スペイン人の人生観

 

 

人生で大事な事は今を楽しむ事。この国に住んでいつも感心するのはみんなとにかく楽しむことが上手で参った。楽しませてもらうのを待っていなくて自分で勝手に楽しんでいる。

街を歩いていても難しい顔で歩いている人はあまりいない。スペイン人はみんな楽しそうだ。遠慮とか先に相手の事を考えるように育っていないので気楽でいい。

そう大事なことは「人生は楽しむためにある」

 

 

Contents

パーソナルディスタンス

お喋りしていてもエネルギッシュで顔と顔がくっつきそう。

なのにすごい大きな声で話している。

耳悪いんじゃないの?

どっかに金鉱でも見つけたわけ?

一緒に話すとこちらはヘトヘトになる。

 

パーソナルディスタンスというのがあって

文化によって人と人が話すときの距離が違う。

アングロサクソンは遠くてラテンは近い。

スペイン人のパーソナルディスタンスは目茶近い。

目がクラクラする。

後ろに下がると向こうが近づくから又下がる。

人生観

仕事でも子育てでも悲壮感がない。

貧しい人も病気の人も離婚した人やシングルマザーも

 

知り合いのスペイン人の男性が離婚して

「僕のエックスワイフ(離婚した前奥さん)に彼氏ができてさ~

この間紹介されたよ。今その彼と暮らしているんだって。

僕が買った家にね」

って明るく話してくれた。

広告

 

もちろん問題がないわけでも悩みや苦しみが無いわけでもないけど

若者の失業や政治家の汚職、問題山積みだけど。

今この時間は楽しむためにあるなら楽しく過ごすのよ~という考え方。

もう遺伝子レベルだと思う。

問題が無いわけではない

テレビのニュースを見れば失業や事件は数々あるけれど。今の自分をわきまえながら又は悲しい現実を受け入れながらも今を生きる事に執着しているのがスペイン人。

守られた労働者が働かないとかもっと安い東欧諸国に生産拠点が移動するなど今も労働環境は問題は山の様にあります。

ライフワークバランス

「ライフ・ワーク・バランス」というの言葉をご存じでしょうか。人生の中で仕事と自分の時間のバランス。

これがすごくいいのがスペイン。残業なんかしないし、単身赴任はもちろん無い。仕事が終わったらあっという間にみんな自分の趣味の時間。金曜日は午前中で仕事は終わる会社が沢山ある。バカンスは年間4週間確実に消化。自殺者より交通事故死のほうが多い。それはそれで問題ですが。

先日学校の子供たちの宿題が多すぎると言って父兄会が学校に抗議。だって、家族で楽しむ時間減るでしょうって・・・・

日本から見るとスペインはまだまだ遅れている国という感覚が強いかもしれません。日本からくる観光客の方々はスペインの休憩時間やバカンスの話をすると「働けよ!」というリアクションが多いですが今一人当たりのGDPは日本もスペインもほぼ同じです。残業しない国でバカンス取って労働時間はずっと少ないという事です。日本も新しい時代を迎えないといけない時期がやって来ました。

でもそれとこれは別

様々な問題を抱えて生きている人が外に出てバルに行くと生き生きと楽しそうに語りだし周りもみんなで連れ出して楽しむ。外に出て人と会話をすることが人を明るくするのだと思う。弱者にも優しい社会なので様々な人々が街で楽しめるのが魅力ですね。ボートで命からがらやって来た人が生きていける社会があるのは素晴らしいと思う。

 

投稿者: 大森由美

スペインに1989年から住んで日本からのお客様と旅に行ったり美術館を巡ったりしています。お休みの日は夫とキャンピングカーで放浪、スペインに長年住んでもスペインが大好きで日本から来たお客様にもスペイン大好きになってもらうために働いています。趣味はバイオリンとスキーとワイン。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください