マドリードの魚介類レストラン「アトラパジャーダ」は我が家のお気に入り№1のガリシア料理屋です

マドリードで魚介類料理をいただくとなると値段は高く中心部はツーリスティックな店が多くなる。今日紹介するアトラパジャーダはガリシア料理レストランで先代のオーナー時代から我が家が通っている老舗のレストラン。現在は次の世代になり改装してモダンなレストランに生まれ変わりメニューも少し斬新になったが品質と値段は納得できるままだ。本当は秘密にしておきたい我が家のお気に入りのガリシア料理レストランを紹介します。

ガリシア料理レストラン・アトラパジャーダ


マドリードの魚介類料理レストラン、アトラパジャーダはガリシア料理店。ガリシアはスペイン北西部のリアス式海岸のある地帯で豊富な魚介類で有名だ。そのガリシアの小さな業者からの新鮮な魚介類を納入しているというアトラバジャーダは先代のオーナー時代から知る人ぞ知るレストラン。食事に来ているのは地元民ばかりで週末は予約しないと満席です。

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

テラス席とパル部門とレストラン部門になっていて今日はレストランでいただきました。バルとレストランではメニューが違いバルの方はタパス、ピンチョ等が楽しめます。

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

ワインと魚介類


ワインはゴデージョ

今日は3人で来たので色々美味しいものをシェアーします。飲み物は水と白ワインをボトルで。ガリシアの白はリベイロ、アルバリーニョ、ゴデージョとあるが今日はゴデージョのバルデシル(Valdesil)。すっきりした飲み口の白ワインです。

ガリシアワイン、ゴデージョ
筆者撮影

前菜3品シェアー

まずは前菜に3品注文。我が家は高級品は頼まないので安くて美味しい物で攻めます。ムール貝の白ワイン蒸しMejillones al Vapor=メヒジョネス・アル・バポール9.5€。ムール貝はスペイン語でメヒジョォネス(ジョォのオに強いアクセントで音は半音高い)。スペインの魚介の中で最も安いのがこれ。

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

ホタテ貝の小ぶりのはスペイン語でサンブリーニャスと言ってホタテ貝のVieira=ビエイラとは別の名前が付いている。マドリードではあまりお見掛けしない一品で味がギューッと身に詰まっていて滅茶苦茶美味しい。アリオリ・ソースで料理されているZamburiña=サンブリーニャス(リーにアクセントで半音高い)は一皿15.6€。ホタテ貝だと一個の値段が7.8€でこちらの方がお得です。

ホタテガイの小さいの
筆者撮影

マテ貝の鉄板焼き=Navaja ala plancha =ナバハ・アラ・プランチャ。マテ貝は砂抜きが難しくお店によってはジャリジャリの所が有るので注意。ここは全く砂感なしで新鮮です。マテ貝をスペイン語でNavaja=ナバハ、一皿12€。

マテ貝の鉄板焼き
筆者撮影

メインに2皿

これは下にポテトが入っていてその上に生ハムと半熟卵が乗っている一品。Huevo de corral roto=ウエボ・デ・コラル・ロト。ウエボは卵の事でコラルが付くと放し飼いの鶏。ロトは壊れたという意味で卵がポテトの上で壊れているスペイン定番料理。一皿12€。

アトラパジャーダのポテトに卵落とし
筆者撮影

ガリシア料理はこれでしょ!の一品、タコのガリシア風。Pulpo ala gallega=プルポ・アラ・ガジェガ。赤いのはパプリカでかなり柔らかくトロッと煮てあります。

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

今日はこれでお腹いっぱいです。ここはお米料理も定評があり日曜日なのでパエリアを注文しているテーブルが多かった。

*パエリアは最低2人前からの注文になりスペイン人の2人前は日本人には4人でも多いかも。注文してから20分はかかるので待っている間に前菜を楽しむは掟。

デザート


デザートにアルバリーニョ入りシャーベットとフィジョア・デ・クレマ。フィジョアはクレープの様なデザートでガリシアのデザートらしい。

 

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

最後にリキュールをプレゼントしてもらった。

お支払い=ラ・クエンタは合計108.40€。

アトラパジャーダのレシート
筆者撮影

 

アトラパジャーダのデータ

住所:Paseo de las Acacias 12 Madrid

メトロ5号線Acasiaアカシア下車すぐ。メトロ5号線プエルタ・デ・トレドから徒歩10分。メトロ3号線エンバハドーレスから徒歩6分。


電話:915390892

下はレストラン・アトラパジャーダの公式ページです。

https://restauranteatrapallada.com/

 

時間:12時から24時(公式ページにこの時間で書いてあるがバルは開いているがキッチンが開くのはお昼は13時30分から、夜は20時以降)

観光客はいないので英語は通じないと思います。スペイン語で頑張ってください。

マドリードでサンセバスティアン料理「シドレリア・ドノスティ」はスペイン広場すぐ

マドリードでサン・セバスティアン料理。シドレリア・ドノスティはマドリードの中心部スペイン広場近くにあるシドレリア。

北部スペインのバスク地方、サン・セバスティアンに行くと山の中にシードラ(リンゴの発泡酒)を作るシドレリアがありそこにレストランを併設しているところが点在する。マドリードでサンセバスティアンの雰囲気を楽しめる店がスペイン広場の近くに有る。今日はシドレリア・ドノスティを紹介します。

 

シドレリア・ドノスティ


シードラ屋

シードラの樽
筆者撮影

シドレリアはリンゴ酒「シードラ」を飲ませるシードラ屋の事。バスク地方のサンセバスティアン郊外に行くと大きなシードラの酒樽が有る店がありその横に長テーブルを囲んで食事が出来るところが山間部に点在する。ドノスティアはサンセバスティアンの事なのでマドリードに数々有るバスク料理でもここは「サン・セバスティアン風」のレストラン。

スペインのレストランは外側をあまり主張しないので通り過ぎてしまいそうな店構え。

レストラン外観
筆者撮影

12月の終わりの方に来たのでスペインも忘年会シーズン。レストランは満席で最後のテーブルをセットしてくれた。今日は3人出来たので色々注文できるぞー。

シドレリア・ドノスティアのメニュー
筆者撮影

カルタ(お品書き)はスペイン語のみです。

メニュー内部
筆者撮影

アミューズにチストラ=Txistorraを出してくれた。チストラはバスクの細長いチョリソーソーセージの事。豚肉やパプリカなどを混ぜ合わせ手でこねて子羊の腸に入れて風で乾かして作る一品。ここのは油で揚げていなくて湯通しされているのでさっぱりで軽くて良かった。

チストラ
筆者撮影

シードラをまず最初に注文。大きな樽から直接ピッチャーに入れたシードラはさっぱりしていてフルーツジュースのようでした。

シードラを入れるところ
筆者撮影

シードラは軽いのでお水変わりです。

シードラで乾杯
筆者撮影

前菜を3皿注文して「色々試したいのでシェアーします」と伝えると分けやすいように準備してくれた。

 

ワインはハウスワインの赤で行きます。ボトルの値段12€でかなり美味しかった。予想通りリオハ・アラベサ(リオハ地区のバスク側のワイン)のワインだった。スペインの大抵のレストランが勧めてくれるワインやハウスワインは安くて美味しい。外国人だからと言って高いのを勧められたことが一度も無いので信じて大丈夫と思っている。ハウスワインはスペイン語でvino dela casa(ビノ・デラ・カサ)あとは赤か白を指定してください。

ハウスワイン
筆者撮影

前菜、まずはバスクの小豆料理、トロサのアルービアス=Alubias de Tolosa。ぜんざいの甘くないみないなのです。体になじむ優しい味です。

豆料理
筆者撮影

付け合わせにしし唐ピーマンの酢漬けをかじりながら豆をいただきます。

付け合わせ
筆者撮影

チャングーロ・ドノスティ=Txangurro Donostiaは毛カニの味噌とカニの身をニンニクや玉ねぎ、にんじんやトマトと混ぜて炒めてオーブンで焼いたもの。サンセバスティアン料理でマドリードではあまりお目にかかれない一品。

チャングロ
筆者撮影

ピーマンの詰め物ピミエントス・レジェノスPimientos Rellenosは良くバスクのレストランでいただく一品。赤ピーマンの中に魚と野菜を料理したものが詰めてオーブン焼きしてソースがかかっている手間のかかる一品。

 

