2012年から夫氏手作りキャンピングカーでスペインとヨーロッパの旅をしています。自分の忘備録として旅を記録に残し、どなたか読んでくださるか不明ですが公開することにしました。
キャンピングカーの旅2018年5月。今年は悪天候が続き旅に出れない春だった。やっと2人とも1週間の休みというか、正確には仕事が無い1週間が有ったのでで以前から行きたかったコスタ・ブラバのアンプリアスの遺跡とカタルーニャを巡って来た旅の記録。
マドリードからビックへ(5月10日)
朝、仕事の後11時マドリード出発。マドリードから目的のアンプリアスまでは756キロあるので今日は途中のVICビックまで行くことにする。マドリードはスペインのほぼ中央にあるのでどこに行くのも遠いけどどこに行くのも便利。天候は5月中旬というのにまだ不安定。
キャンピングカーの旅
マドリードから国道2号線(A2)通称サラゴサ街道。国道なのでほとんど無料の快適な道路でマドリードを出ればほとんど渋滞なし。
キャンピングカーの旅
サラゴサからレリダは一部有料道路に入る。12,70€
途中2回休憩してビック到着。
ビックの街はバルセロナのゴシック地区に似ているなあ。小雨の中ビックの散策。大聖堂博物館はもう閉まっていて明日の10時まで開かないので今回は無理でした。ロマネスクの壁画があるみたいなので又来たい。
筆者撮影
スペインのキャンピングカー・サイト(FURGO)であらかじめ調べていた駅近くのカレフール横の駐車場で止めて夕食へ。今日は無料駐車場泊。*FURGOは夫氏のバイブルで口コミでヨーロッパ中のキャンピング地が紹介されている。
キャンピングカーの旅
夜旧市街まで徒歩10分程。マヨール広場で犬の散歩中のセニョーラに夫が「どこか美味しいレストラン教えてください」と勧めてもらったDI・VICNUSへ。場違いな服装でちょっと躊躇したけどお店の人に「旅行中でこんな服装でもいいですか?」と聞いたら快諾してくれた。どこに行ってもみんな人はとても親切で感じが良い。
筆者撮影
トマトと生ハム
キャンピングカーの旅
キノコのリゾット
キャンピングカーの旅
エントレコット
キャンピングカーの旅
地元のワイン
夕食代53、79€
本日走行距離646キロ
歩いた距離:11キロ
ビックからリポーイ、アンプリアス(2日目)
ビックからリポーイは37キロ約30分の距離。雪が積もったピレネー山脈が見える。フランス国境はすぐそこだ。ジローナ県はカタランのバリバリ独立派が多いところなのでどこも独立旗と政治犯釈放を求める黄色いリボンが目立つ。お天気はいまいちで寒い。
筆者撮影
リポーイの中心部まで車で入れて、とりあえず止めたけど白い点線の所は料金を払うんだろうか?9時までは不要なはずだし誰かに聞こうとコーヒーを飲みに入ったカフェテリアで「今日はお祭りだからどこでも止めて大丈夫」と教えてもらう。凄い!、見たかったロマネスク彫刻があるサンタマリア修道院すぐ横だ。
筆者撮影
サンタマリア修道院のロマネスク彫刻は圧巻。しかもお祭りで無料で入場。11時からミサが始まるのでそれまでに内部をゆっくり見学。
筆者撮影
クラウストロの柱頭彫刻も時間を忘れて楽しんだ。
筆者撮影
修道院の食事のテーブルで祈っているのか泣いているのか。
筆者撮影
天使が笛を吹くのに思いっきり口をプーッとしてる感じが可愛い。
筆者撮影
街を歩き回って丘の方でガウディのお弟子さんが作った小さな礼拝堂を発見。
筆者撮影
サンチアゴ・カラトラーバの橋があるというので片道1キロほど歩いて行って来た。曲線がカラトラーバらしく綺麗な橋だがあまり大切にされていない感じ。随分街の端の方だし時間が無ければわざわざ来なくてもいいと思う。
筆者撮影
リポーイを出発し綺麗な中世の街べサルを目指す。リポーイからべサルは51キロ約50分。
筆者撮影
べサル(Besalu)の街。小さな綺麗な街をあてもなく散策。
筆者撮影
川に囲まれた小さな街で地元では有名らしく沢山の観光客が散策していた。レストランやお土産物屋が並ぶ賑やかな街だ。独立旗が目立つがスペイン語も結構聞こえて来た。
筆者撮影
