*1月6日も祝日でお店やモニュメントは休み。

*クリスマスのイルミネーションはスペイン全土で11月最後の週末から1月6日まで楽しめる。


12月6日祝日

この日はクリスマスとは関係なくスペインの憲法記念日にあたる日。12月8日も祝日なので7日を休みにして連休にする人が多く前日の午後から町から外へ出る主要幹線道路が混む。マドリードの中心部=セントロとサラマンカ地区の商店は営業する。

12月8日聖母の無原罪の御宿りの祝日

聖母マリアの無原罪の御宿りを祝う日で全国祝日。6日の憲法記念日と合わせて連休にする人が多い。各教会でミサが行われる。マドリードの中心部=セントロとサラマンカ地区の商店は営業する。

12月初旬の日曜日毎年恒例サンタのマラソン

マドリードでは毎年12月初旬の日曜日にクスマス恒例のサンタクロースのマラソンがある。朝9時にプラド美術館の前のムリーリョの広場から出発ネプチューンの広場シベーレスからコロン広場を北上してプラド美術館まで(コースは毎年多少変わります)全員サンタクロースの恰好をして走るので時間が上手く会えば見るのは楽しいと思います。

 

12月22日は宝くじの発表

スペインのクリスマスの宝くじは毎年12月22日に発表される。朝9時から全国テレビ放映される。沢山の当選者数で世界一の当選金額を誇る宝くじ発表の日。抽選会はテレビでも放映される。⇚嬉しくて泣きながらシャンパンを仲間と飲んでいる無邪気なスペイン人たちを見て楽しめます。

**注意は12月24日の夜**

カレンダー上は平日だが夜から閉める店が多い。スペイン人にとって12月24日の夕食は家族と過ごす一番大切な日で殆どの店舗が早めに閉め(20時頃)レストランも夕食は開けない所が多い。

*2019年マドリードのサンミゲール市場は10時から19時までと公式発表。19時までという意味は19時には従業員は帰るという意味です。めちゃ混むこと間違いなし。

*マヨール広場近くのマッシュルーム屋なども昼間は開いているが夜は早めに終了。

*マドリードの各広場でやっているクリスマスの露店も15時位で終了する。

*プラド美術館は10時から14時まで。

*ソフィア王妃芸術センターは休み。

*他の地方都市はまず全部閉まると思っておいた方がいい。ホテルにバルやレストランが付いていたら何時まで開いているかをあらかじめチェックしましょう。

*中国人はクリスマスは関係ないので営業する。どこも無ければ夕食は中華を探すべし!

*新幹線や飛行機も30分位は早めに到着します。⇚パイロットも早く帰りたい。

*路線バスやメトロも早く終了します。⇚従業員は家族が大事。

予定している様々なモニュメントの開閉情報を調べておくといいでしょう。

クリスマス・イブとクリスマスの当日は教会でミサがある

クリスマスの時期は教会で様々なミサが行われる。泊まっているところの近くに教会があったら是非のぞいてみましょう。

スペイン人は正装して教会に行くので少しはきれいにして行く方が好ましいでしょう。クリスマスのミサは約1時間くらい。

*後ろの方にいて邪魔にならないように途中で出ても大丈夫。

*ミサの間はみんなが立ったら立ってみんなが座ったら座る。最後に周りの人と握手して献金が回って来るので小銭を入れます。

*聖体拝領(白い丸いパンを口に入れる)は洗礼を受けた人だけなので興味本位で行くのは遠慮しましょう。

 

12月25日は祝日

クリスマスの当日はカレンダー上祝日です。商店もモニュメントも休みになるので注意です。レストランは意外と開いているところがありマドリード・サンミゲール市場は2019年は12時から24時と公式発表。お昼頃から多少開ける飲食店が有るが地方都市は閉まっているところが多い。

*マドリードの中心部もこの日は休みで全ての商店と美術館や博物館は閉まります。

*タクシーは少なくなるが走っている。鉄道や飛行機、バスなども早く終了する。

*レストランによってはクリスマス特別ディナーをやっているところある。

*サンミゲール市場は2019年12時から24時営業、すぐ横のマヨール広場界隈も開けている飲食店やお土産物屋がある。

12月26日(注意・州によって違う)

マドリード、アンダルシアなど殆どの州でこの日は平日になりますがカタルーニャ州(バルセロナが有る州)等は祝日です。カタルーニャ州で飲食店は営業するところがかなりありますが一般商店は閉まります。