ピーマンの詰め物
筆者撮影

メインはチュレトンChleton(骨付き赤肉の塊)の400グラムを3人でシェアーしました。400グラムが一番小さい単位でスペイン人はこれを一人で食べると思うが800グラム、1キロ、1200グラムと選べるようになっていた。ひとりで1キロ食べた人を見た事が有る。

チュレトン
筆者撮影

デザートはチーズケーキTarta de quso。濃厚で目茶美味しかった。

チーズケーキ
筆者撮影

カプリッチョ・バスコCapricho vascoは元々はサラサーテのバイオリン曲の名。意味は「バスクの気まぐれ」。クアハダとリンゴに甘いソースナッツのデザート。嬉しすぎて写真はボケました。

デザート
筆者撮影

シンプルにアイスクリーム、Helado

アイスクリーム
筆者撮影

最後にリコールを御馳走していただき満足。値段は約100€位でした。

 

シドレリア・ドノスティ詳細

住所:Calle Luisa Fernanda 21

公式ページ http://www.sidreriadonosti.com/

最後に

スペイン広場界隈で食事となるとどうしても大通りの方へ行ってしまいがちだがグランビアの方はツーリスティックな店が多くいつも人でいっぱいでサービスの質も良くない。少し大通りからそれただけで地元の人しか来ないレストランが結構あるものです。メニューがスペイン語だけになるので躊躇してしまうかもしれないがマドリードでサン・セバスティアンが感じられるレストランです。

マドリードの中心部バスク料理人気レストラン<ピミエント・ベルデ>

マドリードのバスク料理レストラン<ピミエント・ベルデ>を紹介します。バスク料理店は有名店や超高級店が多い中ここは割とリーズナブルなお値段でお食事が出来る。そしてなんといってもマドリード中心部にあるのが便利で魅力。マドリードの中心部のレストランはツーリスティックなところが増えていて値段ばかり高くなって安心して楽しめるところが減って来たのが事実。ここで紹介するピミエント・ベルデはマヨール広場すぐ横に有りながら地元民マドリレーニョがやって来るバスク料理レストランです。

レストランの場所はサン・ミゲール市場すぐ横

レストランの場所はマドリードを旅行中なら誰もが訪れるマヨール広場すぐ近く、サン・ミゲール市場のすぐ横にある。この辺りは観光客が非常に多い地区でレストランもツーリスティックなところが多く味もサービスもちょっとおざなりになりがちな中、頑張っているレストランも実は結構ある中のひとつ。

レストラン外観
筆者撮影、マドリード中心部レストラン

セントロ(中心部)のピミエント・ベルデは店舗が小さいのでできれば予約を入れていきましょう。今回私たちは予約せずにやって来て13時30分頃に訪れたら最後の一席が残っていました。土曜日というものあって賑わっていて遅い時間、15時とか15時30分になるとスペイン人が大勢やって来る。ピミエントベルデはプリンセサ地区やサラマンカ地区にも店舗がありマドリードに合計4店舗。以前プリンセサ地区のピミエント・ベルデに行った時もほぼ満席でした。

レストラン店内
ピミエント・ベルデ

座席に着くと早速ピンチョが出て来た。クロワッサン地のパンにチーズとハムが挟まって焼いてあるガッツリ系。これでかなりお腹がいっぱいになる。

前菜
筆者撮影、前菜

カルタ(メニュー)はスペイン語の下に英語が書いてある。

ピミエントベルデのメニュー
筆者撮影、マドリードレストラン

お店の名前ピミエント・ベルデのピミエントはピーマンの事でベルデは緑。緑のピーマン。グリーンペッパーです。

お皿の模様
筆者撮影、ピミエントベルデのお皿

ワインはリベラ・デ・ドゥエロのクリアンサをボトルで頂くことに。19,50€

ワイン
筆者撮影、マドリード・レストラン

人気メニューはアーティチョーク、チュレトン・デ・ブエイ、アンコウ、お米料理などなど

メニュー
筆者撮影、アーティチョーク

今日は人気メニューのフローレス・デ・アルカチョファFLORES DE ARCACHOFA(アーティチョークのお花)を前菜にいただきました。とっても綺麗にお花の形になっていてこれどうやって調理したんだろう。お店の人が全員忙しそうでとても聞けるムードではなかった。

前菜アーティチョーク
筆者撮影、アーティチョークのお花

アーティチョークはスペイン語ではアルカチョファ。デトックス効果が高くポリフェノールの一種シナリンやカリウム、マグネシウムを多く含むが生を自宅で調理するのはとっても面倒な野菜、というか私は買ったこともない。

アーティチョーク
筆者撮影、アーティチョーク

もう1つ前菜をシェアー。随分悩んで野菜とエビのボック味噌風味。中華料理みたいでしたが美味しかった。ボック(WOK)は大きな中華鍋の事で強火で炒めた料理をいう。

野菜とエビのボック
筆者撮影、野菜とエビのボック

メインはチュレトン・デ・ブエイが食べたかったけど最低2人分からで今日の私たちにはとても無理な感じなのでフォアグラが乗ったソロミージョのペドロ・ヒメネスソース添えをシェアー。ペドロ・ヒメネスは甘口のシェリー酒。ソロミージョはサーロインの事。焼き加減を聞いてくれたのでメディオ(ミディアム)で。

ソロミージョとフォアグラ
筆者撮影、マドリードレストラン

お米料理や魚料理もあってどれも美味しそう。どんどん出ていくお皿がどれも魅力的で又来ますと心に決めた。でもデザートは食べて行こう。別腹。

大好きなチーズケーキで迷ったがバスクのデザート、パンチネータを頼みました。ミルフィーユのバスク版です。

パンチネータ
筆者撮影、マドリードレストラン

では精算お願いしま~す。ラ・クエンタ・ポルファボール。合計84.10€でした。ワイン飲んだしね~。ワインをボトルで飲まないともう少し安く上がります。

請求書
筆者撮影、

 

ピミエント・ベルデのデータ

ここで紹介したのは中心部のサンミゲール市場のすぐとなり。サラマンカ地区に2店舗とプリンセサ地区に1店舗あるので都合が良い所でどうぞ。

住所:Call Conde de Miranda 4

電話:915764135

時間:13時~00:00

中心部の店名は英語でザ・グリーン・ペッパーで登録されていました。

下はレストランのホームページ

<http://www.elpimientoverde.com/>

 

少しだけ残念だったのは働いているホールの人達が外国人ばかりで忙しすぎててんてこ舞いな感じが伝わって来た事。スペインのちょっとだけ良いレストランに行くとプロのメートレ(ヘッドウェイター)と話しながらメニューを決めたり質問したり、指令系統がちゃんとしたお店だと絶妙のタイミングで次のお皿が出て来て感心する事度々なのですが、中心部なので仕方が無いのかもでした。土曜日のお昼だったので特別忙しいというのも有ったと思います。それらも鑑みてもとってもおすすめレストランです。

 

 

マドリードに出来たタベルナ・ソルサルの定食15€は超お得。創作料理のシェフがマドリードにタベルナを開業。

マドリードの中心部オペラ座の近くに130年の歴史のあるローカルを改装して開店したばかりのタベルナ・ソルサルTaberna Zorzal。スペインの全国紙エル・ムンドEL MUNDOやアーベーセーABCなどに記事になっていて気になっていた。お昼の定食が15€というので行くしかないと試してきた。(タベルナはレストランより少し気さくなムードの飲食店を言います)創作料理のシェフがスペイン伝統料理に挑戦です。

タベルナ・ソルサル

タベルナ・ソルサル外観
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

シェフはイバン・サエス氏Iván Sáez。既にマリード市北部のデスエンカハというレストランで成功しているらしい。調理学校卒業後に修業したレストランがマドリードのエル・アンパロやサラカイン、バスク州ギプスコアのムガリッツ、同じくバスク州サン・セバスチャンのクールサールやベラサテギというから一流所のレストランを渡り歩いたようだ。その後マドリードではサーランダZalandaで影響を受け、分子料理や真空調理等を学んだ。サーランダはスペイン広場の近くにあった小さなレストランで突然ミシュランの星付きになり当時レストラン界で話題をさらったのが2003年頃と思う。サーランダが引っ越したローカルにソルサルを営業していたのが記憶にあるが私は一度も中には入らなかった。スペインの経済破綻やらでいつの間にか無くなっていたがいろんなところで活躍し成功してマドリードに伝統料理のタベルナをオープンするに至ったようだ。

メニュー・デル・ディア(お昼の定食)