べサルからアンプリウスは約46キロ、40分。アンプリウスは遺跡のすぐ横に無料の駐車場があった。沢山のキャンピングカーが既に止まっていたので私たちも今日はここで泊まる感じ。
キャンピングカーの旅
遺跡はキャンピングカーを止めた駐車場のすぐ横なので見学に出発。アンプリアスは国内唯一のギリシャとローマの遺跡が両方隣同士に残っているケース。
筆者撮影
ギリシャ遺跡の中を2時間以上歩きローマの遺跡につく頃にはもうくたくた。このローマの遺跡はまだ20%しか発掘されていないらしい。掘ったらいくらでも出てくるけど土の中にいてもらった方がきっと安心安全で格安なんだと思う。ローマ遺跡に着く頃にはどうでもよくなっていて省略して戻った。
筆者撮影
コスタ・ブラバの海岸沿いの遺跡なので5月でもうすでにリゾート客が来ていた。お昼は遺跡の横のチリンギート(露店)でボカディージョ(サンドイッチ)
キャンピングカーの旅
夜は歩いてサン・マルティの街へ。最初にギリシャ人が住み着いた島だったところが今は陸続きになっている。ギリシャ人が来るより前のイベロ族の遺跡もあるという話だった。
筆者撮影
丘の上の小さな街で広場に3軒レストランが並ぶ。どこも似たようなメニューで一番混んでいる店で夕食。
筆者撮影
ほろ酔い気分で約1キロキャンピングカーの駐車場までの散歩道。夜のコスタブラバの海岸線。「海が見たい」と今年の春から言っていたら実現したなあ。言ったら実現するとか何かで読んだけどこういう事なのか?
キャンピングカーの旅
移動距離151キロ
食事代:昼ボカディージョ10,50€、夕食37€
歩いた距離:16キロ
アンプリアスからダリの家ポルト・リガドとフランス・カタランへ(3日目)
朝起きたらキャンピングカーが増えていた。夜中にやって来たらしい。
キャンピングカーの旅
さて今日はどこへ行くかコーヒー飲みながら会議。朝起きてお湯沸かしからコーヒー入れるのも夫の仕事です。私は起きたらコーヒー飲むだけ。
キャンピングカーの旅
お隣のフランス人もそろそろ朝食でセニョールがせっせと準備中。イスとテーブルが出てくるところがうちとはえらい違う。奥さんはテーブルのセットが出来た頃に起きてくる感じ。
キャンピングカーの旅
最初の予定ではピレネー・カタランに向かうつもりが雪が降っているらしく地中海で過ごす事に予定変更。
キャンピングカーの旅
お天気予報では今日は強風と雨。気温も低く寒い、5月中旬というのにだ・・・。アンプリアスを出発しコスタ・ブラバをフランス方面へ北上しダリの故郷へ向かおう。
キャンピングカーの旅
途中夫氏がこの辺りに「運河があるリゾートの街が有るはずだ」というので探してみる。ローセスのあたりはプライベートジェット用の空港やヨット店が続く高級リゾート地。エル・ブジ(既に閉店した有名レストラン)もこの近くで営業していたのが良くわかった。
グーグルマップで見ると桟橋が続く所がありこれだ!エンポリオブラバという地名らしい。
キャンピングカーの旅
アンプリアスからエンポリオ・ブラバ22キロ約20分がちょっと迷子になり随分うろうろした。
ベネチアの現代版で自宅まで船で行ける様に設計されている。何と1973年に開発されたリゾート地というからびっくり。
キャンピングカーの旅
コスタ・ブラバはコスタ・デル・ソルよりも高級なリゾート地(マルベージャは別として)が多く海岸線殆どがとんでもないリッチな人達に買い占められている。広大な別荘の前にプライベートの船。今のペースで100回生まれ変わって働いても買えない、人生なんて不公平にできていると納得。
キャンピングカーの旅
エンポリオ・ブラバで驚愕したあとは出発してダリの家ポルト・リガドへ向かう。26キロ約40分カーブが続く片側一車線の道を延々とドライブする。雨じゃなくてよかった。そして夫はカーブ好きなのだ。
キャンピングカーの旅
ポルト・リガドは素朴な漁村だった。入り江のこんな小さな漁村が残っていてこれは奇跡だ。この辺りはほとんど高級別荘から庶民層のマンションと隅々までリゾート開発されていてがっかりしていたところだったので小さな素朴な漁村が新鮮だ。
キャンピングカーの旅
