「大聖堂と教会は何が違うんだろう」というカトリックのお話

大聖堂と教会の違いはなんだろうと思ったことは無いですか?ヨーロッパの旅をすると見るのは大聖堂や教会等キリスト教の建築物が多くなる。世界に12億人以上いるカトリック信者のトップはローマ教皇でその下に司教司祭と続くピラミッド組織がある。今日はカトリックの大聖堂と教会は違うんですと言うお話。

 

大聖堂と教会


ヨーロッパ旅行で必ず観光する大聖堂

セゴビア大聖堂
セゴビア大聖堂、筆者撮影、旅スペインコム

ヨーロッパを旅行するとどこの街でも大聖堂やドームや教会を見学する。こっちは大聖堂なのにあちらは教会でこっちはバシリカ。「一体何が違うんだろう」と思ったことは無いですか?

大聖堂とは

アルムデナ大聖堂

大聖堂とはカテドラルとも呼ばれ「カテドラ」が有る教会と言う意味。カテドラと言うのはギリシャ語で「椅子」の事で「司教が座る椅子」が有る=司教座があるという事。普通の教会にいる聖職者は司祭とか助祭と言って位が違う。

司祭:司教の協力者として働くのが司祭。司教によって司祭に任じられ司教から与えられる任務に就く。

助祭:助祭も司教の協力者として働く司祭になる前の位、または生涯を助祭で終える終身助祭もいる。

イタリアでは大聖堂をドゥーオモ

ラテン語で家の事をdomusドムスと呼んだ。古代ローマ時代には上流階級の家をドムスと呼ぶようになった。ドメスティック(家庭内)という言葉はここからきている。次第に神の家をドムスからイタリア語でドゥーオモと呼ぶようになった。

カトリックの頂点はローマ教皇

カトリックの総本山はローマのバチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院。キリストの12弟子聖ペテロが殉教したところに4世紀に建てられた教会が次第に立派に建て替えられていった。

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聖ペテロは逆さ十字にかけられて殉教したイエスキリストの一番弟子。聖ペテロの名前を取って聖ペテロ教会=イタリア語でサン・ピエトロ教会と呼ばれるようになった。サン・ピエトロ寺院の司教の事をローマ教皇(ローマ法王)と言い全カトリックの頂点、世界のカトリック信者の精神的指導者となる。

カラバッジオ聖ペテロの逆さ十字
By ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ – The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM)、distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3341494

ローマ教皇はペテロの後継者だったが次第にイエスキリストの後継者となって行った。

バシリカ

もともとバシリカは建築様式の事で古代ローマ時代の集会に使われた建物の事を言う。しかしカトリック教会でバシリカと呼ばれるには決まりがあり特別な権利を与えられた教会の事をバシリカと呼ぶ。

*一般の教会より上位の教会である。

*ローマ教皇専用の傘を備える権利。バシリカにはこの傘=オンブレリーノがある。

オンブレリーノ

*ローマ教皇を象徴する鐘を持つ権利。バシリカはティンタンタナパリウムという鐘を持っている。

ティンタンタナパリウム

*ミサに特別のカパ=カパマグナを着用する権利を持っている。

ローマには4つの大バシリカがありサンピエトロ寺院も大バシリカにあたる。それ以外に世界に1500の小バシリカがある。

街の教会

街の教会は信者の集会所。ギリシャ語のエクレシア=人々の集いの場所という言葉から来ている。各地域は教区に分かれていてカトリックの人々が子供の時からかかわって行くのが各地の教区の教会。

旧サンタマリア教会
筆者撮影

殆どの街の教会は全ての人に扉を開けているので信者でなくても入場できるところが多い。お祈りしている人がいたら静かに見学しましょう。

大聖堂と教会まとめ


カトリックはローマ教皇を頂点とするピラミッド組織を作っている。トップにローマ教皇、その下に司教がいる大聖堂とその管轄にある司祭がいる教会があるヒエラルキーが作られている。カトリックの大聖堂や教会の名前の違いにはに意味が有るんですね~というお話でした。