スペイン料理定番リスト<スペイン料理は美味しいものがいっぱい>定番物をリストにしました。

スペイン料理というとどこに行ってもパエリアが食べたいと言われてしまうけれどスペイン料理には沢山の美味しいものがある。スペイン人が大好きな美味しいスペイン料理のリストです。スペイン料理の定番中の定番リスト、あなたのスペイン旅行の参考にしてください。

スペイン料理の定番リスト


 

Tortilla Españolaトルティージャ・エスパニョーラ

<スペイン料理、トルティージャ・エスパニョーラ>

スペインオムレツ
筆者撮影

卵とポテトの相性は最高だ。スペイン人が大好きなスペイン料理は何と言ってもスペイン・オムレツ。スペイン語ではトルティージャ・エスパニョーラ(スペインオムレツ)又はトルティージャ・デ・パタタ(ポテトのオムレツ)と言って家庭でもバルでも朝食でも夕方でも兎に角良くいただく一品です。

スペイン人と朝食にバルに行くとカフェとピンチョ・デ・トルティージャ、夕方のバル巡りに行くとビールのつまみにタパスでトルティージャ・エスパニョーラが付いてくる。

<スペイン料理、ピンチョ・デ・トルティージャ>

スペイン料理スペインオムレツ
筆者撮影

Huevos Rotos ウエボス・ロトス

<スペイン料理、ウエボス・ロトス>

アトラパジャーダのポテトに卵落とし
筆者撮影

同じく卵とポテトのコンビネーション料理「ウエボス・ロトス」。最初に始めたのはマドリードの「カバ・バハ」にある老舗レストラン、「カサ・ルシオ」。今ではスペイン料理の定番になった。

スペイン語でHuevos=ウエボスが卵でRotos=ロトスが壊れた。その名の通りポテトの上で卵が壊れていて混ぜ合わせていただきます。写真上はカサ・ルシオの姉妹店タベルナ・デ・ルシオのピーマンと生ハム入り。

<スペイン料理、ウエボス・ロトス>

エルラコンの卵落とし
筆者撮影

今はスペイン料理の定番となり他の店でも色んなバージョンで提供される。写真上はキノコ入とフォアグラ入り。アツアツを混ぜていただきます。

 

Pimiento piquillo relleno de~ピミエント・ピキージョ・レジェノ・デ・~

<スペイン料理、ピミエント・デ・ピキージョ・レジェノ>

ピーマンの詰め物

これもスペイン料理定番のピーマンの詰め物。Pimientoピミエントはスペイン語でピーマンの事でRelleno=レジェのは詰め物をしたと言う意味。中にバカラオ(タラ)のすり身を入れたり肉の煮物を入れたりで最後のde~の後が変わる。バカラオ(タラ)入りだったらPimiento Piqillo Relleno <de Bacalao>となる

 

Pimiento de Padron  ピミエント・デ・パドロン

<スペイン料理、ピミエント・デ・パドロン>

スペイン料理、ピミエントデピキージョ
筆者撮影

「パドロンのピーマン」と言う日本の獅子唐辛子に似た野菜。パドロンは場所の名前でガリシア地方の小さな街。時々ピリッと辛いのが有るので注意。軽くフライにして岩塩を振っていただくこれもスペイン定番料理のひとつ。

 

Patatas Bravasパタタス・ブラバス

<スペイン料理、パタタス・ブラバス>

ラス・ブラバス
筆者撮影

ポテトをスペイン語でパタタ。南米からスペイン人が持ってきたからスペイン料理に欠かせない。パタタス・ブラバスは最初はマドリードの老舗のバル「ラス・ブラバス」が始めた料理。さっくり揚げたフライド・ポテトにピリ辛ソースが乗っているだけのシンプルな料理だがホクホクのポテトに決めてのソースで病みつきになる味だ。これもスペイン人大好きなスペイン料理のひとつ、ビールのつまみに持ってこいだ。

Jamon Iberico de  Bellota ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ

スペイン料理、生ハム
筆者撮影

スペイン料理と呼んでいいのか不明だがスペインの美味しい物に生ハムは外せない。スペイン語でJamonハモンがハム類だが豚の後ろ足の事を言う。イベリコは豚の種類でスペインの黒豚の高級種。前足だとPaletaパレータと名前が変わる。そして豚が何を食べて育ったかで呼び名が変わり「Bellota=ベジョータ」が付くとドングリ林で放牧された最高級種にのみ付られる名前。塩味にほんのり甘味を感じる独特の旨みが凝縮したハモン・デ・イベリコ・デ・ベジョータはスペイン料理の絶品のひとつ。生ハムは手切りが一番美味しいと言われ切る職人の腕によって味が違うと言われる。