入り口の看板に手書きの今日メニュー・デル・ディア(定食)の内容。

黒板にメニュー
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

メニュー・デル・ディア(定食)は平日のお昼のみで15€。前菜、メイン、デザートそれぞれ2つから選べるようになっている。定食を試しに来た人が入りきれずに並んでいる日が有ると聞いたので念のため予約をして行った。13時30分に開店でいつもの様に一番に入店。ソルサルは渡り鳥の名前で店内に入ると黄金のソルサルがいた。私たちはこの黄金の鳥の下の席に案内された。

タベルナ・ソルサル内部
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

ローカルは随分歴史あるが内部は綺麗に改装されていた。昔のタベルナのムードを残しつつ壁の絵が斬新。天井には大きなお皿の装飾にソルサルの渡り鳥の絵。

タベルナ・ソルサル内部
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

席に案内されたらカルタ(お品書き)が出て来たので一通り目を通すけど今日は家を出る時から「15€の定食」を食すと心に決めて来た。ラボ・デ・トロ(オックス・テイル)とかコロッケが美味しいとエル・ムンド紙(スペイン全国紙)には書いてあったなあと微妙に心が動く。

タベルナ・ソルサル、メニュー
タベルナ・ソルサル

カルタ、お品書きはスペイン語のみ。一皿の値段は10€~20€、デグスタシオンが32€なので悪くはない。

お品書き
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

飲み物は聞かれずボトルのお水を置いて行ってくれた。ボトルもソルサルの名前入り。今日はアルコール無し、お水で行きます。

お水
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

 

アミューズ
アミューズ
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

定食なのにアミューズが出て来た。ポテトのクリームに豚肉の乾燥させたものが入っている。

前菜2種から選ぶ

カモの燻製のフレッシュパスタ。幅の広いパスタに少し和風の味付。

前菜、パスタ
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

マグロの燻製入りビチソワ。

前菜
タベルナ・ソルサル・筆者撮影
メイン料理2種から選ぶ

メイン料理は今日の魚とミンチボール。魚はサーモンかメルルーサだったのでメルルーサを頼んだ。メルルーサは温度調理と真空調理で内部までふんわりジューシーになる魚のひとつ。

メイン
タベルナ・ソルサル・筆者撮影

アルボンディガ(ミンチボール)はチキンのミンチボールと小さなポテトで和食みたいだった。甘味はもしかしたら味醂を使っているのかもしれない。

メイン
タベルナ・ソルサル・筆者撮影
デザート2種から選ぶ

チーズケーキとフルーツサラダが選べたけどお店の人から「チーズケーキ好きなら絶対気に入るッ」と強く押され2人ともチーズケーキになりました。”激うま”でした。

デザート
タベルナ・ソルサル・筆者撮影
精算、ラ・クエンタ

定食15€x2で30€の請求。お水は無料でした。

精算
タベルナ・ソルサル・筆者撮影
場所

住所Calle Sta.Clara10 Madrid 電話912017391

レストランのホームページ

http://www.tabernaelzorzal.com/

メトロ・オペラから徒歩2分。ソル広場やスペイン広場からも徒歩圏内。

 

まとめ

このレベルで15€は安い。伝統料理とのうたい文句ですがかなり斬新な伝統料理。ア・ラ・カルタを試していないので何とも言えませんが。オペラのすぐ近く、中心部で場所が便利、何かのついでに訪問できるのが良い。次回はラボ・デ・トロ(オックステール)やコロッケを試しに是非とも夜にア・ラ・カルタで再訪します。人気が出て値段が上がったり予約が取れなくなったりする前にどうそ~。

マドリードで噂のイタリアン・レストラン「ドン・ジョバンニ」へ行って来た

 

スペインで美味しいイタリアン・レストランは以前は希少価値だった。地中海をはさんで向かい側の国なのにパスタの文化がスペインには無いのだ。マドリードでイタリアン・レストランに入ってパスタを頼んで失敗するケースが続出だったがここ最近本格的なイタリアンが増えて来た。最近は何軒か美味しいパスタが頂けるレストランがあるが今日は最近マドリードで話題になっているシチリア人の経済学者が経営するイタリアン・レストラン、ドン・ジョバンニに行って来た。

ドン・ジョバンニ・イタリアン・レストラン


イタリアン・レストランのシェフは経済学者

オーナーシェフはシチリア島出身の経済学者アンドレア・トゥルバレーリョ氏。パスタの原料こだわり材料はイタリアまで買いに行くそう。さらに卵は重要と丁寧な業者を選んで購入しているという事だ。数学者らしくレシピの数字を守れば必ず美味しくできるという考え方で丁寧に数字に従って作っているらしい。

ドン・ジョバンニ

ドン・ジョバンニ・レストラン入り口は普通のスペインにどこにでもあるバル・レストラン風。場所も普通の市内の住宅街なので特に用事が無ければわざわざ来ない地区だ。

ドン・ジョバンニ・レストラン
筆者撮影

14時に予約をしたが早めに到着した。実は当日朝レストランから予約の確認の電話がかかって来て驚いた。13時半ころ、開店早々でまだどなたも来ていませんが今日も満席だそう。今のうちにレストランに了解を得て店内の写真を撮らせていただいた。

ドン・ジョバンニ・レストラン
筆者撮影

かなり広い店舗でざっくり見て100人くらいは座席があるでので想像していたのより随分大きなレストランだ。20席位の厨房が見える個室もあるという事。

ドン・ジョバンニ・レストラン
筆者撮影

ではいよいよ注文しましょう。メニューの表紙はオーナー、アンドレア氏の似顔絵。奥の壁にも額に入った似顔絵がかかっている。

ドン・ジョバンニ・レストラン
筆者撮影

まずはワインを頼む事に。シチリア出身のシェフなのでシチリア・ワインのリーズナブルな値段の物をお願いした。スペインでは20€位の所が普段飲みの値段(お財布具合で皆さん違いますが)でこれは18€。スペイン語で言うなら「Una botella de vino tinto recommendable de Sicilia,con un precio adecuado, por favor」となる。

 

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

シチリアのワインはあまり知られていないが結構美味しい。

ワインと一緒にアペリティボが出てきました。パリパリのパンはサルデーニャ島のパンでパーネ・カラザウ、下にハムが置いてある。スペインだとパンの上にハムだねと言いながらいただきました。他のテーブルを見ると別のアペリティボのテーブルも。

レストラン・ドン・ジョバンニ
筆者撮影

メニューにない「fuera de carta」「フエラ・デ・カルタ」をヘッドウェイターが口頭で。言われるままにおすすめの前菜「ブッラータ」「Burrata」という水牛のチーズを注文。ブッラータはフレッシュチーズでモッツァレーラの仲間。モッツァレーラ・チーズの中に更に中に生クリームを押し込めて袋詰め(本来はツルボランの葉)した濃厚なチーズ。

滅茶苦茶美味しいですが濃厚過ぎて2人では辛かったが、ほぼ完食。

<ブッラータ・チーズは2人でシェアー>

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

シェアーはスペイン語で「compartir」=「コンパルティール」

スペイン語で注文すると「vamos a compartir una de Burrta entre dos」となる。

パンいりますかと聞かれたので「Si」と答えると今度はピザ地のパンでニンニク風味のオリーブオイルがかかっている。想定外のパンでイタリアのどの地域のパンなの分かりませんが美味しかったです。

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

 

 

パスタはレストランお勧めの「イカとアサリのリングイーニちょっとピリ辛」「linguine con calamares y almejas un poco picante」と夫はやっぱりスパゲッティーはトマトソースに限ると「スパゲティー・ボロネーゼ」「espagueti bolonese」を注文。

<イカとアサリのリングイーニちょっとピリ辛>

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

<スパゲッティ・ボロネーゼ>

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

予定ではこの後お肉を注文するつもりでしたがお店の人に止められてやめて良かった、もう不可能でした。周りの人達も前菜にサラダ、メインにパスタ、その後デザートやコーヒーで終了の人が多かったです。

デザートにティラミスをひとつだけ注文しました。

<デザートのティラミス>

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

精算は合計で78,30€、チップは3€おいてきました。スペイン語で清算は「la cuenta ,por favor」「ラ・クエンタ、ポルファボール」

 

ドンジョバンニ・レストラン
筆者撮影

パスタのレベルが格別でした。ピザも美味しいらしいのでまたリピートします。今話題のイタリアン・レストランなので行く方は予約必須です。

ドン・ジョバンニ・レストラン・データ

場所はレティーロ公園の南側、アトーチャ駅から少し東の方へ移動したところ。アグマール・ホテル近く。

住所:Paseo de la Reina Cristina 23,Madrid

電話:91-434 8338

時間:13:30~16:00/20:30~0:00

月曜日定休

<レストラン公式ページ>

http://www.dongiovanni.es/

<レストラン地図>

 