ダリがアメリカから戻ってガラと暮らすために購入した家が今はダリの家美術館になっている。卵とU字の棒はダリの作品によく出てくるモチーフ。
ダリの家美術館入場料11€
予約制になっているが少し待って入場。大きな荷物はダリ美術館の前に預けるところがある。(ネットで予約できるがしなくても少し待てば入れると思う)中は少人数ごとでガイドと説明を聞きながら移動。私たちはカスティーリア語とフランス語の説明で廻る。カタラン人がいたのでガイドさんが「外国人(私たちの事)はカタラン語わからないのでカステジャーノで説明してもいいかしら」と聞いていた。なるほど、これでクレームなしだ。
キャンピングカーの旅
ダリの家美術館内部はダリが使った部屋や道具などがそのまま残りダリの遊び心が随所にみられる。
キャンピングカーの旅
ポルト・リガドからカダケスは徒歩でも行けるようだがキャンピングカーで移動。カダケスにはダリの父親が持っていた別荘がありダリの初期の絵に頻繁に出てくる街だ。有料駐車場に車を止めて街を散策。カダケスはポート・リガドより随分大きな街の印象を受けた。
筆者撮影
ダリ家の別荘を探して海岸線をさまよい歩く。見つからないのでついに夫は海の前の扉が開いていた豪邸の中へ入って聞いている。私は随分驚いたが豪邸のセニョールは優しい紳士で丁寧に教えてくれた。
筆者撮影
今はダリ家とは関係のない家族の所有で独立旗が揺れていた。すぐ横にガリシア・ロルカに捧げた碑。学生時代のロルカがダリを訪ねて来たらしい。2人はここでどんな話をしたんだろう。
キャンピングカーの旅
そして風が吹き滅茶苦茶寒い中、意地で海の前のテラスで震えながらした食事は美味しかった。カタルーニャはどこも安くておいしい。
キャンピングカーの旅
パエリアとブティファラとお水とノンアルコールビールで27.5€
ダリの絵に残る教会迄登って行く。昔はここも小さな漁村で丘の上だけに村が有ったんだろうなあ。
キャンピングカーの旅
丘に登ると街と入り江が綺麗に見渡せる。カダケスは入り江と丘に囲まれた優しい綺麗な街だった。ダリはここで幸せな青年時代の夏休みを家族と過ごしたし、この教会にも来たはずだとか考えながら村を歩いた。
キャンピングカーの旅
駐車料金2,35€(4時間くらいは止めていたと思うけど安い)
カダケスでは場所が無く泊まれないので今日の宿泊地を探して岬へ登って行く。キャンピングカーの旅では毎回岬の灯台あたりに景色が良い無料の駐車場に泊まる。岬好きの私たちはクレウス岬へぐるぐる曲道を進めていった。
キャンピングカーの旅
やっとの思いで岬についたが風が強くて止めているキャンピングカーが揺れ危険を感じる程だ。ビュービュー風の音で居心地が悪くこれは眠れないだろうと又しても移動する事に決定し今日は放浪の日となる。
キャンピングカーの旅
それではフランスまで行ってしまおうと突然予定変更。フランス・カタランのペルピニャンの街が見たいと私が言い出す始末。優しい夫は良いよと出発するが途中の道が渋滞の様でさらに予定変更して国境のスペイン側のドライブインで休憩してバーガーキングで夕食となった。マックよりバーガーキングが美味しいとか言いながらわびしい夕食を何とか盛り上げる。
キャンピングカーの旅
ここで泊まる話も出たが、休憩所の設備はフランス側の方が断然良いので国境を越えてから泊まることにする。工事渋滞も幾分緩和したようなので出発。あ、ガソリンはスペインの方が安いのでスペイン側でいれるのを忘れずに!。
キャンピングカーの旅
それにしても雨と風と寒さでこれはピレネーに行かなくて良かった。スペインフランス国境はこんな感じで何もなく通過。
キャンピングカーの旅
フランス・カタランに入ったのでフランス語でようこそカタルーニャへと書いてある。ああ、こういうのが見たかったから来たんです。
キャンピングカーの旅
さあ高速道路の最初のエーリアに入って泊まることに。フランスはどこも設備が良くキャンピングカー用に広い場所が用意されている。ベンチや汚水を流すところもある。カフェテリアに行けば大抵Wi-Fiも繋がり場所によってはシャワーもついているのだ。
キャンピングカーの旅
