スペインの治安は?盗難やスリの手口、本当にあったケースを紹介。スペイン旅行事情

 

 

スペインの治安は実はそんなに悪くはなく凶悪犯罪が非常に少ない国です。地元のスペイン人たちはみんなとっても親切で善悪の感覚も日本人と同じです。しかし大都会では残念ながら外国人スリ集団が活躍していて観光客を狙っています。

楽しい旅行をする為に知っているだけで防げることが沢山あります。ほとんどの犯罪がスリや置き引き、それも気が付かないうちになくなっていたというケースです。日本が安全なのでどしても日本からの方は隙が多く現金所持率が高いので盗難にあいやすい。ほんの少しだけ気をつけると防げるような盗難やスリ、置き引きが殆どです。それ程大きな被害は無くてもせっかくの旅行の思い出はズタズタになります。

ここではスリや置き引きの手口とケーススタディを楽しいスペイン旅行をしていただくためにまとめてあります。

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本当にあったケースを知ってケース・スタディー


ちょっとしたスキを狙ってのスリ<本人の不注意編>

*食事をしているときに背もたれに掛けていた貴重品が入ったバッグが盗まれた。

*靴の試着をしているときに椅子の横に置いたパスポートを入れたカバンが無くなった。

*4つ星ホテルのビュッフェの朝食時座席確保の為にに置いたカバンが戻ったらなかった。

*リュックに入れた貴重品が街を歩いている知らない間になくなっていた。

*食事をしているときにテーブルに置いたスマホが気が付いたら無かった。(スマホやカメラの盗難も良くあります。特にI-Phoneは転売が出来るので気をつけましょう。)

*ホテルでベッドに貴重品が入ったカバンを置いたまま別の部屋の友人の所へ行ってほんの少しの間なので扉をあけて出た。戻ったら貴重品が消えていた。

*地下鉄で空港から町に向かうとき何人かに囲まれて気が付いたら夫婦2人とも貴重品が盗まれた。

これらは本当に本人の不注意です。食事をするときも貴重品が入ったかばんは膝の上や足の間と習慣付けましょう。ホテルの部屋は誰でも入ってこれます。プロの泥棒は狙っているのを忘れないように。空港から市内に地下鉄などで向かう場合は腹巻型や首からかけて洋服の中に隠せるタイプの貴重品袋に大切なものは入れましょう。空港からの地下鉄は観光客を狙ったプロのスリがいます。私もいつも地下鉄を使いますが普段は安全です。気をつければ防げますのでいつも注意をしましょう。

これは複雑<劇場型の凝った手口>

*複数人に話しかけられてしばらくして気が付いたら反対側に置いたカバンが無くなっていた。(相手は何人かのグループで犯行に及ぶ。話しかける人物、持って行く係り、持って走る役等)

*「日本が好き」と話しかけられ仲良くなって一緒にビールを飲んだらその場で眠ってしまい目が覚めたら貴重品が無くなっていた。(ビールに何か知らない間に入れられた可能性があります。)

*洋服にケチャップがついていて親切な人達が紙で拭いてくれ、その時におろしたカバンが気が付いたら消えていた。(スペイン人はとても親切なのでもしかしたら仲間じゃないかもしれませんがこれは怪しいですね。)

スペイン人の名誉の為に繰り返しますがほとんどが外国人のプロの集団です。少し見極めれば怪しい相手かどうかわかると思います。街で知らない人と友達になることはどこの国でもあり得ません。簡単に人を信用しないようにしましょう。

 

高級ホテルでの置き引き等 実際にあった手口

*ロビーで待ち合わせている間に横に置いたカバンが無くなった。

*ホテルの喫茶でお茶をしている間に背中にかけたバッグが消えてなくなった。

*高級ホテルで部屋に置いていたアクセサリーが無くなった。

*何人かで一緒に歓談中すぐ横に置いていたカバンが他の物にすり替えられていた。

*ホテル入り口で夜遅く煙草を吸っていたら手に持っていたバッグをひったくられた。

これらもちょっとした注意で防げそうな事ですね。高級ホテルだからと安心しないように。高級ホテルにいるプロの泥棒達はスーツに毛皮のコートで犯行に及びます。

出発前に準備出来る事

*パスポートのコピーを取っておきましょう。タックスフリーの手続きなどはコピーで代用できる場合が殆どです。本物はカバンの中でなく腹巻や安全金庫に入れコピーを持ち歩きましょう。また盗難にあった場合の再発行にもコピーがあると便利です。