ブエン・アプロベッチョ~

 

マドリードで美味しい生ハムを食べるならメゾン・シンコ・ホータス、イベリコのベジョータがあるお店

 

美味しい食べ物が沢山あるスペインですが絶対食べて帰りたい物のひとつが生ハム=ハモン=Jamon。ところが生ハムはまだ日本では正しく紹介されておらず最高級品はほとんどスペイン国内で消費されるので日本で食べるチャンスはあまり無い。今日は生ハムの中でも最上級のイベリコのベジョータがあるメゾン・シンコ・ホータスというレストランを紹介します。

*とっても個人的な意見ですがパエリアは日本のパエリアの方が日本の方の口にあうのでスペインで食べなくても良いと思っていますが本物の美味しい高級生ハムはスペインでしか食べれないので試して帰っていただきたい!と強く思っています

メゾン・シンコ・ホータス


ワイナリーと牧場とレストランを経営する多角経営の企業が展開するメゾン・レストラン。現在マドリードに3店舗バルセロナとセビージャにそれぞれ1店舗ずつ。ここが持つ生ハムはカテゴリー最上級のイベリコのベジョータ。自社経営の牧場からやって来る自信の最高級生ハムを楽しめるメゾン・レストランです。

生ハムにはカテゴリーがあり豚の種類や豚の食べる飼料によって細かくクラス分けされている。メゾン・シンコ・ホータスには最上級のイベリコ(Iberico)のベジョータ(Bellota)が必ずある。その産地はハブーゴ村という生ハムの聖地にあたる地区だ。お店の名前シンコ・ホータスのシンコはスペイン語で数字の5、ホータはアルファベットのJの事。5つ星ホテルや3つ星レストランなどの格付けあるがここはハムの格付けを自社で5つJとレストランの名前に付けた。

<メゾン・シンコ・ホータス入り口>

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

 

生ハムの種類・カテゴリー


スペイン語でハム全体をハモン=Jamonというが一般的には生ハムの事だけをハモンと呼ぶ。日本でハムと呼んでいる物はハモン・ヨークやハモン・コシードと呼ばれている。そのハモンは更に豚の種類と食べた飼料で細かく分かれている。日本人にとってのマグロに似ている扱いでスーパーマーケットでも庶民派レストランでも高級レストランでもとにかくどこでも目にするがその違いは非常に大きい。

ハモン・セラーノ=Jamon Serrano

セラーノはスペイン語で山の事で山のハムという意味。日本でレストラン・メニューにある「生ハムメロン」に使うのはこのセラーノ・ハム。スペインのホテル朝食のブッフェに良く並んでいるのもこれです。主に白豚で豚の種類のほとんどがこの白豚。

ハモン・イベリコ=Jamon Iberico

今は希少価値が高くなったハモン・イベリコ(イベリコ豚)は黒豚で爪の所が黒いのでお店でつるしてあると爪の所を見ると良くわかる。イベリコ又はパタネグラとも呼ぶ。白豚より成長が遅く大量生産に向かないので広大な牧場で1ヘクタール当たり一頭位の基準で放牧する。

更にカテゴリー分け

その中でもドングリ畑で放牧をしたものだけをBellota=ベジョータと呼ぶ。ベジョータはスペイン語でドングリの事。途中他の飼料も与え放牧したものをセボ・カンポ、放牧をせず人工飼料も与えた黒豚をセボと呼び分けている。生ハムのラベルに明示されている。

メゾン・シンコ・ホータスはイベリコのベジョータの聖地ハブーゴからやって来る本物のパタネグラを持っているレストランなのです。

コルタドール・デ・ハモン=ハム切り職人

更に生ハムの味を左右するのはハムの切り方。マグロも切り方や仕留め方が味を左右するのと同じで生ハムも切り方が重要になる。機械切りの店も多い中ここは手で職人が丁寧に切ってくれる。脂身と赤みを上手にナイフを上下させながら一番おいしい状態に切ってくれるお店です。

 

 

メゾン・シンコ・ホータス・セラーノ店


メゾン・シンコ・ホータスは現在マドリードに3店舗。今日はセラーノ店に来ました。この辺りはハイソな地域で来ている方々もエレガントな感じで夏はテラスも素敵です。

<メゾン・シンコ・ホータス、セラーノ店>

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

店舗は小さく30席ほどのこじんまりしたお店です。写真下の右寄りにぶら下がっているのが生ハム=ハモンイベリコ。実はハモンというと後ろ足の事で前足はパレータと別の名前で呼ぶ。メニューには前足(パレータ)と後ろ足(ハモン)の両方ありハモン(後ろ足)の方が脂がのって美味ですがパレータ(前足)の方を好む人もいる。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

(下)メゾン・シンコ・ホータスのメニューの最初のページ。一番上がハモンJamon(後ろ足)で2列目がパレータPaleta(前足)。値段は最初が一皿(ウナ・ラシオン)の値段で次のはハーフ・ポーション(メディオ・ラシオン)の値段。ハモンを一皿が24,5€ハーフポーションだと18€、パレータだと一皿が20,5€でハーフポーションで15€になる。

<メゾン・シンコ・ホータスのメニュー>

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

(下)カウンターに生ハムが置いてある。爪に注目、黒いのはパタネグラと呼ぶイベリコの証。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

(下)生ハムを注文したので早速コルタドール(生ハム切り職人さん)が切りはじめたところをお断わりして写真撮らせていただきました。真剣勝負です。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

切り方で味が違うと言われる生ハム切りはプロの職人の仕事。スペインでは生ハム切り職人のコンクールまである大変熟練のいる仕事。「あの人が切るハモンが食べたーい」と言われる職人がいるのだ。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

(下)丁寧に一切れ一切れお皿に乗せていきます。赤みの間に少し白っぽい点が見えるのがイベリコの特徴。味は、甘い。高級マグロのトロに似ている。全く塩気を感じない口の中でとろける脂の甘味が心地良い。赤ワインのとの相性が抜群です。メゾン・シンコ・ホータスはワイナリーも持っているので美味しワインが有ります。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

2人で一皿位は量的に丁度いいと思う、というかそれくらいは食べて帰ってくださいッ!スペイン語で注文の仕方は「ウナ・ラシオン・デ・ハモン・イベリコ・ポルファボール」ハーフポーションでいいなら「メディオ・ラシオン・デ・ハモン・イベリコ・ポル・ファボール」となります。ラシオン(racion)が一皿でメディオ・ラシオン(medio racion)が半分です。

生ハムと一緒にパン・コン・トマテpan con tomate はどうですか?と聞かれます。パンにトマトの擦ったものを塗ってある一品。これと一緒にハモンを頂きます。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

夕食ならハモンとワインとパン・コン・トマテで終わってもスペイン的に丁度いい(スペインでは夕食は軽い)、もう少ししっかりいただきたい場合はカルタ(品書き)に色々なものがあります。これはイベリコ豚のステーキ。

イベリコの肉は焼いて食べるのに少し野性味が有るので味のしっかりしたソースでいただきます。中身が少しピンク色位が一番おいしい食べ方。70度過熱が豚肉を一番おいしく頂ける温度で菌も無くなるので桜色位で絶妙な焼き加減となる。

メゾン・シンコ・ホータス
筆者撮影

メゾン・シンコ・ホータスは現在スペイン合計5店舗、マドリード3店舗です


今回はセラーノ店(アメリカ大使館近く)に行ってきましたが他にマドリードならホルヘ・ホワン店(国立考古学博物館近く)とパドレ・ダミアン店(レアル・マドリード・サッカー場近く)、セビージャは闘牛場近くとバルセロナのランブラ・カタルーニャ店が有ります。うまく時間がある時に是非美味しい生ハムを召し上がって帰ってくださいね。

メゾン・シンコ・ホータスのホームページです

https://www.cincojotas.es/restaurante-5-jotas/

*注意*以前あったマドリードのアレナル店とサンタ・アナ店は現在閉店しています。このホームページにある5店舗(上記に書いた)が現在営業中。

グーグルマップ付けておきます。

マドリード、(元)ミシュラン2つ星有名シェフが経営するカジュアル・レストランVi Cool

 