私たちが着いた時、既にキャンピングカーが何台も止まっていた。トラックとは分けて場所が作って有り泊まってくださいという感じで周りに木陰とテーブルとベンチ。
キャンピングカーの旅
バス程の大きなキャンピングカーに小さな車を牽引してる車はドイツナンバー。大きすぎて動きにくいと思うけど中は快適でしょうね。キャンプ場についたら小さな車で街の観光やお買い物に行く、フランスかドイツの年配者のキャンピングカーでよく見るタイプだ。
キャンピングカーの旅
私たちは今日はここで就寝です。
移動距離184キロ
ガソリン代60€、駐車場:2.35€、有料道路:2.50€
食事:昼食28€、夕食18€(バーガーキング)
歩いた距離:11キロ
ペルピニャンからコスタ・ブラバへ(4日目)
静かでぐっすり眠れた。風はピレネーから吹いているのか冷たい。コーヒーを飲んで出発。
キャンピングカーの旅
ペルピニャンはフランス・カタランの中心の街。スペイン風の城門から町に入る。30年戦争でフランス軍に侵攻されその後のピレネー条約でフランス領となる。カタルーニャはスペイン側とフランス側に分断された民族なのだ。
キャンピングカーの旅
道の標識はフランス語とカタラン語の併記。
キャンピングカーの旅
それにしても寒いのでやっぱりスペインへ戻りましょう。帰り道に独立旗を発見してここまで来た甲斐あったような気がする不思議な心境。
キャンピングカーの旅
ペルピニャンを出発してから駅にダリの絵があることが判明し愕然となる。ダリはパリへ行くたびに通るペルピニャンの駅に随分思い入れがあったらしい。またペルピニャンに来ることは有るんだろうか。行き当たりばったりの旅をしているとこうなる。
スペインへ向かう帰り道は国道を走ってみた。景色は国道の方が断然良い。雪のピレネー山脈が見える。しつこいようだがピレネーに行かなくて良かった。行っていたら今頃凍えているに違いない。
キャンピングカーの旅
国境を越えてスペイン側へ。ここの国境も全く何もなくただ通過。
キャンピングカーの旅
スペイン帰国。たったの一日のフランスでも兎に角スペインに帰って来ると安心する、カタルーニャでもバスクでも良いのです。普段「ったくスペインは~」とか言っていてもスペインに帰ると安心するのだ。100%日本人ですが心はスペイン人なのです。
キャンピングカーの旅
行先が定まらない中フィゲーラスに何年かぶりに行きましょうと突然言い出す私。良いよという優しい夫。ダリにゆかりの地を訪ねているのでフィゲーラスのダリ劇場美術館へ行くことにする。ペルピニャンからフィゲーラスは58キロ約1時間。
キャンピングカーの旅
入場料:14€
かなり混んでいるがここも予約するほどではないと思う。本日日曜日ですが入場券を購入してすぐに入場できた。
内部は玉石混合だがやはり初期の作品がかなり見れるのは嬉しい。丁度行って来たカダケスの風景が有った。
筆者撮影
丁度この部屋の地下にダリのお墓が有る。深い眠りから先日起されてしまったダリだが又黄泉の国へ戻れたかしらと思いを馳せる。
筆者撮影
筆者撮影
ダリを堪能したのでプボールにもこの際行ってしまう事にした。プボールはダリが妻のガラにプレゼントしたお城が有り内部が見学できる博物館になっている。フィゲーラスからプボールは39キロ約35分。ナビが無ければ絶対に着けない様な所だった。
キャンピングカーの旅
ダリがガラにこのお城をプレゼントした折ガラは「あなたからの申し出のお城を受け取ることにします。ただ貴方が私を訪ねるのは書面で許可を取ってからにしてください」と手紙を書いている。2人の関係は一体どういう感じだったのか、一生に一度くらい言ってみたいセリフです。
プボールのダリ・ガラお城博物館入場料:8€
筆者撮影
ガラが生前使っていたベッドをガラ亡きあとのダリは使用した。孤独な晩年の日々の中、火災でダリが死にかけたのもこの部屋だった。
筆者撮影
広い庭園には象が3頭。初期のダリの聖アントニオの幻想に出てくる足が長い象がまるで庭園を自由に歩き回っているみたいだった。
筆者撮影
地下にガラのお墓。ダリは自分も横に埋葬されるつもりで並んで作ったが最晩年のダリの意志でフィゲーラスの劇場美術館にダリは埋葬された。本当にダリの意志だったのかは実は不明。
キャンピングカーの旅
ダリの寂しさを共感してしまい最後はメランコリックな気分になったが、美味しい香りに誘われお城の前にあるレストランに移動。
キャンピングカーの旅
レストランのメニューの表紙はダリの絵。店内に昔の新聞が貼ってありダリも訪れた店のようだ。
キャンピングカーの旅
前菜にグリーアスパラのグリル。黄色いソースはロメスコソース。
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日曜日のお昼15時頃という事もあってレストランは満席に近い。この小さな村のどこからこれだけの人々がやって来たんだろう。
キャンピングカーの旅
子羊の炭焼き
キャンピングカーの旅
ブティファラ(カタランソーセージ)も炭火焼きで美味しい。
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デザートにチーズケーキと飲み物はガス入りの水35,80€
プボールを出発してパルス(Pals)という小さな村を訪ねる。コスタ・ブラバの典型的なゴシックの小さな村。
キャンピングカーの旅
キャンピングカーの旅
さて今日は海の側で泊まりたいと私。どこか適当にドライブしていたら良い所有るでしょうとコスタブラバの海岸線へ出るが行けども行けども別荘地帯で私たちを拒否するような門構えの豪邸ばかり。とても車を止めて泊まれそうなところがない。
キャンピングカーの旅
延々と海に向かって別荘地が続く中を放浪。
キャンピングカーの旅
こんな景色を独り占めして豪邸が作られていて年に3か月とかしか使わないんでしょッとひとりごちる。
キャンピングカーの旅
Faro= 灯台という標識を見つけ登ってみるといい感じで広場があって泊まれそうだ。眺めも良いのでここにしよう。Faro de Parafrugell de San Sebastiaというところに止める。灯台はレストランになっていて更に上にホテルが有った。
キャンピングカーの旅
ホテルはそれほど豪華には見えなかったが一泊270€、私が休憩している間に夫は調べに行って仰天して戻って来た。どっちにしても泊まらないから大丈夫よ。山の上にイベロ族の遺跡が有った。
キャンピングカーの旅
さてカップラーメンのディナーがやって来た。お湯さえ沸かせば手軽にいただけるのでキャンピングカーの旅には欠かせないアイテムだ。できれば日本製のものが美味しいので日本帰国時にはたんまり買って来る。
キャンピングカーの旅
キャンピングカーの窓からコスタブラバの夜景。寒くて外に出たくないので車からパチリ。夜景ビスタで今夜はいい夢見れそう。
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深い眠りの中、夜中に車の横に若者集団が集まり暫くお喋りしていたのは夢か?と思ったが夫もやっぱり声を聴いたというので現実らしい。
移動距離:182キロ
入場料合計:30€
食事:41€
歩いた距離:12キロ
コスタ・ブラバから内陸へ(5日目)
朝は毎日早く目が覚める。コーヒーを飲んで出発7時30分。
キャンピングカーの旅
コスタ・ブラバの海岸線をドライブ。さてどこへ行こうか。
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サン・フェリウはコスタ・ブラバでも有名な街なのでちょっと見てみる事に。海岸線にはカフェテリアが並びヨットハーバーがある。
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10世紀のベネディクト会の修道院跡。サンフェリウはこの修道院から始まった。
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曲がりくねったカーブが続くが時々海に向けてスペースがあって車を止めて景色が楽しめる。
