マドリードの中心部オペラ座の近くに130年の歴史のあるローカルを改装して開店したばかりのタベルナ・ソルサルTaberna Zorzal。スペインの全国紙エル・ムンドEL MUNDOやアーベーセーABCなどに記事になっていて気になっていた。お昼の定食が15€というので行くしかないと試してきた。(タベルナはレストランより少し気さくなムードの飲食店を言います)創作料理のシェフがスペイン伝統料理に挑戦です。
タベルナ・ソルサル
シェフはイバン・サエス氏Iván Sáez。既にマリード市北部のデスエンカハというレストランで成功しているらしい。調理学校卒業後に修業したレストランがマドリードのエル・アンパロやサラカイン、バスク州ギプスコアのムガリッツ、同じくバスク州サン・セバスチャンのクールサールやベラサテギというから一流所のレストランを渡り歩いたようだ。その後マドリードではサーランダZalandaで影響を受け、分子料理や真空調理等を学んだ。サーランダはスペイン広場の近くにあった小さなレストランで突然ミシュランの星付きになり当時レストラン界で話題をさらったのが2003年頃と思う。サーランダが引っ越したローカルにソルサルを営業していたのが記憶にあるが私は一度も中には入らなかった。スペインの経済破綻やらでいつの間にか無くなっていたがいろんなところで活躍し成功してマドリードに伝統料理のタベルナをオープンするに至ったようだ。
メニュー・デル・ディア(お昼の定食)
入り口の看板に手書きの今日メニュー・デル・ディア(定食)の内容。
メニュー・デル・ディア(定食)は平日のお昼のみで15€。前菜、メイン、デザートそれぞれ2つから選べるようになっている。定食を試しに来た人が入りきれずに並んでいる日が有ると聞いたので念のため予約をして行った。13時30分に開店でいつもの様に一番に入店。ソルサルは渡り鳥の名前で店内に入ると黄金のソルサルがいた。私たちはこの黄金の鳥の下の席に案内された。
ローカルは随分歴史あるが内部は綺麗に改装されていた。昔のタベルナのムードを残しつつ壁の絵が斬新。天井には大きなお皿の装飾にソルサルの渡り鳥の絵。
席に案内されたらカルタ(お品書き)が出て来たので一通り目を通すけど今日は家を出る時から「15€の定食」を食すと心に決めて来た。ラボ・デ・トロ(オックス・テイル)とかコロッケが美味しいとエル・ムンド紙(スペイン全国紙)には書いてあったなあと微妙に心が動く。
カルタ、お品書きはスペイン語のみ。一皿の値段は10€~20€、デグスタシオンが32€なので悪くはない。
飲み物は聞かれずボトルのお水を置いて行ってくれた。ボトルもソルサルの名前入り。今日はアルコール無し、お水で行きます。
アミューズ
定食なのにアミューズが出て来た。ポテトのクリームに豚肉の乾燥させたものが入っている。
前菜2種から選ぶ
カモの燻製のフレッシュパスタ。幅の広いパスタに少し和風の味付。
マグロの燻製入りビチソワ。
メイン料理2種から選ぶ
メイン料理は今日の魚とミンチボール。魚はサーモンかメルルーサだったのでメルルーサを頼んだ。メルルーサは温度調理と真空調理で内部までふんわりジューシーになる魚のひとつ。
アルボンディガ(ミンチボール)はチキンのミンチボールと小さなポテトで和食みたいだった。甘味はもしかしたら味醂を使っているのかもしれない。
デザート2種から選ぶ
チーズケーキとフルーツサラダが選べたけどお店の人から「チーズケーキ好きなら絶対気に入るッ」と強く押され2人ともチーズケーキになりました。”激うま”でした。
精算、ラ・クエンタ
定食15€x2で30€の請求。お水は無料でした。
場所
住所Calle Sta.Clara10 Madrid 電話912017391
レストランのホームページ
http://www.tabernaelzorzal.com/
メトロ・オペラから徒歩2分。ソル広場やスペイン広場からも徒歩圏内。
まとめ
このレベルで15€は安い。伝統料理とのうたい文句ですがかなり斬新な伝統料理。ア・ラ・カルタを試していないので何とも言えませんが。オペラのすぐ近く、中心部で場所が便利、何かのついでに訪問できるのが良い。次回はラボ・デ・トロ(オックステール)やコロッケを試しに是非とも夜にア・ラ・カルタで再訪します。人気が出て値段が上がったり予約が取れなくなったりする前にどうそ~。