マドリードのおすすめレストランはいくつかこのブログで紹介していますが個人的にオヤジ系バルやレストランが居心地がいいのでクラッシックなお店ばかりを紹介してきました。「こんなところも行くんですッ」という事で今日はウエルタス通りにある「Vi Cool」=「ビ・クール」をご紹介。ウエルタス通りはソルの近くのサンタ・アナ広場からパセオ・デ・プラドに伸びている通りで沢山飲食店が並んでいます。そこにカタラン人有名シェフ、セルジ・アローラ氏がカジュアル店を2011年にオープンしました。星付きレストランだと100ユーロから200ユーロ位のコースが普通ですがここでは創作料理を一皿10ユーロから20ユーロで楽しめます。

 

Sergi Arola セルジ・アローラ


セルジ・アローラ氏はスペインで最も有名なシェフのひとり。最初はレストラン「エル・ブジ」のオーナーシェフ、フェラン・アドリア氏の元で修業した。今では世界各地にレストランを展開しテレビにも出ている有名人でミシュランの星付きレストランも経営していた(現在閉店)。最近はプライベートで色々問題があるようですが(Holaという芸能雑誌による)、料理とは関係ないのでここでは省略。今どきのスペインのヌエバ・コシーナ=創作料理の中心にいるシェフのひとりです。Vi Coolはそのセルジ・アローラ氏の料理を手ごろな値段で楽しめるカジュアル・レストラン。そのVi Cool のお昼の定食をレポートします。

*「エル・ブジ」は世界で一番予約が取れないと言われたカタルーニャのジローナ県のロサスという小さなな街にあった有名レストラン。座席50席のレストランに60人の従業員。人気が出過ぎて「自分の料理を見失った」とオーナー・シェフのアドリア氏は突然店を2011年に閉店し、今は料理の研究に没頭している。営業していた時も半年は料理の研究に費やし閉店、残りの半年のみ営業していた。(私はスペイン人のこういうところが好きでお金に支配されない人生観を持つ人達)

 

マドリード、ウエルタス通りCalle de Huertas

ウエルタスはスペイン語で畑という意味でこの辺りは16世紀は菜園だった。この通り沿いと交差する小道に沢山バルやレストランがあり週末は地元の人々や観光客でいっぱいだ。地元では有名な飲食街でこの辺りどこで食事をしても失敗はあまりない。

<マドリード、ウエルタス通り>

ウエルタス通り
筆者撮影

(上)写真は平日の13時頃に撮ったので随分空いていますが週末の夜はスペイン人がカップルや家族とバル巡りに出てくる地域です。そのウエルタス通りの12番地に今回紹介するVi Coolはある。ソル広場から徒歩7分、サンタ・アナ広場の方から歩けば3分、プラド美術館からでも1キロ弱なので徒歩10分程。

<Vi Cool入り口>

マドリード、レストラン
筆者撮影

お昼の開店は13時。平日なので予約もしないで13時に行きました。入って予約してないですがと伝えると「今日は空いているから大丈夫よ~どこでも好きなところへどうぞ」。店内は斬新な装飾で明るい。

<Vi Cool  店内>

マドリード、ビ・クール店内
筆者撮影

<Vi Cool メニュー>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

(上)カルタ(お品書き)は昼夜同じですがお昼はMenu del dia=今日の定食があり前菜+クラッシック前菜+メイン+デザートで13,90ユーロ。ドリンク別。これはお得なので今日はメニュー・デル・ディア=お昼の定食をいただきます。(カルタ=お品書きはスペイン語と英語が併記されていました。)

内容は季節によって変わると思いますが本日のメニュー・デル・ディアの内容。

{前菜}

野菜のビチソワに焼きリンゴとネギとヤギのチーズ

又は

シーザースサラダ

又は

ほうれん草のカネロニ

{クラッシック前菜}

私たちのパタタスブラバス

又は

キムチ風味のチキン手羽

{メイン}

クリーミーなお米料理

又は

ハンバーガー

又は

サーモンの照り焼き

とワインを一本今日はリベラ・デ・ドゥエロのバリーカ19ユーロを頼みました。若いワインで少し硬い飲み口、もう少し上を頼めばよかった。

<ワイン・リベラ・デ・ドゥエロ>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

Menu del Dia de Vi Cool


定食は前菜、メイン、デザートの中からチョイス制なので2人で違うものを頼んで両方味見出来るようにした。選んだのはビチソワとカネロニ、チキンとパタタス・ブラバス、ハンバーガーとお米料理を注文。レストランの人も「vais a compartir?」「分けて食べるの?」と聞いてくれたので「Si」「シー」

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

 

(下)最初にパン・コン・トマテ・イ・アホ。これはカタルーニャ地方で普通に食べる物。(パンにすりおろしにんにくとトマト)セルジ・アローラ氏はバルセロナ出身のカタラン人ですからね。アホはスペイン語でニンニクの事です。生のニンニクが入っているので薄皮はそのまま(手に臭いが着かない様に外さない)半分に切って自分でパンにすり込んでからおろしたトマトを乗せていただきます。

<パン・コン・トマテ、この横に生のニンニクが入っている>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影
entrantes callientes 暖かい前菜

(下)フランス料理の冷製スープ「ビシソワ」をスペインではビチソワと呼ぶ。スペイン語で「アホ・ブランコ」という言い方もありニンニクの利いた夏の冷製スープ。ここのは野菜クリームという感じで常温、中に小さな焼きリンゴとゴートチーズ。

<ビチソワ>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

(下)カネロニもカタランの家庭料理です。パスタの中にほうれん草のクリームが入っていてオーブンで焼いて上にベチャメル・ソース(グラタン風ソース)。これは手間のかかる料理で自分で作ろうと思うと大変。

<ほうれん草入りのカネロニ>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影
entrantes clasicosクラッシック前菜

(下)パタタス・ブラバスはポテトにピリ辛ソースが乗ったスペイン・バルの定番料理ですがこちらはちょっとおしゃれにアレンジ。カリッと揚げたポテトの上にクリームと中にマヨネーズ。つまみとしては最高、可愛いし。

<パタタス・ブラバス>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

(下)このチキンはまるで日本の居酒屋メニュー。何故か名前のキムチ味は感じず醤油の利いた衣。ネギがさっぱり感を出していい感じ。誰かキムチを間違って教えたか・・・?

<チキン手羽のキムチ風味>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

 

Principales メイン

(下)Arroz Cremoso=アロッス・クレモソ=クリーミーなお米というのは日本だとリゾットの訳が解り易いかも。魚介の味がしっかりして少しアルディエンテで丁度よかった。

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

(下)ハンバーガーは本当にハンバーガー(パンにはさまれた)とは想定していなかった。ハンバーグが来ると思っていたらパンにはさまれたハンバーガーでびっくり。(スペイン語でハンブルゲッサというと両方を意味する。)でも大変満足。お肉もしっかりでパンもこだわりが感じられた。これはまたリピートしたい。そして付け合わせのポテトの揚げ具合が丁度良く100点満点でした。

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影
Postre デザート

(下)デザートのチーズケーキは割とあっさり。こってりチーズケーキ好きには物足りないかもです。

<チーズケーキ>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

(下)季節の果物を綺麗にカットして盛り合わせでした。

<フルーツ盛り合わせ>

マドリード、レストラン、ビ・クール
筆者撮影

メニューに出ていないデザートも教えてくれましたが今日は大好きなチーズケーキと果物で終了しました。

La cuenta 精算

メニュー・デル・ディア2名分とワインで46,8ユーロ。チップは2ユーロ置いてきました。

*お店のホームページが有るのですが店舗が他にもあり混乱しやすいページだったのでここではあえて載せませんでした。各レストラン紹介サイトなどで検索してください。

Vi Cool Madrid    住所 calle Huertas 12

毎日 13時から16時 20時から0時

時間や休みは変更がありますので注意。夜は予約したほうがいいでしょう。

<地図はソル広場から徒歩で>

 

最後に


定食の13,90ユーロはお得です。私は再びアラカルトで夕食に行きたいと思いましたが一緒に行った夫は「まあまあ」だそうでした。定食よりワインが高いのが我が家の問題、というか私の問題です。飲まない場合は定食なら安く上がりますね。有名店や星付きレストランに行くと最低ひとり200ユーロなのでマドリードでちょっとミシュラン星付きシェフの味を安価に試したいならいいのではと紹介しました。私は絶対次回アラカルト・メニューで夜に行きます。ではブエン・ビアッへ~

(補足*HOLA記事から料理と関係ないけどやっぱり書いとく事に)