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水のブルーが透明。
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トッサ・デ・マールの入り江とお城が見えて来た。
筆者撮影
入り江の海岸線にレストランが並ぶ漁港。お城へ登って行こう。
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水平線の向こうはコルシカ島だそう。ここに立つとカタルーニャは地中海の島々を制覇していたというのが良く理解できる。ここで冷たい飲み物を飲みました。景色代込なので高かった。
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この辺りは海岸線には宿泊出来ない事がやっと理解でき内陸を目指す事にした。もうマドリードに向けて移動、折り返し地点。地図を見て適当に良さげなところをあて物の様に探す。カルダス・デ・マラビージャにローマの遺跡があり温泉が出るらしい。行ってみよう。
ローマ時代の浴場後が有った。小さな遺跡で無料です。
キャンピングカーの旅
ビッチーカタランの温泉付きホテルがあって驚いた。19世紀の建物で当時の上流階級の社交場だったそうです。水着持って来ていないし今回は見るだけ。
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村役場みたいなところの広場のレストランで定食をただきます。12,5€は田舎の村にしては高いねえ。そして注文するまでに15分くらい待ち、出てくるのにさらに15分。まあのんびりしています。高いだとか遅いだとかブツブツ言っていたら一人分の前菜のスモークサーモンがドンと置かれた。
キャンピングカーの旅
メインのヒラメのオーブン焼きは丸々ヒラメが一匹でびっくり。もちろん一人分です。
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私はエビのカクテルとマッシュルームのグラタンを頂きました。
デザートのアイスクリーム。
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泊まるところを求めてさらに移動していると遠くにモンセラが見えて来た。ロヨラが瞑想したマンレサはこの先だけど今回は通過。
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内陸になるとだんだん道が真っ直ぐになって来た。広いからいくらでも道路が作れる。
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タレーガという知らない村の駐車場、作曲家の名前と同じなので来てみたが何という事無い村でした。トラックが沢山止まっている村のパーキングで止めて今日はここで寝ます。
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移動距離:300キロ
ランチ:25€、トッサデマールの展望台飲み物:8€
歩いた距離:9キロ
サラゴサとピエドラ修道院(6日目)
ぐっすり眠りコーヒーを飲んで出発。
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レリダ近くになると畑に果物やオリーブ、時々ぶどう。豊かな農産品の生産地。
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いつも通過だけするレリダの街に入ってみよう。丘の上に大きなお城と教会の塔が見える。
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丘の上にあるのは旧大聖堂で後陣はロマネスク。この辺りは18世紀の戦争でかなり被害を受けたようだ。
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お城から市街地が良く見える。どこでも高い所に登るに限るね。スペイン王位継承戦争でカタルーニャがコテンパンにやられたときにこの町もフランスとスペインの軍によって破壊され併合された。哀しい歴史は300年前でも語り継がれている。
