旧約聖書はユダヤ教徒とキリスト教徒の聖典である。旧約の約は約束の約で神との約束の書。ユダヤ教徒にとっては唯一の聖書で旧約という言葉はキリスト教徒が付けた名前。
旧約聖書は39巻によって構成されていてイエス・キリストが生まれるより400年位前までのイスラエルの歴史が書かれている。この旧約聖書を少しずつ解りやすくまとめてみる事にした。この記事では旧約聖書の最初の天地創造を読みやすい物語にしてみた。
旧約聖書の天地創造
旧約聖書、はじまりは天地創造の物語
旧約聖書の天地創造は聖書を開くと最初のページに書かれている物語で神が6日間かけて地球の色々や人間を造り7日目に休んだと書かれている。
人間は古くから世界のすべてがどのようにして始まったのかを理解しようとした。その疑問に答えを与えようとしたのが旧約聖書の天地創造だ。
旧約聖書、創世記の天地創造を読んでみる
旧約聖書、創世記第一章
初めに神は天と地を創造された。地は形なくむなしく闇が淵の表にあり神の霊が水の表を覆っていた。
1日目-光
神は言われた。「光あれ」すると光ができ神は光を見て良しとされた。神は光と闇を分け闇を夜、光を昼と呼ばれた。夜が過ぎ朝が来た。1日目が終わった。
2日目ー空と水
それから神は言われた。「水の間に大空があって水と水を分けよ。」そのようになった神はその大空を天と名付けた。夕となり朝となった。第2日目が終わった。
下の写真はヒエロニムス・ボスの快楽の園、扉部分を閉めた状態。創世記の天地創造の人間が作られる前の世界だと言われている。
神はまた言われた。水はひとつの所に集まり乾いた土地が現れるように。神はその乾いた地を陸と名付け水の集まったところを海と名付けられた。神は見て良しとされた。
3日目ー植物
神はまた言われた。全ての種類の実がなる果樹を地にはえさせよ。そしてそのようになった。地に植物が生まれた。夕となり朝となった。第3日目が終わった。
下写真はミケランジェロの水と大地の分離・システィーナ礼拝堂。サンピエトロ寺院のミケランジェロの天地創造の部分。
4日目-太陽と月と星
神はまた言われた。空に昼と夜を分け、1年の季節を分ける光があるように。そしてそのようになった。神は昼を照らすように太陽を創られ夜を照らすように月を造られた。神は星も造られた。すべてが良かった。夜が過ぎ朝が来た。4日目が終わった。
下の写真はミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画の天地創造、太陽、月、植物の創造。
5日目-水と空の生き物
神は言われた。「水には生き物があふれるように、空には鳥たちが群がるように」神は海の生き物とあらゆる種類の鳥を造られた。何もかもが良かった。夜が過ぎ朝が来た。5日目が終わった。
6日目-人間
神は言われた。「何もかもすべて良いのこの世界の世話をする人間を作ろう」人は神に似たものに造られそこに住むために神は美しい世界を与えられた。神は喜ばれた。夜が過ぎ朝が来た。6日目が終わった。
このようにして宇宙のすべてが完全になった。
7日目-休息
7日目までにすべてを終えられ神は休息された。神は7日目を祝福されその日を他の日とは違った特別の日とした。
旧約聖書の創世記はいつ書かれた?
いつ旧約聖書の創世記が書かれたかは聖書には書いてないが紀元前1440年から1400年頃。イスラエル人がエジプトを脱出してモーセの死までの期間だと言われている。
旧約聖書の創世記は誰が書いた?
旧約聖書の中の創世記から申命記までの最初の5巻は「モーセ5書」と呼ばれモーセによって書かれたと考えられている。創世記以外のモーセ5書はモーセが生きた時代の出来事でモーセが記したと考えられているが創世記については未だモーセは生まれていない。へブル人の記録が粘土板に残されていたものや霊感で神から与えられたものを書いたのではと考えられている。旧約聖書のモーセ5書をモーセが書いたを否定する学者もいて今だ謎。
旧約聖書の創世記、天地創造まとめ
これが旧約聖書の一番最初に書かれている天地創造。神が7日間かけて世界を造り人間を造って休まれた。だから1週間は7日間で日曜日はお休みなのです。旧約聖書の創世記の天地創造は様々な絵画の主題にもなってるので身近に感じられるテーマ。