セルジ・アローラさんはマドリードで1998年にLa Brocheで人気が出て次々レストランをオープン。マドリードにミシュラン2つ星獲得「Sergi Arola Gastro」で話題になったが当時のスペインの経済破綻の影響をもろに受けてしまった。そして今では当たり前の「メニュー・デグスタシオン」のみのカルタと「お客様はジャケット正装お願いします」も時代にマッチしなかった。そして長年一緒に成功への道を歩いてきた奥さんと離婚、テレビ番組で知り合った女優と話題に、でもすぐ別れ・・・今下り坂なのが残念。星付きレストランも2017年から閉店中です。早く元気になってまた話題になっていただきたいです。

 

マドリードおすすめレストラン4軒、地元の人が通う昔ながらの老舗のお店<レストラン編>

 

マドリードにあるおすすめレストランをご紹介します。老舗の昔ながらのレストランで安心してお食事できる筆者がマドリードで個人的に行く(実はあまり教えたくない)レストランです。今回は今流行りの創作料理レストランではなく流行に左右されずに長年の伝統を守っているマドリードの地元の人に愛されているレストランです。地元の人達が中心なのであまり英語は通じないかもしれませんがツーリスティックでなく対応も丁寧なレストランを選びました。

 

Casa Alberto カサ・アルベルト<カスティーリア料理>


C/Huertas 18

地下鉄1号線2号線3号線ソルから徒歩10分。プラド美術館から徒歩10分位

レストランの公式ページ

<http://www.casaalberto.es/>>

 

カサ・アルベルト
筆者撮影

1827年創業レストランなので日本はまだ江戸時代で葛飾北斎が活躍していた頃から営業しているレストラン。マドリードの闘牛ファンが集まり討論をかわし昔は劇場の切符も売っていたそうで観劇帰りの人でにぎわった歴史のあるお店です。レストランと手前にバルがあってどちらもいつも込み合っています。建物はセルバンテスが住んでいたという400年前の歴史ある建造物です。

<カサ・アルベルト、入るとバルが有りその奥がレストラン>

カサ・アルベルト
筆者撮影

レストランは座席が30席ほどと小さく地元の人達でいつも混んでいます。なるべく予約して行ってください。

今回は13時45分頃到着、まだ開店すぐですが一組既にお食事中でした。

カサ・アルベルト
筆者撮影

メニューは木の表紙でずっしり重い。

カサ・アルベルト
筆者撮影

スペイン語の下に英語とフランス語が書いてあります。

カサ・アルベルト
筆者撮影

私たちは前菜にアーティチョーク一皿を2人で分ける事にしてメインにお肉とイカを各自取ることにしました。一皿が大きいので(下の写真)前菜はシェアーでいいかもしれません。

カサ・アルベルト
筆者撮影

メインにエントレコット(牛肉のあばら肉リブロース)焼き具合を聞いてくれます。

カサ・アルベルト
筆者撮影

私はチピロネス(イカ)と手前の黒いのは玉ねぎのイカスミ風味

カサ・アルベルト
筆者撮影

デザートはチーズケーキをひとつだけ頼みました。

カサ・アルベルト
筆者撮影

ワインはCUNEのクリアンサを頼んで約合計70ユーロ位、チップは3ユーロ置いてきました。

コシード・マドリレーニョ(エジプト豆の煮込み)を食べている人が多かったのは毎週木曜日はコシードの日だそうです。

カサ・アルベルト
筆者撮影

レストランの手前はバルで樽出しのベルモット(少し甘いアルコール強化ワイン)が有名。つまみも有るので軽くつまみとかちょっと一杯だけの場合はバルもおすすめ。有名店でなのでバルはいつも込み合っていて座るのは難しい。キッチンが開いている時間だと無料でおつまみが出ます。

 

Can Punyetes カン・プンジェテス<カタラン料理>


カタラン料理レストランで冬にはネギのカルソッが有りますお肉が炭焼きでマドリードの地元民に人気。カルソッは冬の12月から3月頃までのみ。平日のお昼は定食も13ユーロ50セントで提供している。プラド美術館近くにも同じレストランがあります。メニューも店員さんもスペイン語のみのお店です。定食も聞かないと教えてくれません。

can punyetes 本店

Calle de los Señores de Luzón 5

地下鉄 2号線オペラ、1号線ソル

レストランの公式ページです

<http://www.canpunyetesmadrid.es/>

 

マドリード中心部マヨール広場のすぐ近くにあるレストラン。市役所広場から30秒の所。こんなに中心部にあるのに全く観光客ずれしていない昔ながらのお店です。流行に迎合せずしっかりやっているレストランなのでいつまでもこのまま続いてほしい一店です。

マヨール広場のすぐ横にある市役所広場(plaza de la villa)を背中にしてマヨール通りを渡ると正面にある狭い路地にあるレストランです。

<カン・プンジェテス外観>

カン・プンジェテス
筆者撮影

 

<カン・プンジェテス内部>

カン・プンジェテス
筆者撮影

<Calçot カルソッ、ねぎ焼き>

ネギ焼きカルソッ
筆者撮影

外の皮をむいて奥にある黄色っぽいソース(ロメスコソース)をたっぷりつけていただきます。しっとり甘くていくらでもいただけます。顔を上に向けて手でネギを顔の上にぶら下げて頂きます。こんな食べ方して大丈夫かという感じですがこれがカルソッの食べ方です。タルーニャ地方タラゴナに行くとカルソッの専門店が沢山あります。

<チャンピニオン、マッシュルーム>

マッシュルーム
筆者撮影

マッシュルームが今回はこんなに大きかったですが季節によって小さいのが沢山入っていることもあります。素材が甘くておいしいので炭火焼きで何もつけないで美味しいです。

<グリーンアスパラの炭火焼き>

カンプンジェテス
筆者撮影

グリーンアスパラを炭火で焼くところは少ないです。素材が美味しいのでこのまま岩塩だけでもいいですがソースも手作りのもので美味しいです。

<チュレタ・デ・コルデロ、子羊のあばら肉の炭火焼き>

子羊の炭火焼き
筆者撮影

子羊のあばら肉の炭火焼きです。これはおすすめしたい一品。全く臭みが無く油が落ちてミルクの味がします。日本で子羊が食べれない方でも絶対おいしくいただけます。

<ブティファラ、カタランソーセージ>

カンプンジェテス
筆者撮影

ブティファラはカタルーニャのソーセージ。炭火で油が落ちているので他で食べた事無い位美味しいです。ブティファラカタランがこの写真のもので他にブティファラネグラという黒ソーセージもありました。ソーセージの隣はパン・コン・トマテ。パンにトマトを擦りつけてオリーブオイルをかけたカタルーニャの一品。注文はしていなくブティファラに付いているみたいです。

<クレマ・カタラン、カタルーニャクリーム>

カンプンジェテス、デザート
筆者撮影

デザートも手作り感があってどれも美味しい。これはクレマカタラン。カスタードクリームの上をオーブンでパリッと焼いてある。カタルーニャのデザートといえばこれですね。

ワインも頼んで合計80ユーロ位でチップを4ユーロ置いてきました。

*近くにバルでタパスが無料で出る地元の人が集まるバルが有ります。お昼の定食も定評。別記事でこちら。

*Ñeru ビールに無料のおつまみ

El Buey エル・ブエイ <陶板焼き牛肉>


地下鉄2号線オペラ近く

 

レストランの公式ページ

http://<https://restauranteelbuey.com/>

 

マドリード王宮、オペラ座近くのお肉専門店。上院議会場のすぐ横なので議員さん達もやって来る。熱く焼いた陶板の上で牛肉をお好みで焼いていただきます。ゴヤ地区にも同じレストランがあります。

<エル・ブエイ入口>

エルブエイ
筆者撮影

<開店早々のお店の様子>

エルブエイ
筆者撮影

<ベレンヘナ・コン・ベチャメル、茄子のグラタンソース>

エルブエイ、茄子の前菜
筆者撮影

今日の前菜の一部はメニューに書いていないお勧めをウェイターさんがこんなのもありますと口頭で伝えてくれます。

<セタ・アラ・プランチャ、キノコのソテー>

エルブエイ、キノコ
筆者撮影

セタ(seta)は大きなマイタケの一種でオリーブオイルで焼いて粉チーズがかかっていました。

<チュレトン・デ・ブエイ、牛肉の陶板焼き>

エルブエイ
筆者撮影

熱く焼いた陶板のお皿で肉を好みの焼き加減でいただきます。写真は2人前を3人で分けました。お皿は冷めたら取り替えてくれます。真ん中のポテトフライはお肉に付いてきます。

15時過ぎお腹いっぱいいただいて帰るころは超満員。どこのレストランもスペイン人でいっぱいになるのは14時過ぎからです。

エルブエイ
筆者撮影

ワインも頼んで合計100ユーロ位でした。チップ4ユーロ置いてきました。

 

*お肉好きならレアル・マドリードのサッカー場近くに選手達も良く行く有名店があります。私の一押しです。別記事でこちらへ。

*アサドール・ドノスティアラ。

 

 

GOIZEGO KABI  ゴイツェゴ・カビ<バスク料理>


Call del Comandante Zorita,37 derecha

地下鉄2号線クアトロカミーノから徒歩10分(*1号線のアルバラードから徒歩5分ですが途中移民の多い少し危険地区を歩くので注意!)帰りはタクシーを使いましょう。

レストランの公式ページ

http://<http://kabi.goizeko-gaztelupe.com/>

 

バスクに本店があるバスク料理のマドリード店老舗レストランです。エレガントなムードですが気取っていないところが人気の秘密かもしれません。こじんまりしていてサービスも洗練されていますので接待などにも最適です。同じゴイツェゴ・カビ・レストランがサラマンカ地区のホテル・ウェリントン横(ベラスケス通り)にゴイツェゴ・ウェリントンがあります。同じメニュー宿泊している地域によってはそちらへどうぞ。

アミューズは「かぼちゃのクリーム」ピンボケで・・・スミマセン。

ゴイツェゴカビ
筆者撮影

冷たい前菜に「アスパラガスとツナのサラダ」をシェアーで頼みました。

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

暖かい前菜から「コートを着た海老ゴイツェゴ風」

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

「チピロン(イカ)の玉ねぎ風味」

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

「エビの鉄板焼き」季節によりエビの種類が変わる。

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

「エントレコット(牛肉のリブロース)扇風」

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

22時頃の店内の様子。常連さんが多い感じでした。割と気さくな服装で楽しくお食事が出来るエレガントな高級店です。メトレ(ヘッドウェイター)、カマレロ(ウィエター)もプロな動きですが慇懃過ぎずシンパティコ(感じ良く)でリラックスしてお食事が出来ます。

ゴイツェゴ・カビ
筆者撮影

今回はア・ラ・カルタで頼みましたが週替わりのメニュー・ガストロノミコはデザートとワイン付きで55ユーロは少しずつ色々な料理が楽しめる。Madridajeと言ってワインを何種類かお食事に合わせてもらうと10ユーロ増し。アラカルタで頼むのが面倒な時は良いですね。ただ沢山出てくるので量は覚悟しましょう。ワインリストも充実していてベガ・シシリア等の高級ワインもそろっていました。

*メニュー・ガストロノミコやメニュー・デグスタシオンというおすすめ料理が数皿のコースの場合は同席する人全員同じメニューを人数分頼む事になります。一皿は通常の物より小さいサイズで様々な物を試せます。

 

マドリードでお肉を食べるならここ<レストラン・アサドール・ドノスティラ>レアルの選手に会えるかも。

最後に

スペインは大抵どこで何を召し上がってもあまり失敗はないです。ただ最近は中心部のツーリスティックなところは残念なお店も増えて来て悲しい。星の数ほどあるレストランの中からもし親しい友達が来たら教えたいレストランをご紹介しました。英語はあまり通じませんので愛嬌と度胸で行ってください。

 

マドリッドで美味しいパエリア専門レストランのご紹介 カサ・バレンシア

パエリアは日本からマドリードにお客様や友人がくると「本場で食べたい!」とリクエストの多いメニュ―です。実はスペイン中どこでもパエリアがあるわけではなくお米の産地バレンシアの家庭料理なので地域によっては無い街もある。日本でどこでも美味しい蕎麦やうどん、お好み焼きがあるわけではないのと同じ。マドリードやバルセローナ等大都会ならパエリア専門店が有る。基本パエリアはパエリア専門店=Arroceria又はマリスケリア=Marisqueria(魚介類レストラン)でいただきます。時々街の庶民的なレストランでお昼の定食に出ていてエライ美味しいときも結構ある。中心部のトゥーリスティックなバルに写真付きで置いてあるのはインスタントのパエリアなのであまりお勧めしていません。

マドリッドでパエリア


マドリードに何軒か古くからある有名パエリア専門店は4軒。何語で検索してもマドリードでパエリアならこれら4軒のパエリア専門店が出てくるはず。それぞれレストランの公式ページを参考にしてください。今日はマドリード、スペイン広場近くのカサバレンシアを紹介。
*La Baracca,(ラ・バラッカ) ラ・バラッカはグランビアのロエベのすぐ後ろ
*L`Albuera,(ラルブフェラ) 、ラルブフェラは北の方にあるメリアホテル内
*Paella Real (パエージャ・レアル)、パエージャ・レアルはオペラ座のすぐ横
一人の場合どうしよう?
*パエリア専門店や魚介類レストランでパエリアを食べる場合注文は最低2人前からになります。
*街のレストのお昼の定食=メニュー・デル・ディアに前菜に一人分のパエリアを出すところが結構あります。
*少しだけ食べるならサンミゲール市場パエリア屋があってタパスで頼めます。
<サンミゲール市場のパエリア屋>
マドリード、マヨール広場、サンミゲール市場、筆者撮影

カサ・バレンシア


そして今日ご紹介するCasaValencia(カサ・バレンシア)となります。ウェブページは最後の方に入れてあります。実は個人的に私が一番好きなのは上の3軒真ん中のラルブフェラ、次がこのカサ・バレンシアです。どちらも地元の人達がいつも来ている老舗店。旅行中の皆さんはマドリード観光中で行きやすい所で予約を入れるといいと思います。
今日ご紹介するCasa Valenciaはスペイン広場から歩いて15分くらい、エジプトの神殿(Templo de Debod)の近くです。今日はお仕事でカサ・バレンシアに来たのでここのパエリアをご紹介いたします。この地区マドリードでもちょっと上品な良い住宅街で地元の常連さんでいつもいっぱいです

 

知らない街で美味しいところ探す時、なるべく地元の人に支持されているレストランに行くのが確実ですね。
パエリア専門店行く前に
*パエリア専門店はお客様の注文が出てから作ります。約20分~30分かかるのでパエリアを注文したら前菜をゆっくり楽しみましょう。
*パエリア専門店でパエリアの注文は最低2人前からなので1人前では注文できません。スペイン人の2人前なので量が多いのは覚悟しましょう。2人前を3人や4人で分けるのは問題ありません。ただレストランに失礼が無いようにある程度の金額になるよう他の物やワイン等をきちんと注文しましょう。
*パエリアだけを頼むのはあり得ません。前菜に何かを注文しましょう。デザートはパエリアが終わった頃に聞きにくるので必要ないなら断っても大丈夫。

前菜にタコとムール貝


私たちはパエリアを3人で2種類試す事にして待つ間にカバ(発泡性白ワイン)と前菜にタコとムール貝のワイン蒸しにしました。
ドリンクの注文の仕方
席に座ったらまず飲み物を聞かれメニューを渡される。
スペイン語でQue desea tomar? =ケ・デセア・トマール,Que desea beber?=ケ・デセア・ベベール等何を飲みますか?
<例>
ガスなしと水と赤ワインをごボトルでください
Agua sin gas y bottella de vino tinto por favor
アグア・シン・ガス・イ・ウナ・ボテージャ・デ・ビノ・ティント、ポルファボール。
カバをボトルで一本ください
una botella de cava por favor
ウナ・ボテージャ・デ・カバ、ポルファボール。
ガスなしのお水を一本下さい
una botella de agua sin gas por favor
ウナ・ボテージャ・デ・アグア・シン・ガス・ポルファボール。
ビールを二本下さい
dos cervezas por favor
ドス・セルベッサす・ポルファボール
前菜の注文の仕方
ガリシア風タコ  pulpo ala gallega  プルポ・ア・ラ・ガジェガ
ガリシア風タコ
とムール貝のワイン蒸し mejillonnes al vino メヒジョネス・アル・ビノ
ムール貝
今日はタコのガリシア風とムール貝をシェアーしていただきます。
スペイン語で
queremos una de pulpo ala gallega y mejillones a compartir por favor
ケレモス・ウナ・デ・プルポ・アラ・ガジェガ・イ・メヒジョネス・ア・コンパルティール、ポルファボール。

 