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レリダの観光はこれくらいで、さあスペインへ戻ろう(カタルーニャもスペインですが)。スペインに入ると早速牛の看板。これはオスボルネ社のブランデーの看板だけれどもスペイン・ナショナリズムの象徴とされ、カタルーニャやバスクでは見ないし作ってもすぐ壊される。
キャンピングカーの旅
サラゴサに到着。今迄と違って駐車するのに苦労した。サラゴサは大きな町だ。写真はサラゴサのピラール聖堂。
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街の入り口にローマの街道の遺跡。ローマ時代サラゴサはカエサル・アウグスタと呼ばれた重要な街だった。
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ローマの劇場跡が住宅街にありどこでも掘ったら遺跡が出てきそう。
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サラゴサのピラール聖堂は聖母マリアが生前に現れた唯一の奇跡。聖ヤコブのところにジャスパーの柱と共に現れここに教会を作りなさいと現れた。その柱がこの白い布地の中にある。
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ゴヤの銅像と後ろにLa Seu=大聖堂。ゴヤはサラゴサの近くの村で生まれている。ピラール聖堂の天井画のいくつかはゴヤの作品。
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サラゴサを出発しモナステリオ・デ・ピエドラへ向かう。乾燥したアラゴンに突然現れる水脈。周りも次第に果樹園が増えて来る。この辺りは温泉ALHAMA de Aragon=アルハマ・デ・アラゴンの保養地で有名だ。
キャンピングカーの旅
ピエドラ修道院到着。無料駐車場に車を止める。今日はここで泊まるようですね。パウロ・コエーリョの作品に出てくるピエドラ河はここです。
キャンピングカーの旅
キャンピングカーにある物で簡単な食事。
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ピエドラ修道院自然公園
入場料:16€
今年は雪と雨の多かった冬なので水量が想像以上。
キャンピングカーの旅
約1時間30分程でゆっくり楽しめた。クロアチアのプリトビッツエ公園を小さくしたような所です。まわりは月面の様なアラゴンなのにこの大量の水はいったいどこからやって来るのだろう。
下の写真は上から滝つぼを見下ろしている。
キャンピングカーの旅
滝が何層も続く不思議な景色でここは地上の楽園。
キャンピングカーの旅
駐車場は20時頃で誰もいなくなり今日はここで宿泊です。
キャンピングカーの旅
旅にはいつもバイオリンを持参で場所があったら演奏、というか練習。
キャンピングカーの旅
夕食はカップ焼きそばでチーンとちょっと沈む。いやいやこれ美味しい,又買って来ようっと。
キャンピングカーの旅
移動距離:330キロ
途中コーヒーとクロワッサン:8€
ガソリン:70€
高速代:14,70€
歩いた距離:12キロ
マドリードへ(7日目)
鳥の声で目覚めるのは悪くないものだ。誰もいない森の中でさわやかな目覚めは今日も良い1日になりそうな気がしてくる。
キャンピングカーの旅
高速道路までしばらく果樹園や湖を見ながらのドライブ。
キャンピングカーの旅
キャンピングカーの旅
早く出発しすぎてマドリードで渋滞にはまる・・・トホホなパターン。
本日走行距離:236キロ
合計走行距離:2031キロ
使ったお金2人で約600€
無事帰宅。旅は帰って来るところが有るからこそ楽しいし無事に帰ればそれで成功に違いない。次の旅までアスタプロント~