スペイン料理、生ハム
筆者撮影

最高級の物はほとんどスペイン国内で消費されるのでスペインでぜひ食べて帰っていただきたいスペイン代表食のひとつです。

 

Gaspachoガスパチョ

<スペイン料理、ガスパチョ>

ガスパチョ
筆者撮影

スペイン料理の夏の定番はガスパチョ。トマトの冷製スープで夏に家庭で作ります。暑いけだるい夏にさっぱりしたガスパチョは元気が出る一品。トマトにオリーブオイル、キュウリ、ニンニクや玉ねぎなどが入るがレシピは人によって様々。最近はスーパーでパックになったものも美味しくなった。

Salmolejoサルモレホ

<スペイン料理、サルモレホ>

スペイン料理サルモレホ
筆者撮影

サルメレホはガスパチョと同じくトマトの冷製スープだがクリーミーな食感が人気。もともとはコルドバの料理だったが今は全国でいただける夏の定番スペイン料理。お店によってレシピは違うが上にハムや卵が乗っている。クリーミーにするのにパンを使う。

Ganbas al ajillo ガンバス・アル‣アヒージョ

<スペイン料理、ガンバス・アル・アヒージョ>

スペイン料理ガンバス・アル・アヒージョ
筆者撮影

スペイン料理の人気ガンバス・アル・アヒージョ。エビの事をスペイン語でガンバスと言いニンニクをスペイン語でajoアホ。ニンニク風味に仕立てた料理をアルアヒージョと言う。ちょっぴり唐辛子が入っているニンニク風味の油にパンを浸していただきます。マドリードにはガンバス・アル・アヒージョを100年以上やっている老舗のバルがある。

boquelones ala vinagreta

<スペイン料理、ボケロネス・アラ・ビナグレタ>

スペイン料理イワシの酢漬け
筆者撮影

イワシはスペインで良く消費する食材だ。新鮮なイワシをさばいてお酢で〆る南蛮風は南蛮人が日本に伝えたに違いない。ボケロネスがスペイン語でカタクチイワシでお酢の事をスペイン語でビナグレという。オリーブオイルとニンニクとパセリを加える。

Boqurones fritos ボケロネス・フリートス

<スペイン料理、ボケロネス・フリートス>

スペイン料理、イワシのフライ
筆者撮影

カタクチイワシをボケロネスと言う。サクッとフライにしたものはビーチの横で白ワインと相性がいい。Fritos=フリートスはスペイン語でフライにしたという意味。

pan con tomate パン・コン・トマテ

<スペイン料理、パン・コン・トマテ>

スペイン料理、パンコントマテ
筆者撮影

パンはスペイン語でもパン。南蛮人が日本に伝えたもののひとつだ。パンを軽くトーストしてトマトとオリーブオイルをかけたもの。生のニンニクをパンに軽く擦りつけたりする。バルの朝食メニューにカフェとパンコントマテを良くいただく。又は生ハムとも相性がいいのでレストランでハモン・イベリコ(生ハム)を注文するとパン・コン・トマテもいりますか?と聞かれる。

Croqueta クロケタ

<スペイン料理、クロケタ>

スペイン料理、コロッケ
筆者撮影

スペイン人が大好きなスペイン料理の代表はクロケタ。コロッケをスペイン語でクロケタと言う。タラのクリームコロッケが主流だがカニクリームだったりオックステイル入りだったりチーズ入りだったり色々なバージョンがある。スペイン人が大好きなスペイン料理のひとつだ。

Calamales en su tinta イカの墨煮

<スペイン料理、イカの墨煮>

スペイン料理、イカの墨煮
筆者撮影

イカをイカの墨で煮込んだ料理。玉ねぎや野菜で作ったソースにイカの墨を混ぜていただく。白いご飯と相性が良いのでソースとご飯を混ぜながらいただく。

Pulpo a la Gallega プルポ・アラ・ガジェガ

<スペイン料理、プルポ・アラ・ガジェガ>

マドリード海鮮料理アトラパジャーダ
筆者撮影

プルポはスペイン語でタコのこと。ヨーロッパではタコを食べない国が沢山あるががスペイン料理にはタコは出番が多い。ガリシア地方の料理なのでガジェガ=ガリシアのと言う呼び名だがスペイン全国的にいただきます。柔らかく茹でて岩塩とオリーブオイルでいただきます。一旦凍らせてから茹でると柔らかくなるらしい。

Sopa Castellana ソパ・カステジャーナ

<スペイン料理、ソパ・カステジャーナ>

スペイン料理ニンニクスープ
筆者撮影

sopa castellana又はsopa de ajoとも呼ばれるニンニクスープはスペインの冬の定番料理。もともとは残ったパンの消費の為に作っていたに違いない。ニンニクをたっぷりオリーブオイルで炒めてスープを足し昨日のパンをそこに投入して最後に卵を入れて完成。これをいただくと風邪の初期なら間違いなく治る。我が家でも度々冬に作るスペイン料理定番。