パエリアの注文


パエリアはイカ墨と魚介ミックスで頂きました
パエリア
パエリアは専門店の場合基本最低2人前からの注文。中心部で1人前からある所はインスタントです。お客様が注文してから作るので最低注文してから20~30分かかります。待っている間に食前酒や前菜をゆっくり楽しみましょう
写真のこういう形で2種類にするには4人前頼む必要があります。そしてスペインの1人前は随分多いですが仕方がない。4人以上で行けば魚介類2人前とイカスミ2人前で写真の様に2種類のパエリアを楽しめます。
パエリア専門店に行くとお米料理が何種類もありメニューを見ても良くわからない場合は魚介のパエリア とイカスミごはんが定番です。
魚介のパエリア=Paella de mariscos(パエリア・デ・マリスコス)
イカスミごはん=Arros Negro(アロッス・ネグロ)
スペイン語で
Vamos a pedir~バモス・ア・ぺディール=~を注文します
魚介のパエリア2人分を注文しますVamos a pedir Paella de mariscos para dos.
バモス・ア・ぺディール・パエジャ・デ・マリスコ・パラ・ドス。
イカスミごはんを2人分注文しますVamos a pedir Arros Negro para dos.
バモス・ア・ぺディール・アロッス・ネグロ・パラ・ドス。
魚介とイカスミごはんをシェアーしていただきます。Vamos a pedir paella de mariscos y Arros Negro a compartir.
バモス・ア・ぺディール・パエジャ・デ・マリスコス・イ・アロッス・ネグロ・ア・コンパルティール。

住所、時間、最寄り駅など

住所 Paseo del Pintor Rosales,58メトロ 3号線 Aruguellesから10分
電話 915441747
営業時間 13~16:00  20:30~23:45 休み 日曜夜
レストランの公式ウェブページです。

 

最後に

マドリードで美味しいパエリアを食べるなら紹介した4軒が昔からの老舗で失敗なし。問題は本格的にパエリアを食べたいなら最低2人前からの注文で量は多いという事。実は日本人には日本で食べるパエリアの方が美味しいと感じるのかもしれないと常々感じているがこの4軒は美味しいです。buen apetito!

 

マドリードでお肉を食べるならここ<レストラン・アサドール・ドノスティラ>レアルの選手に会えるかも。

スペイン旅行でマドリードでお肉をたベるなら絶対行きたいレストランはここです。アサドール・ドノスティアラ Asador Donostiarra 。アサドールは焼くという意味でドノスティアラはバスク地方にあるサン・セバスティアンの事。バスク料理レストランです。サッカー選手が来るお店で特にレアル・マドリッドの御用達です。チームのオフィシアルな時に選手全員で来ていることがあります。(近くの兄弟店 Meson Txistuも同じで選手に逢える事が有ります。奥に個室があってそこがいつもの席。またプライベートでも来ているほかのチームの選手にも会えることがあります。壁にはいろんな有名選手や監督たちの写真が貼ってあります。今日もも誰かはわからないけど絶対選手だね〜っていうグループがお食事していました。
アサドール・ドノスティアラ
昼食13:30から夕食20:30から。スペイン人が来るのはお昼が14:40 夜は21:00
と遅めです。広いレストランですがいつも混んでいます。予約をして行きましょう。宿泊先のホテルなどでもやってくれます。最後の方に公式ページを入れてあります。

ドレスコード


高級店ですがお肉屋さんなのでそんなに気にしなくて問題なし。大人でもTシャツにジーンズの人達も沢山来ていますが最低襟の有るものに長ズボンが理想です。夕食ならできればジャケットは着た方が良いのはヨーロッパの礼儀です。ジャケットは食事中は脱いでも構いません。女性も少し普段着ではないものがあれば理想です。もちろん軽装でも大丈夫です。旅行中なので着るもの沢山持ってないのもありますね。

 座席に案内されたら


まずは飲み物何にしますかと聞かれます。スペイン人となら食前酒飲みながらメニューをゆっくり吟味です。ビール、シェリー酒、カバ等。お酒召し上がらない方はノンアルコールビールやジンジャエール、ジュース類。(食前酒は省略可)

ワインはワインリスト「カルタ・デ・ビノ」(carta de vino)を頼むと様々な有名ワインも楽しめます。こだわらない方はハウスワインの赤がリオハのワインで安いのにとっても美味しいです。ハウスワインはスペイン語で「ビノ・デラ・カサ」Vino de la Casa。赤ならティント(tinto)白ならブランコ(blanco)。

アラカルト注文の一例です。参考にしてください。


前菜にイベリコの生ハムとイカのフリッター

 

スペイン産イベリコ豚の生ハム jamon iberico ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ

ここの生ハム<ハモン>は絶品。同じイベリコ豚でも豚に食べさせる飼料で味が違ってくるのです。最高級は樫林での放牧した黒豚で人工飼料を食べさせないもの<ベジョータ>と言います。

そして生ハムのカテゴリーだけでなく切る人によって味が違うと言われています。上手に脂身と赤みを混ぜるように切って行くハム切職人がいるのです。

 

ハモンイベリコ
イカのフリッターcalamares ala romanaカラマレス・アラ・ロマーナ
カラマレス・ロマーナ
他にもサラダやスープ、コロッケや温野菜等美味しい前菜が沢山ありますがお肉美味しいので注意です。お肉にたどり着けなくなりそうです。
メインはお肉<チュレトン>
牛肉の陶板焼きchuleton donosti チュレトン‣ドノスティがここの名物です。
これで2人分。上の白いのは岩塩です。少し網の上であぶってあるのであとはお好みで。日本人の胃袋なら2人前を3人~4人でも充分です。
牛肉の陶板焼き
お皿の上で牛肉を焼く
熱く焼かれた陶板の上でお肉を自分の好みに焼いて食べる。 脂の少ない去勢牛なので胃にもたれず美味しいですよ〜〜
陶板のお皿は時々熱いのに取り換えてくれます。そんなにしょっちゅう変えてくれるわけではないので何枚かのお肉を取って少しずつ焼き始めましょう。
赤みのお肉を岩塩だけでお肉の味を楽しめます。
デザート

お腹いっぱいならデザートは頼まなくても問題ありません。小さなお菓子が出てきます。コーヒーいりますかと聞きに来ますので頼んで終わりでもいいです。でもお肉の消化を良くするためにレモンシャーベットを勧められますよ。とっても美味しくて本当に後で胃がすっきりしますのでこれもおすすめです。少しカバが入っています。アルコールダメな方はカバ無しでも作ってくれます。

<レモンシャーベット>」スペイン語でソルベテ・デ・リモンsorbete de limon

このお店は女性だけにお土産をくれます。以前はお花だったけど最近は箱入りチョコレートになりました。

 

精算


スペインのレストランはどこでも精算は座席に座ったままです。「ラ・クエンタ ポルファボール」 「la cuenta por favor 」又は空に字を書くふりで通じます。

チップは

税金込ですがチップは含まれていません。カードでお支払いでもチップは現金で払います。お支払いの後おつり又はカードとレシートがお皿に残っているのでそのお皿にチップを置いて立ち去ってください。例えば2人で130ユーロの精算だったら我が家なら5ユーロ~10ユーロおきます。請求書が乗って来たお皿にの上にチップを残して立ち去ってください。お支払いはカードでもチップは現金で置いて行くのが一般的です。

大体予想の金額は

1人50~70ユーロ位の見当です。(ワインの値段にもよりますし注文するもので変わってきますが)

住所、時間、最寄り駅等


住所  Infanta Mercedes,79電話  915790871メトロ1号線  tetuan
一人55ユーロ~時間 13:30~16:00  20:30~23:30
お店の公式ウェブページです。
10号線地下鉄(メトロ)クスコから徒歩12分

 

兄弟店 Mezon txistu もすぐ近くにあってこちらも同レベルで同じメニューです。こちらも選手達やチームごとやって来る同レベルのレストランです。

http://www.mesontxistu.com/index.php?lang=es

10号線地下鉄(メトロ)クスコから徒歩10分

まとめ

スペイン旅行でマドリードに滞在してお肉を食べるなら絶対ここ、お肉が美味しい。スペインに旅行に行ったら本場のパエリア食べたいという意見もわかりますがパエリアは日本のパエリアの方が日本人の口に合います。この美味しいお肉をこの値段では日本で絶対出会えません。生ハムのレベルもめったに出会えない絶品です。

ホールで働く人達のサービスも洗練されていてプロフェッショナルで見ていて幸せな気分になります。夕食も遅めに行くと選手とかスペインのちょっと富裕層の家族とかカップルがいて皆さんエレガントですよ~。声は大きいけど。

ではお食事楽しんで~行ってらっしゃーい。