12月30日

マドリードでは31日のカウントダウンの練習がある。

この10年位本番に失敗が無いようにPreuvas=プレウバスといって本番の練習をする。

2019年は12月30日の昼の12時と夜の0時にプエルタデルソルで鐘を鳴らして練習があると発表がありました。

12月31日

プラド美術館は10時から14時

ソフィア王妃芸術センターは休み

マドリード、サンミゲール市場は2019年10時から19時営業と公式発表。

マドリードのカウントダウンは夜中の12時に12個の鐘をききながら12個のブドウを食べる。

カウントダウンが行われるのはマドリードはソル広場=Puerta del Sol

メトロのソルの駅は21時から安全上閉鎖されるので近くの駅から歩くことになる。マドリードのメトロは夜中まで運行。ホテルをソル近くに取ると混み過ぎて帰れなかったりうるさくて眠れなかったりすると思います。

*このところのヨーロッパで起こったテロの警戒で警察が沢山出ています。大きなリュックやガラス瓶やナイフなどは持って行けません。一旦21時にソルから外へ出されて改めて入場になります。

ソル広場の時計台の鐘が12個なるのを聞きながらぶどうを12個食べるのが習慣で12月なるとスーパーマーケットでぶどうを売っている。レストランで食事をしたら12個のぶどうをプレゼントしてくれる。各テレビ局でソル広場が映され各家庭でもテレビを見ながらぶどうを食べる。

タブラオや有名レストラン、ホテルはガラディナー

フラメンコのタブラオやレストラン、ホテルなどは大みそかの特別ガラディナーを準備している。特別料金になるのは間違いないがそれなりに楽しめるので宿泊するホテルや行きたいタブラオの公式ページから調べて予約をしておくのも良い。

*高級ホテルなどはドレスコードが有るので注意。

*フラメンコのタブラオもヨーロッパ人はかなりグレードの高い服装で来る。

12個のブドウを食べるときの注意と作法

*皮をむいて種を取って準備しておいて大丈夫。

*最近は12個入りの缶詰とかも売っている。

*ソル広場にいたら鐘は絶対聞こえない。

*最初に3個のゴ~ンゴ~ンゴ~ンは準備の音なのでここで食べ始めない。

*シャンパングラスにいつも使っている指輪などを入れておく。

*ブドウを食べる間右足を前に出すが足を交差はさせてはいけない。

*赤い下着を身に着けておく。この時期下着売り場などで売られている。

*一番大事なのは願い事をするのを忘れない事。

1月1日

祝日で商店、デパート、美術館等のモニュメントは全てお休みです。

マドリードは飲食店は午後から少しは開く。

見つからなければやはり中華を探す。

サンミゲール市場は2020年1月1日12時から24時営業と公式発表。それ以外のお店は不明ですがマドリードは多少開くが地方都市はほぼ開いていないと思います。

1月1日のみ祝日で2日からは平日になります。

トレドやセゴビアに行くのもいいでしょう。路線バスは動くのでモニュメントはしまっていても街全体が素敵なのでそれなりに楽しめる。

1月5日の夜は大きなパレード

平日で通常通りですが夜に大きなパレードがある。

 

スペインのクリスマスは年明けの1月6日まで続きます。東方の三賢者がイエスキリストの誕生をお祝いしにベツレヘムの馬小屋にプレゼントを持って着いた日が1月6日。スペイン語ではEl dia de Reyes Magosと言ってスペイン人にクリスマスプレゼントを持ってくるのは東方の三賢者たち。1月5日の夜には大きなイベントが各地で行われ東方の三賢者のパレードが有る。必ずテレビでも放送されます。

マドリードのパレードのコースは毎年ヌエボス・ミニステリオからシベーレス広場まで。18時半に出発して20時頃にシベーレス広場へ次々到着し歌や踊りなどのある大きなイベントで子供連れでスペイン人たちは楽しみに行く。これもテレビでも放映される。多分日本の皆さんが想像している「パレード」よりずっと盛大で豪華です。無料でこれを市民に提供できるのが凄い事だと毎年感心します。

マドリード以外の各都市でもパレードが行われるので宿泊地で確認すると良い。

最後にプレゼントを買う人の為に中心部のデパートは23時までオープン。

1月6日は祝日

この日の夜中でクリスマスは終了しイルミネーションもこの日までとなります。祝日でデパートや商店や美術館博物館は休み。飲食店は営業します。家族で食事に来るスペイン人たちでどこもレストランはいっぱいになります。