 

Tortita de Camaron トルティータ・デ・カマロン

<スペイン料理、トルティータ・デ・カマロン>

スペイン料理、トルティータ・デ・カマロン
筆者撮影

トルティータはスペイン語で丸いパンケーキなどを言うがそれにカマロン=小エビが付くと海老せんべいの様な一品でカディスに行くと定番でいただく。小麦粉と混ぜてフライにしてある天ぷらのかき揚げみたいなもの。

Changurro チャングーロ

<スペイン料理、チャングーロ>

スペイン料理、チャングーロ
筆者撮影

これはバスクのサンセバスティアンの定番料理。カニの味噌とカニの身をソースであえてオーブンで焼いた料理。バスク料理屋を見つけたらあるかもしれない。

Cocido コシード

<スペイン料理、コシード>

コシード・マドリレーニョ
筆者撮影

コシードは日本でエジプト豆とかひよこ豆と呼んでいる豆を煮込んだもので冬のスペイン定番料理。先に煮込んだスープをいただき後に豆を食します。マドリードならコシード・マドリレーニョ、アストリアスならコシード・マラガトと名前が変わる。

Chuleta de cordero lehcal チュレタ・デ・コルデロ・レチャル

<スペイン料理、チュレタ・デ・コルデロ・レチャル>

スペイン料理子羊の炭火焼き
筆者撮影

子羊のあばら肉を炭火で焼いたもの。chuleta=チュレタはあばら肉の事でcordero=コルデロは羊。最後のlechal=レチャルは授乳期のと言う意味で迄お母さんのミルクを飲んでいる子羊と言う意味。雑食していないので肉にミルクの味がするレベル。筆者は日本では羊は匂いがダメで食べられなかったがスペインに来てこんなにおいしいものがあるのかと開眼した。クリスマスやお祝いの時にいただくスペイン料理の一品。炭火で焼いたものは絶品です。

Albondiga アルボンディガ

<スペイン料理、アルボンディガ>

スペイン料理ミンチボール
筆者撮影

アルボンディガは日本だとミンチボールの事。牛ミンチか豚ミンチの肉団子をソースで煮込んであるスペイン家庭料理。お昼の定食のメニューやタベルナ(居酒屋)等で良くあるスペイン料理。

chuleton チュレトン

<スペイン料理、チュレトン>

スペイン料理チュレトン
筆者撮影

骨付き牛肉のサーロインステーキ。脂身が少ないが放牧されたスペインの牛はうまみがたっぷりだ。岩塩を乗せただけのシンプルなスペイン料理。骨付きで800グラムくらいはペロリとひとりでいただきます。

paella パエージャ

<スペイン料理、パエ―ジャ>

スペイン料理パエリア
筆者撮影

でもやっぱりスペイン料理といえばパエリア。日本ではパエリアと発音するがスペイン語ではパエ―ジャに近い。スペイン料理の定番の様に紹介されているがもともとはお米が採れるバレンシア地方の家庭料理。ウサギと豆を入れるのが本来のバレンシア風。

色んな種類があるがエビやイカなど魚介類を入れたものが人気、Paella de Mariscos=パエ―ジャデマリスコス。

スペイン料理
筆者撮影

基本お昼にいただくもので本場バレンシアに行くと夜にパエ―ジャを食べさせる店は皆無に近い。

Arroz Negro アロッス・ネグロ

スペイン料理、アロッスネグロ
筆者撮影

アロッスはスペイン語でお米の事でネグロは黒いなので直訳すると黒いご飯。イカの墨で作ったパエージャ。4人以上いれば魚介のパエ―ジャとアロッス・ネグロを両方試してみるのも良いですね。(パエージャはレストランでは最低2人前からの注文です)

churrosチュロス

<スペイン料理、チュロス>

スペイン料理、チュロス
筆者撮影

スペイン料理と呼んでいいのか迷ったがスペインの朝ごはんの定番はチュロス。街にチュロス屋の屋台があって揚げたてを持って帰っていただきます。またはバルの朝食にカフェやチョコラーテとチュロスをいただきます。夜の飲み会の後に甘いチョコラーテとチュロスをいただく場合もあり日本人の飲み会の後のラーメンの役割か?

スペイン料理定番まとめ


スペイン料理は奥が深く地域性がかなりある。家庭料理も伝統料理も美味しいものが沢山でその中のほんの一部を紹介しました。写真が無くて紹介できなかった料理も沢山あって残念。少しずつ増やしていく予定です。ではブエン・アプロベッチョ~。