*クレジットカードの番号と連絡先はクレジットカードに書いてあります。クレジットカードの盗難にあうと連絡先が分からなくなります。カードの連絡先やクレジットカードの16ケタの番号は別に控えましょう。盗難にあった場合の手続きの時間が短縮されます。

*腹巻型や首からかける貴重品袋を用意してきましょう。

*すべての貴重品を一か所で持たないように。それを取られたら動きが取れません。危険は分散して持ちましょう。

クレジットカードの盗難にあったら

*なるべく早くクレジットカード会社に連絡をしてカードを止めてもらいましょう。最後に使ったのはいつか聞かれます。それ以降に使われていたら不正使用されたことになり早く連絡すればカード会社の保険で対応してくれます。

パスポートの盗難にあったら

日本大使館や領事館に連絡をしてください。パスポートの再発行又は渡航書の手続きが必要になります。パスポートが無いと飛行機にさえ乗ることが出来ません。土日祝日、日本の祝日とスペインの祝日は休館です。緊急対応の電話があるのでメッセージを残せば緊急度に応じて対応してくれます。

今の格安航空券は日程の変更が難しく変更不可能だったり手数料が高かったりします。パスポートが無ければ飛行機に乗ることはできません。予定の日程で帰れないと分かったら変更手続きをするか新しく航空券を買いなおす事になります。その間の滞在や航空券代など余分な出費のもとです。パスポートの盗難は無いように注意しましょう。

 

 

日本大使館

マドリッド日本大使館 住所 calle Serrano 109                                            9:30~13:15/ 14:45~17:30  ( 7月8月9:00~14:30) tel:915 907600

バルセロナ領事部 住所Avenida Diagonal,640                                                      9:00~13:00 /15:00~16:00 tel:932 803433

地域によってあまりお勧めできない場所もある。

ホテル選びは慎重に。個人旅行でホテルを選ぶ場合はホテルの場所の治安も調べましょう。場所によってはあまりおすすめできない地域もあります。旅行中は朝出かけたり夜遅くなったりスーツケースを持って出かけたりするので治安の安全な地域のホテルに泊まりたい。値段だけで決めずに安全性や利便性も考えて取りましょう。

スペインで盗難に合ったとき何をするかをまとめた記事です。

スペインで盗難に合ったらどうする。クレジットカードやパスポートやスマホの盗難どうしようまとめ

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最後に

治安に注意が必要なのは基本大都市だけで地方都市はまず問題ありませんがアンダルシアのセビージャ、グラナダ、マラガなど世界中の観光客が来るところは盗難があります。やはりいつでもどこでも注意をしましょう。

外国からきているプロのスリ集団達がほとんどです。全く気が付かないうちにカバンから貴重品だけが消えています。または何人かで仕掛けてくる劇場型もあります。まずは狙われないようにするのが一番大切です。

ちょっとした注意で旅行が楽しいまま終わるかとんでもない思い出になるかが決まります。日本が安全なのでうっかりしてしまう事があると思いますが狙われないように、狙われても大丈夫なように工夫をして楽しい旅行をしてください。

貴方の楽しいスペイン旅行の為に!

 

投稿者: 大森由美

スペインに1989年から住んで日本からのお客様と旅に行ったり美術館を巡ったりしています。お休みの日は夫とキャンピングカーで放浪、スペインに長年住んでもスペインが大好きで日本から来たお客様にもスペイン大好きになってもらうために働いています。趣味はバイオリンとスキーとワイン。

「スペインの治安は?盗難やスリの手口、本当にあったケースを紹介。スペイン旅行事情」への2件のフィードバック

  1. 最近は (日本人に限らず) 歩きスマホをしている旅行者も何かと狙われやすいです。持ち物から注意が逸れているからでしょうね。
    スマホを町中で使う時は “道路端の壁際に寄る、店先や軒下に立つ” とかして人が行き交う場所を避けるのが賢明です。
    因みにハワイは歩きスマホの道路横断は (旅行者でも) 罰金刑の対象です。

    1. 青山様
      私も街を歩くとき結構スマホでツイッターやメッセージ見ながらウロウロしています。ハワイは道路横断は罰金?でも道路横断は危ないですね。マドリードよりバルセロナの方が盗難は多くてプロの外国人の泥棒集団がやって来ています。ホテルのエレベーターに一緒に乗り込んできたり地下鉄のエスカレーターで前後にはさまれたり手口は色々です。

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