「年末年始、クリスマス時期にマドリードにいる人へ」イルミネーションを徒歩と路線バスで楽しむルートを考えた

マドリードのイルミネーションを動画で紹介しています。参考にどうぞ〜

まとめ

日本と違ってかなり宗教色の強いクリスマスです。というか本来のクリスマスですね。12月24日の夜と12月25日、1月1日は全てお休みなのであらかじ考慮して楽しく過ごしてください。

スペイン語でメリークリスマスはFeliz Navidad 「フェリース・ナビダー」と出会った人には声をかけてみてください。お店でもホテルのチェックインの時でもレストランでもみんなに使えます!1月6日まで使える挨拶です。

年末年始はスリが増えるので注意しましょう。

では Feliz Navidad~

<トマティーナ>トマト祭りは毎年8月最後の水曜日です(注意事項や楽しむポイント)

トマティーナ、言い切れることはこんなクレイジーなお祭りは他にはないという事。96カ国以上から22000人の老若男女が入り乱れ誰彼構わずトマトを投げ合う。最初のトラックが見えた時の感動は筆舌に尽くせない。ウォーと地響きのような歓声が上がり地面が揺れたかと思った。

*トマティーナを完璧に楽しむにはいくつかのポイントを知っている必要がある。この記事ではトマティーナを楽しむためのポイントや持ち物等をまとめた。

*注意はトマトが飛んでこない場所がある。持っているブレスレット型の切符の色によってトマティーナ入場口が2か所に分かれるがトマトが来ない方にいたら永遠にトマトまみれになれない。記事の下の方に説明有り。

*読みたい項目や注意事項だけ読みたい場合は下の目次からクリックしてジャンプしてください。

2020年のトマティーナはCovid 19コロナで中止が決定しています。残念!

来年はきっとトマトに沈めるに違いない、ので読んでいってね〜

トマティーナ、トマト投げ祭り行ってきました。

 

トマティーナ
筆者撮影

自分は割と冷静な方だと信じていた。感情に負けて突発的な行動はあまりしない方だ。スマホとカメラの2つ持ちで何枚か写真を撮りこの場を立ち去るつもりだった。音を立てて何かが崩れ落ちたのは顔面にパシッとトマトの直撃を受けた時、頭の中でゴングが鳴った。その後の事はあまり覚えていない。大事なカメラとスマホを安全なところに確保して「これは戦いじゃ~」と神の声が聞こえた。

トマティーナ
筆者撮影

顔が勝手に笑ってる。とにかく楽しい。トマトに沈んで明日が来なくてもかまわないと思った。そう、これがトマティーナ。

トマティーナ
筆者撮影

トマティーナ・スペイン・トマト祭りの戦場バレンシア州ブニョル

バレンシア州にあるブニョルは普段は誰も気に止めない田舎の村。ここは毎年8月最終水曜日に世界中からやって来る2万人以上の老若男女でトマティーナの戦場となる。始まりは前日の夜から。仮設遊園地や屋台が立ち並び人口9700人ほどの小さな小さな町はそわそわし始める。バトルの激戦区に住んでいる人々は台風の前のように家の外にビニールを張ったり板をつけたり被害が最小で終わるための工夫をする。

<トマトのバトルが始まる直前に準備を始めるセニョールたち>

トマティーナ
筆者撮影

トマティーナの歴史

「トマティーナ」の歴史は実はよくわかっていなく諸説ある。はじまりは1945年最後の水曜日だった。村祭りの日に若者たちがケンカをはじめ丁度そこの野菜売りのスタンドにトマトがあったのでそれを投げ合った。過激な先導者たちは逮捕されるも翌年の8月の最後の水曜日、例の若者たちは広場に集まり各自持参して来たトマトで再びりバトルを始めたのだ。当局はその後毎年同じ日に行われる戦いに苛立ちトマトの投げ合いを禁止した。にもかかわらずトマトの戦いは過激化していく。1957年ついに当局は祭りの禁止を宣告。破った場合は「懲役刑」とブニョル市民に言い渡す。対抗する市民たちは棺桶にトマトを入れトマトの埋葬の行進を行い抗議した。これに驚いた当局は祭りを合法化し1959年以来街の公式の祭りとなり「ラ・トマティーナ」と呼ばれるに至る。

<トマトの埋葬・当時の新聞記事>

トマト祭りトマトの葬式

トマティーナの始まりは午前9時

市役所の真ん前の激戦区のど真ん中。パロ・ハボン<Palo Jabon>がまず行われる。棒に石鹸がたっぷり塗られその上に生ハムがぶら下がっている。石鹸で滑る棒によじ登って生ハムを奪い合う。滑るし下から引っ張られるし上に載って来るしまるで<芥川龍之介・蜘蛛の糸の世界>だ。放水されたり上から水かけられたり散々な目に逢いそれでも誰かが生ハムを手にするか・・・又は誰も勝利者がいないか。この狂気に参加したい場合は早めに近くに行く事。もちろん踏みつけられ引っ張られ乗られるのは当然。もし生ハムを手にしたら英雄の名誉だけは待っている。これが終わるとトマテ(トマト)、トマテ(トマト)の大合唱が始まる。もうこの段階で激戦区からの脱出は絶対無理なのであきらめてこの場で沈没です。トマトの中で沈んでいくのもトマティーナの醍醐味かもしれません。たったの1時間あきらめましょう。

トマティーナ詳細

トマティーナ会場

入場券<ブレスレット型>の色によって入口は2か所に分かれている。駐車場又はブニョル鉄道駅から徒歩20分ほど。地図の赤い矢印の所は始まった後何度も出入り自由。それ以外の通路は地元の住民用の出入り口。下記の矢印に向かって歩いていく。

<トマティーナ会場の矢印>

トマティーナ

本番トマティーナ(トマト投げ)は11時から1時間だけ

生ハムが早く誰かの手に落ちた場合民衆のトマトを求める合唱が高まると予定よりも早めに始まることがある。10時30分頃には自分の場所を決めておこう。(が、この時間にはすごい人で自分の意志では動けない)

 

<トマティーナの決まり>

①トマトは潰して投げる(しかし飛んでくるのは潰れてない)

②人の服を破らない(だが引っ張られまくる)

③終わりの合図でやめる(でも終わっても地面からトマトを拾って飛んでくる又は地面のトマトジュースを頭からかけられる)

 

トマティーナは2013年から有料になりました。入場制限が出来たので以前よりは人数が減り安全が確保された感じです。それまでは4万人とかだったので今の倍の人で激混み状態。2万2千人に減ったとはいえ朝の山手線か御堂筋線位のギュウギュウの所にトラックがやって来てさらにモミクチャにされ圧死するか足が浮く又は踏みつけられるか。あ、一番気をつけないといけないのはトラックに轢かれて死なない事。死ぬならトマトで。

トマティーナ
筆者撮影

トマティーナ終了後

駅に行く道で無料で村人がホースでトマトまみれの体に水をかけてくれて綺麗にしてくれる。有料の所もあります。駅のシャワーは電車の切符を持っている人のみ。

終わると放水車がやって来て町中綺麗に洗い流されます。あっという間に町は平静を取り戻しさっきまでの狂気は夢だったのかと思うほどのスピード。スペインの凄い所のひとつです。やる時はやるッ、本気出せば凄いんだ。

トマトまみれのTシャツやスニーカーなどは駐車場に捨てていくと後からくロマやアフリカの難民の人達が回収していきます。ごみ箱に捨てるとごみになるけどその人たちが持っていくと何がしかのお金になるので究極のリサイクルです。捨てていく行為に日本人的な罪悪感を感じますがそこに置いて行くか回収している人見つけたらあげて下さい。

トマティーナ持ち物

トマティーナ持ち物

①靴はスニーカーの捨てていいもの。サンダルだと脱げてなくなるので絶対ダメ。

②ゴーグル>トマトが目に入って痛くなります。(マンサニージャManzanillaというお茶のティーバック買っておくといいです。炎症を抑えるアズレンが入っている。水にティーバックを入れて少し待って色が出たらそれで目を洗う)⇐スーパーでどこでも買えるけど時々はちみつ入りとかあるので買うなら普通のにしましょう。

③水着とかも捨てても良いもの。匂いが取れないんです。

④カメラのハウジング>写真撮っているとカメラにトマトを投げつけられ市民に放水されます。

⑤防水の貴重品入れ>首から下げるか体の中に巻き付けるタイプ。それをさらにTシャツの中へ。ポケットに入れたお金や携帯電話は絶対なくなる。(駅から会場に行く間で外国人たちが売っている)

