南スペイン、カディス県のサンルーカル・デ・バラメダは毎年8月のビーチ競馬が有名。歴史は1845年に始まり漁師が採った魚を競って街の市場に運んだのが始まりとか。今も毎年8月に3日間ずつ2度の浜辺の競馬行われている。日程は海の水が引く干潮になる日の夕陽になる時間に終わるように設定されている。
サンルーカル・デ・バラメダ
グアダルキビール河の河口に位置するサンルーカル・デ・バラメダはコロンブスやピサロや支倉一行等が滞在した街でグアダルキビール河が大西洋にそそぐ河口にある。マンサニージャというお酒はここの潮風にあたったブドウで作られる独特の味わいでシェリー酒の仲間。対岸は世界遺産のドニャーナ国立公園で河口は船の出発地になっている。
ビーチ競馬
サンルーカル・デ・バラメダの海岸で毎年8月に行われるビーチ競馬は1845年から行われているスペインで最も歴史がある競馬のひとつ。毎年8月に3日間ずつ2回行われ無料で見ることが出来る。ゴール地点に有料席もありここは本格的に競馬を楽しむ人達の社交場のような感じ。夏のビーチなので水着で海で遊びながら競馬が始まる少し前に合図があり海から上がって見学。約2キロの砂浜に赤いビニール製の柵がされていて空いている場所を見つけてそこで見学することが出来る。
地元の人はパラソルや椅子やお弁当に大きなックーラーボックス等を持って来て遠足気分で楽しんでいます。街でパラソルを購入しても良いし日傘でもいい。日陰のないビーチで18時というとまだまだ太陽は頭の上なので日よけ対策を考えましょう。競馬の合間は場所だけ確保して海に入ったりバルに行ったりして大丈夫。
競馬の合間にアイスクリームやお水やお菓子を売りに来る。
「警察官の給料あげてくれ~」のカードを持って観客の皆さんに訴える非番の警察官達
カディスの人達は陽気で気さく。カメラを向けるとすぐにポーズを取ってくれる。
競馬が始まる少し前に合図がありみんな海から上がって赤い柵の内側へ移動。時々子供が忘れ物を取りに戻ったり、警察も大変だ。
海から全員出たのを確認するとパトロールの車が移動
パドックから次のレースで走る馬が出発地点に移動。この時に馬とジョッキーを見定めプログラムの内容と吟味して馬券売り場に馬券を買いに行く。
プログラムは無料で色んな所で配布しているので手に入れよう。私はビーチに有るチリンギート(海に有る簡易バル)でもらった。馬の名前や産地ジョッキーの体重等が書いてある。
馬券売り場
子供達が手造りの馬券売り場で営業していて馬券売り場のコンクールも有るみたい。
一口50セントから誰でも馬券を買うことが出来る。私も買ってみた
ゼッケンの番号で3番と5番に1ユーロずつという風に。ついで手作りのおまけも選ばせてくれた。
もし勝ったら同じ馬券売り場に持って行くと3倍にして返してくれる、はず。私は外れたので・・・隣のセニョールに聞いた話。
出発したらあっという間に馬は通り過ぎてしまう。全部本物のサラブレッドだ。
コースの真ん中あたりからだと後ろ姿も取れて逆光も綺麗に撮れた
私が見た日は合計8レース、18時から約30分毎に行われ最後のレースが21時で日没の頃。8月の海の干潮の頃の日没に最後のレースが終わるように設定されていた。始まる時間は何レースあるかによって変わるので日程が発表されたら確認してください。
どこで見る?
約2キロの海岸線で行われるので見る場所は充分にある。私たちは2キロのコースの真ん中あたりにカーブがあってテレビカメラの人がいたので「きっと撮影場所として良いに違いない」とその横で見た。この辺りは丁度ビーチも狭くすぐ近くで見ることが出来、遠くから来た来た~ってところから
自分の目の前を通り過ぎて
走り去って行く後姿まで。
連写にしてとにかくシャッターを切り続けたら結構綺麗に撮れた。最後のレースだけゴール地点が見てみたくて移動。正面から写真が撮れるかと思ったが一番いいところは関係者に占められていてゴールと船とビールの宣伝と障害物が多すぎて写真の見栄えはあまり良くなかった。下の写真。
唯一走った後の馬がパドックに戻って行くのが見れて夕陽をバックに馬がすぐ近くで見れたのは良かった。
食事
プラサ・デ・カビルドとその周辺に沢山の飲食店。有名なのはエビとトルティータ・デ・カマロン。した写真の手前がトルティータデカマロン。小さなエビが入ったかき揚げ
白ワインのバルバディージョやマンサニージャというシェリー酒の一種。
有ったらいいもの
日焼け防止:日に焼けるので日焼け止めやパラソル、帽子等は絶対必須。私は大きなパレオを帽子の上、頭からかぶったり肩にかけたりしていました。
パラソルと砂場に敷く物とイス:長時間見るならパラソルと地面に敷ける布地とクーラーボックスがあれば場所取り出来て快適。
虫よけ、かゆみ止め:湿地帯が近いので虫に刺されます。虫よけスプレーやかゆみ止めパッチは役に立ちました。
連写が出来るカメラ
行き方
車
私たちはマドリードから640キロ、エストレマドゥーラ街道を途中寄り道をしながら8時間ほど車で移動。
飛行機
へレス・デラ・フロンテーラが一番近い空港。シェリー酒の産地とアンダルシアン種の馬のショーで有名。空港からへレスの中心部にバスで移動した後LINESURの路線バスでサンルーカルへ。
バス
へレス、セビージャ、カディスから路線バスが出ている。
鉄道
へレス・デラ・フロンテーラが一番近い鉄道駅。へレスからはバスかタクシーを利用。距離26キロ車で30分なのでタクシー料金も30ユーロ程だと思う。2~3人いれば時間の節約にへレスからタクシーも良いと思う。
最後に
馬が大好きで綺麗なサラブレッドがビーチを走るなんて素敵な競馬でした。ただ一つ後悔は写真を撮るのに夢中で自分の目でしっかり競馬を楽しまなかったことかなあ。もう一日残ってみればよかったかもと、ちょっと後悔。でもとっても楽しい経験でした。また行きたいお祭りです。