⑥ウェットティッシュや捨てても良いタオル>終わった後ホテルがある人は良いけど移動する人が多いと思うので。きれいに洗っても体のどこかからトマトが出てくる。耳とか頭とか。

⑦着替え、下着やシャツ。乾いた衣服に着替えられるようにする事。帰りの電車とかバスで凍えます。女性はズドンとしたワンピースがあると場所が無くても着替えやすい。タオル巻くより落ちてこなくていいです。

⑧防寒着や靴下>夏のスペインの朝夜は冷え込みます。夏の服だけだと絶対寒い事がある。帰りのバスや電車のクーラーで凍える。

⑨ビニール袋。スーパーのでも何でもいいので濡れた物を入れておける。

⑩ガムテープ。意外と色々使えました。体に貴重品巻き付けたりとか色々便利。

⑪ペットボトルのお水。水は貴重だ。頭からかぶったり手を洗ったりできる。途中のバルやお店で買える。

⑫最後に一番大事な「楽しむゾッ」という気合も忘れずにお持ちください。

 

 

トマティーナ注意事項(下③の地図の右の方にいたらトマトは来ないを知っておいて!)

トマティーナ地図

 

①激戦区の真ん中あたりは始まるとそこから抜けられなくなる。特にそのあたりに乱暴なグループが陣取っていてTシャツを破られたり奪われたりする。周りの人の状況を良く見て安全そうな人の地区に自分の居場所を確保。真ん中からは少し離れたところのほうが良いでしょう。あ、もちろん最高な体験したい方は何が何でも真ん中をお勧めします。

②残念なことにトマティーナには時々チカンも泥棒もいるので注意が必要です。ヨーロッパの女子はかなりワイルドなのでやられたらやり返す又は蹴りを入れる位します。ポケットにお金入れていると間違いなく消えています。首からぶら下げたスマホも切られて消えていた人も居ます。

これ重要⇓

トラックは上の地図の赤い線の左から右に移動するので右の端の方にいるとトマトは絶対残っていない!「いってQ」で宮川大輔にトマトが来なかったのはきっと右の下の方にいたのです。

★★★会場へ入るには2つの入り口、赤いDiputacion(地図右側)と緑のSan Luis(地図左側)があるがトラックがトマトを積んで入って来るのは左側の緑の入り口SanLuisから。持っている切符が右の入り口<DIPITACION>でも頑張って左の方へ行ってトマトを待つべし!

④始まる前から水が飛んでくる(市民が放水する)のでカメラや携帯にかからないよう注意。バケツで頭からかけられたり建物の上からホースでかけたりが延々と続く。踊り始めている人も居てこれで燃え尽きないように。そして寒い、頭から水浸しです。曇っていると想定外に寒いです。

⑤貴重品は宿泊ホテルのセーフティーボックスとかTシャツの中に防水状態で工夫。ガムテ―プで貼りつける等。ポケットのお金が消えたケース続発です。スマホの盗難も多いので注意。パスポートのコピー必ず持っておきましょう。

⑥入口で手荷物検査があります。リュック、大型カメラ、自撮り棒、ビン等は持って入れない。

⑦有料の荷物預り所に置いていたカバンからお金が消えたケースがあります。体に巻き付けるが一番安全。(落とさないようにね)

⑧暫くはガスパチョ見たくもなくなるので始まる前に沢山飲んでおく。

ガスパチョとトマト

トマティーナ行き方

スペイン各地からバレンシアに向かいバレンシアからスペイン国鉄でブニョルへ入れます。

①バレンシア・北駅(Estacion Nord)から近郊線 セルカニアスCercanias (C3)45分から50分でブニョルへ。朝6時35分から22時まで頻繁に走っている。ブニョルの駅からトマティーナ会場は徒歩で15分。トマティーナ当日はたくさんの人が既に戦場へ向かっているのですぐわかる。

②マドリード、バルセロナ、バレンシアから「現地の日本の旅行会社(みゅう)」がトマティーナ入場券付のツアーを出しています。マドリードから乗って帰りバルセロナ行きにも(又はその逆)乗れるので移動も兼ねると非常にお得。宿泊付きプランもあるのでホテルを自分で探さなくて済む。色んなインフォも貰えるし仲間も出来る。バスに荷物を置いていけるし色々教えてもらえる。みゅうの前夜祭に行くとトマティーナの事を色々教えてもらえる。

{みゅう}のサイト http://www.myushop.net/tomatina

③個人で行く場合ブニョルに宿泊すれば一番快適ですがホテルは少ししかないので予約は早めに。トマティーナ前夜祭や終わった後のトマトの埋葬とか楽しめるはず。

いずれにしても行くと決めたらフライトとホテルは早めに予約しましょう。トマティーナに近づくほど値段は高くなり予約はいっぱいになります。

 【Booking.com】世界のホテル割引予約

飛行機は最低前々日にスペインに入れるように取りましょう。飛行機というのは意外とトラブルが多い。乗り継ぎの失敗、ストライキ、フライトキャンセル、天候、ロストバゲッジ。前日到着だと何かあると間に合いません。

トマティーナ参加チケット

チケットはネットで買うことが出来ます。4月頃から販売開始。毎月ごと現定数販売なので4月に全部売り切れたりはしない。でも行くと決まったら早めに購入。

<トマティーナオフィシャルサイト>

 

 

スペイン人のお祭りにかける情熱には驚くばかり。私はお祭りが大好きで色々行くけど究極の<参加型祭り>はトマティーナ。牛追いもあるけど参加するには危険すぎる。

トマティーナ

まだ来年の夏の予定が決まっていないあなた。トマティーナでモミクチャにされませんか?

 

バレンシアで宿泊する方の参考にしてください。バレンシアの街は最高にたのしいので一泊してみてはいかがでしょう。

バレンシアの観光「バレンシアは最高だ、観光ガイド完結版」見どろことおすすめバル

サンルーカル・デ・バラメダのビーチ競馬は毎年8月の干潮の頃、3日間ずつ2回あります。

南スペイン、カディス県のサンルーカル・デ・バラメダは毎年8月のビーチ競馬が有名。歴史は1845年に始まり漁師が採った魚を競って街の市場に運んだのが始まりとか。今も毎年8月に3日間ずつ2度の浜辺の競馬行われている。日程は海の水が引く干潮になる日の夕陽になる時間に終わるように設定されている。

サンルーカル・デ・バラメダ


サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

グアダルキビール河の河口に位置するサンルーカル・デ・バラメダはコロンブスやピサロや支倉一行等が滞在した街でグアダルキビール河が大西洋にそそぐ河口にある。マンサニージャというお酒はここの潮風にあたったブドウで作られる独特の味わいでシェリー酒の仲間。対岸は世界遺産のドニャーナ国立公園で河口は船の出発地になっている。

 

ビーチ競馬


サンルーカル・デ・バラメダの海岸で毎年8月に行われるビーチ競馬は1845年から行われているスペインで最も歴史がある競馬のひとつ。毎年8月に3日間ずつ2回行われ無料で見ることが出来る。ゴール地点に有料席もありここは本格的に競馬を楽しむ人達の社交場のような感じ。夏のビーチなので水着で海で遊びながら競馬が始まる少し前に合図があり海から上がって見学。約2キロの砂浜に赤いビニール製の柵がされていて空いている場所を見つけてそこで見学することが出来る。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルビーチ競馬

 

地元の人はパラソルや椅子やお弁当に大きなックーラーボックス等を持って来て遠足気分で楽しんでいます。街でパラソルを購入しても良いし日傘でもいい。日陰のないビーチで18時というとまだまだ太陽は頭の上なので日よけ対策を考えましょう。競馬の合間は場所だけ確保して海に入ったりバルに行ったりして大丈夫。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

 

競馬の合間にアイスクリームやお水やお菓子を売りに来る。

サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬

「警察官の給料あげてくれ~」のカードを持って観客の皆さんに訴える非番の警察官達

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

カディスの人達は陽気で気さく。カメラを向けるとすぐにポーズを取ってくれる。

サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬

競馬が始まる少し前に合図がありみんな海から上がって赤い柵の内側へ移動。時々子供が忘れ物を取りに戻ったり、警察も大変だ。

サンルーカルのビーチ競馬、忘れ物を取りに行く子供
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

 

海から全員出たのを確認するとパトロールの車が移動

サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬

パドックから次のレースで走る馬が出発地点に移動。この時に馬とジョッキーを見定めプログラムの内容と吟味して馬券売り場に馬券を買いに行く。

サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬

プログラムは無料で色んな所で配布しているので手に入れよう。私はビーチに有るチリンギート(海に有る簡易バル)でもらった。馬の名前や産地ジョッキーの体重等が書いてある。

サンルーカルデバラメダのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルデバラメダのビーチ競馬

馬券売り場


子供達が手造りの馬券売り場で営業していて馬券売り場のコンクールも有るみたい。

サンルーカルビーチ競馬
筆者撮影

一口50セントから誰でも馬券を買うことが出来る。私も買ってみた

サンルーカル、馬券
筆者撮影

ゼッケンの番号で3番と5番に1ユーロずつという風に。ついで手作りのおまけも選ばせてくれた。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影

 

もし勝ったら同じ馬券売り場に持って行くと3倍にして返してくれる、はず。私は外れたので・・・隣のセニョールに聞いた話。

出発したらあっという間に馬は通り過ぎてしまう。全部本物のサラブレッドだ。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬
ビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルビーチ競馬

コースの真ん中あたりからだと後ろ姿も取れて逆光も綺麗に撮れた

サンルーカル、ビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルビーチ競馬

私が見た日は合計8レース、18時から約30分毎に行われ最後のレースが21時で日没の頃。8月の海の干潮の頃の日没に最後のレースが終わるように設定されていた。始まる時間は何レースあるかによって変わるので日程が発表されたら確認してください。

サンルーカルビーチ競馬
筆者撮影

どこで見る?


約2キロの海岸線で行われるので見る場所は充分にある。私たちは2キロのコースの真ん中あたりにカーブがあってテレビカメラの人がいたので「きっと撮影場所として良いに違いない」とその横で見た。この辺りは丁度ビーチも狭くすぐ近くで見ることが出来、遠くから来た来た~ってところから

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

自分の目の前を通り過ぎて

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

走り去って行く後姿まで。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

 

連写にしてとにかくシャッターを切り続けたら結構綺麗に撮れた。最後のレースだけゴール地点が見てみたくて移動。正面から写真が撮れるかと思ったが一番いいところは関係者に占められていてゴールと船とビールの宣伝と障害物が多すぎて写真の見栄えはあまり良くなかった。下の写真。

サンルーカルビーチ競馬
筆者撮影

唯一走った後の馬がパドックに戻って行くのが見れて夕陽をバックに馬がすぐ近くで見れたのは良かった。

サンルーカルのビーチ競馬
筆者撮影、サンルーカルのビーチ競馬

食事


プラサ・デ・カビルドとその周辺に沢山の飲食店。有名なのはエビとトルティータ・デ・カマロン。した写真の手前がトルティータデカマロン。小さなエビが入ったかき揚げ

トルティータ
筆者撮影

白ワインのバルバディージョやマンサニージャというシェリー酒の一種。

マンサニージャ
筆者撮影

有ったらいいもの


日焼け防止:日に焼けるので日焼け止めやパラソル、帽子等は絶対必須。私は大きなパレオを帽子の上、頭からかぶったり肩にかけたりしていました。

パラソルと砂場に敷く物とイス:長時間見るならパラソルと地面に敷ける布地とクーラーボックスがあれば場所取り出来て快適。

虫よけ、かゆみ止め:湿地帯が近いので虫に刺されます。虫よけスプレーやかゆみ止めパッチは役に立ちました。

連写が出来るカメラ

行き方


私たちはマドリードから640キロ、エストレマドゥーラ街道を途中寄り道をしながら8時間ほど車で移動。

飛行機

へレス・デラ・フロンテーラが一番近い空港。シェリー酒の産地とアンダルシアン種の馬のショーで有名。空港からへレスの中心部にバスで移動した後LINESURの路線バスでサンルーカルへ。

バス

へレス、セビージャ、カディスから路線バスが出ている。

鉄道

へレス・デラ・フロンテーラが一番近い鉄道駅。へレスからはバスかタクシーを利用。距離26キロ車で30分なのでタクシー料金も30ユーロ程だと思う。2~3人いれば時間の節約にへレスからタクシーも良いと思う。

最後に


馬が大好きで綺麗なサラブレッドがビーチを走るなんて素敵な競馬でした。ただ一つ後悔は写真を撮るのに夢中で自分の目でしっかり競馬を楽しまなかったことかなあ。もう一日残ってみればよかったかもと、ちょっと後悔。でもとっても楽しい経験でした。また行きたいお祭りです。